第一章:芽の成長と村の冷笑の悲哀
春先、ジャガタラの畑に小さな緑の芽が力強く伸び始めた。

与一は毎朝、指先に土の冷たさを感じながら、芽を揃え、水を注ぐ。汚れた手は土と一体化し、そっと声をかける ....
序章:帰郷
山の奥深く、すすき野原に囲まれた小さな村へ、一人の男が戻ってきた。名は与一。

日の照る一本道を、荷車を押しながら、ゆっくりと坂を登る。荷台には埃をかぶった古道具や、異国の飾りのよう ....
目のような桜の蕾のなか
卒園式は終わろうとする
まばらに拍手がわき起こり
卒園児はふたりずつ手をつなぎ
どんぐりの出口へと向かう
ひとりの児が
「いやだ いやだ」
と言って床に寝転ぶ
 ....
リモート会議でミュートする
切り離された静寂に
妄想に近い想像が被害的

意見を聞かれてしまったと思った
集中できずに上の空だった
あまり関係ないと油断した

答えられずにミュート
 ....
☆インターネットには毎日
人の情報があふれている
肝心の自分のことには無知のままだ

☆いつ死んでもいいように
生きていく心構えが大事だ

☆あいまいさこそ
日本人の知恵である
多様 ....
ひとり、笑っちゃう。
笑っちゃう、おもいで。

昭和の歌謡の歌詞にあるよう
大阪あたりの恋バナは

こぬか雨ふる御堂筋には、
歌のとおりの失恋もなく、

濡れても泣かないひとりの ....
背中に 暖かな朝の陽射しを感じながら、
君の隣に座っていたのは なぜだったろう。

僕は君に触れてしまわぬように、
万が一にも触れて 傷つけてしまわぬように、
身体を折りたたんで 縮こまった ....
砂塵のなかで
無言でこちらをみつめる女の人がいた

なにも知らないほど
まだ若そうでもあり
なにかを諦めるほど
歳を経ているようでもあり
黒ずくめのスウェットを着て
漆黒の髪は ....
+

8:27a.m.

 あゝ本日はお仕事の体験の日だ。まばらな食欲でごはんを食べてから駅まで歩く。車って、動いているだけぢゃないのだな。そこにもひとがいて、目的があって、朝の時間であるとほ ....



猿を動かすベンチを動かす舌を動かす指を動かす庭を動かす顔を動かす部屋を動かす地図を動かす幸福を動かす音楽を動かす間違いを動かす虚無を動かす数式を動かす偶然を動かす歌を動かす海岸を動かす意 ....
吹き流されいく巻き戻されいく
一つの時の、また一つの時の
死者から生者へと生者から死者へと
さようならこんにちはこんにちはさようなら
生まれる前から生きて居る間に死んだ後からご挨拶

逆様 ....
心を
傷つけられても
これは心の問題だ
心があるから苦しくなる
でもね
心が無ければ死んだようだ
いいえ
私には魂という命がある
この魂の ひみつには
誰もさわることはできない
こ ....
落ち葉
散った花びら


キャンバスに並べてみると美しい

失ったような気がしても
与えられているようだ


{引用=
楽曲は下記から聴けます
https://youtu.b ....
逆光に目を瞑り
刺す光に言葉を感じて
すべてを理解したと想った


夢も堕ち


感情が削除できるものならば
深い冬の孤独さえ
きのうのものだったと答えられる


夢 ....
○「楽しみ」
楽しみには苦しみがはりついている
表に裏があるように

○「自慢話」
人は何でも自慢話に変えるようだ
健康自慢
孫自慢
金持ち自慢
体験自慢
そして手術自慢まである
 ....
+

 いつものように入浴中にからだのあちこち揉んでいた。リンパ腺を刺激することで、ほとんどあせをかけない体質のぼくでも額からなにかが溢れてくるんだ。背中側のわきのしたを念いりに揉むとてきめんだよ ....
箪笥の上に置き去りにされた道化人形は、誰にも気づかれぬまま、長い時をひとりで過ごしていました。

笑ったままの顔は色あせ、細いひびが頬を走り、衣装の金の刺繍は煤けています。
かつてこの笑みを愛し ....
ぐるうりと、ぐるり山に囲まれた、この谷間の村だで。
寒い季節になると、ほれ、屏風山から山おろしの風が、
「ごうごうっ、ごうごうっ。」って
まんず烈しく唸るんじゃ。
その、ずっと向こう、白むくの ....
私は私でありながらも
私ではなく 次第に
私は私のものでありながら
他なるものが宿り活動し在り

ひたすら只々ひたすらに

緩やか薄暗き山道を

善きもの味方に
包み込まれながら
 ....
齧って初めて知った事務の味
同じ林檎以上一心同体未満
従い先回り責任はワタクシに

黒子みたいに
忍者みたいに

齧った林檎が海上を滑る
同じ速度で海底を移動する
林檎が沈んだ時にキ ....
きっと悲しみは降りそそぎ
降り
降り
降り
降り
降りそそぎ

起きることさえ億劫になる
息が重くてたまらない
まぶたが痛くて開かない
一度でもいいプリズムを
この身にあ ....
ビルの立ち並ぶ、鉛色の大きな町の、底冷えする裏通り。
そこに、子どもたちが大好きで、彼らの前では、銀河の彼方のほんとうの幸せを、細い目をして語るおじいさんが住んでいました。おじいさんは町に一軒の時計 ....
+

 ちいさな秋のなかで、ちいさくなってゆくぼくのなかの夏の風景。手をふるきみと出逢えただけのただの木漏れ日。



 いま、うちひしがれる想いとすでに手を繋いでいて。大変だったね、こ ....
ぬけてぬけてすっこぬけ ちょん 、

まだまだ移ろい揺らぐらしき季節の

知らぬまにまに目の前やら頭の上
はらはらひらひらはらはらぱさり

(時空の伴奏、緩やか垂直に切り裂きて)

 ....
紫陽花は、雨の季節に、静かに生まれました。

ひと粒ひと粒、雨のしずくを、その葉と花びらに受けるたびに、紫陽花は、まるで涙でできた水のお城のように、透きとおって光りました。

ある、ひっそりと ....
むかし、北の山あいに、たったひとりだけ色のちがう鬼がいました。赤鬼でも青鬼でもありません。その鬼の肌は、冬の曇り空のような――淡く沈んだ灰色でした。

仲間の鬼はみな、虎の褌を締め、強さのしるしの ....
スターターピストルが鳴った
言葉がフライングしても
やり直そうとしない
怒号や罵声が飛ぶ
失格になった
おかしな未来がゴールで揺れている

一度発した言葉は
なかったことにはできない
 ....
天使たち 舞い降り
大地蹴る午前三時
また誰か人 、
独り引き取られ
涙の一粒に 光滴
寄り添い響き合い

新たな苦難と安らぎに向け旅立つ

この深夜に 光の帯の街並み 、
何処ま ....
○「独居老人」
いるか いないか
いないか いるか
玄関は閉まっている
カーテンは開いている
新聞はポストの中

いるか いないか
いないか いるか
戸をたたいても反応なし
声をか ....
寂れた窓は動かないふりをし
ひたすら外に目を向けていた
季節の香は失われ
残酷なほどに生をむさぼり続けた
虫はいない
寂れた窓にとって
そういう喧噪ははなはだ懐かしく
色合いの違う風に吹 ....
花野誉さんのおすすめリスト(2175)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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