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太陽の熱の残る鉄
燃えつづける林を抜け
蜘蛛を殺すことなしに
顔を覆う巣をはらう
日々を
日々を生きるということ













 ....
私は黒板に大きく書く。
「そして、私は失われた。」と。
教室がざわめく。
先生は私を睨み、教科書を握る。
哀れみにも似た視線が降る。子宮が痛い。
この場から今すぐ逃げてしまいたい。
足元が ....
君の唇の くれない が
僕の内側を伝い落ちると
日常が育んだなけなしの植物群は
夢見るように朽ちていった

君の爪の くれない が
僕の外側を掻きむしると
日常に着せたつきなみな制服 ....
コン コン と叩けば

コン コン と骨の音がする

君は何処? と問えば

私は此処  と返ってくる

部屋はまるで君の肺のように
さりげなく わざとらしく
君の空気に満ちている ....
笑ってごらん
海が見えるから
泣いてごらん
人が見えるから

皆が助けて
くれる
皆が好いて
くれる

愛していると
言いたいのだけれども
言えない
大切だから

雨の中 ....
この鞄には仕事の道具1(商品見本)が入っています
この鞄には仕事の道具2(料金表)が入っています
この鞄には古い電池が入っています
この鞄には子供の写真が入っています
この鞄には貰った御守りが ....
そこに左手を添えるために
アスファルトの途切れる場所を探している
私のからだを投げ出す場所は
小さなムシたちのわずかに湿った住処の
その上でありたい、そして
右腕が支えきれなくなった
 ....
音もなく降り注ぐ
月光に
全身を灼かれ
声もなく身悶える夜

あまりに清らか過ぎるのだ
もはや引き返せない私にとって
月の光は
手離したはずの選択肢
見渡すことの優越感と
逆戻りする緊張に枝分かれして
毛細血管に絡み付きながら
そっと微笑みに呼び掛けている


遠くなった残り香は
脱け殻を捨てることを拒んだ
 ....
数年、会話という会話を交わすことのなかった親父が
最近妙に話しかけてくるようになった

{引用=
ドムのバーニアが、少し違うだけでリック・ドム扱いになるのが辛抱たまらん
ドムはドムで ....
虫の音だけが響く長い秋夜のしじまに
基次郎の 「檸檬」 を読んで
僕も明日、彼女の机の上に
そっと檸檬を置いてみようかと
画策する 新しい世界を生むために

だいぶすずしいなったなあ
と ....
新宿駅連絡通路できれいなひとに呼び止められた
朗らか過ぎる白い歯並びと
しなやか過ぎる姿勢の妖しさと

「あなたがあなたらしく生きているとき人は美しい」

白い歯並びからのぞく跳ねるような ....
夢の雨がまだ眼前に在り
音や光をふちどっている


雨のなかの陽 ひとつをひとつに
注ぎ込む陽


空の器械 地の器械
水の外から 降り来る声


緑にふくれ  ....
風が吹いている

青く灰色のピンクの影のなか

夕暮れの香りが運ばれている


いちにちは

誰にかやさしい終わりを告げる

よるに棲息する

わたしは無生物になるでしょう
 ....
移り変わりの雑踏が庭を塗り替える

浮わついた駆け引きなんかじゃなく
思わせぶりな後ろ髪にやはり騙された
自己防衛の意思がむしろ
赤い眼鏡をかけていることを想像させる


発信源は未だ ....
{引用=1

2

3

4

5


僕が赤ん坊だったように
君がまだ若葉であるように
真っ白なキャンバスでさえ
絶えず変化をしている

広大な土地も
同じような ....
{引用=  哀なる愛と君は逢い、
  やがて霧中の夢と解る。
  負の歩を背に瀬を進めば、
  蒔いた舞から今日が始まる。

   焦がれた点は天へ。
   求める血は地を濡らし、 ....
「東」


筋違いの愁いを下瞼に溜めたまま

勘違いの寝グセを直そうともせずに

東のゲートが開けば光とともに流されていく

煌めいているふりをしながら流されていく



 ....
地面から声がする
見おろすと小さな
白い帽子が揺れる

帽子を乗せている茎を折って
目の前に近づける
帽子に見えたのは
米粒よりさらに小さな女の子たちが
たくさんぶら下がっている姿だっ ....
               091017


コロッケを買う
帰り道の悦楽
見事なほどの
木の根の太さ
あ〜ぁ〜あ〜ぁ〜
赤い車のホースを伸ばす
裏の川から水を汲む
火事だ!
 ....
その摩訶不思議な調べは、
けして妖魔を封じる術の音などではない
草木も眠る丑三の刻にひびく――
あえて眠らぬ者たちへと告げる、
慈・悲・喜・捨の警笛だ

幽かに香水の匂う背広を纏って
俺 ....
誰も居ない街の

小さな家の壊れて音がでなくなった

ピアノの前に腰掛け

ふうっと大きな息を吐いて

埃まみれな黒のボディを見えるようにしてやった

そして音の出ない鍵盤を必死に ....
ブランコに乗って 今度こそはと 宙を舞うの


宙舞って 行きつく先が あなたじゃなくとも


頑張れって 言われれば言われるだけ 頑張らないあたしは変なのかなあ


あなた ....
  夜、汽笛の音が
  遠くから伸びてきて
  それが合図だった



  (ぼう ぼう
  (ぼう ぼう……



  鳴り終えた音楽の残滓が
  静止した街に滴る
  も ....
{引用=疲弊を逃れるための読書の
薄くなったアイス珈琲の
ひと雫がおちる

または
五本目のホープの
味気ない六mgの
崩壊して灰が
おちる

または}


椅子の下へ目をや ....
遠浅の日々はいつの間にか息継ぎの仕方を忘れさせる。
駅まで、の最後の交差点に立つと
呼吸が止まるほどに夕焼けの匂いがした。

  *

「雲は、本当は流れていないのです ....
秋の夜長を虫の音が彩り、

満ち足りるを知る月が中天に侍る。


私は金木犀の香りに包まれ、

その甘やかなまどろみの中で貴方の微笑みを想う。





これまで ....
道を歩いていたら
言葉が落ちていたので
拾いながら歩く

拾った言葉を並べてみたら
詩のようなものができたので
額縁に入れて飾っておく

紅葉が一枚
はらりと落ちて
そこからまた言 ....
氷の女の子がすき
輪郭
が凍てついていても
じょうずにあいすることができなかったよね
いつも白昼夢ばかりみていた




引金をせおっている。ぎゃくりゅうしたクウカンがわたしに点滴し ....
廃墟     と呼ぶ 騒がしい    時間は     鎮まる わかってしまいたくないのに、目を離せない いっしゅんの  うちに 瓦礫の      写真は       ....
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