毛細血管が切れて
紫が広がる肌
平手とはいえ
憎しみこもった手で打たれた
痺れたけれど
少しも怖くない
お互いの匂いが甘くて
相性を確かめた夜
家族が待つ家があるとか
知ってたっ ....
二二五唯の数字に囚われる今日は土曜日フルーツパーラー
降りそうで降らないこの手に掴んだら自転車で行く一人の道を
窓の外眩さの増し嘘つきの耳に聞こえる絶え間無き雨
わかり合うすべを知ら ....
漏れてる
あっ、漏れてる
あっ、あっ、漏れてる漏れてる
漏れてるってば
もーれーてーるーぞー
どうして漏れてるか知らんけど
何が漏れてるか知らんけど
漏れてるという事実は如何とも ....
人魚姫対岸を見て泣いている男女二つの影の七夕
地球では雨が降っても宙は 晴れ人魚の思いと裏腹に晴れ
織姫がもどる頃には泡となり人魚は永遠の1年の旅
自転車をこぎ忘れゆく日常の都会の暮 ....
毛糸を無心した
小母さんに
何に使うの
あやとり
優しく笑って毛糸玉
手に取って切ってしっかりと結んで
はい、って
六歳が一番欲しかった
赤い色の毛糸でくれた
....
綿毛、その種、
ほとんど重さのない、
雪のしたの土のなかでも、春へと耐えしのぶ、
石ではない、ちいさな有機の礎、
晩秋のくもり空の下、
とてもめずらしい、
綿毛のタンポポが、白い球体のまま ....
時間の叫びの中にいるせいで
目が眩んでいる。
手足は地面に吸い寄せられ
すべてが重くなっていく。
ぼやけた視界に映るものたちは
重力に耐えきれない為か、
叫びから逃れる為か、
ただ静 ....
更年期がつらいのです
だからどうした
なんですが
ああ
枯葉が風に舞う
それを
なぜだか
僕は愛してるといってるように
みえて
遅 ....
上弦の月 、
膨らみ帯びつ
円周描く折まで
見えるもの観入り
住む庵の翳り始め
絶えず内に雨降り頻り
濡れそぼり崩れ続け
地に 砕かれる時
煌々と満月 、
陽の光受け取り
....
このコートのポケットにはまだ
約束をたくさん残しているの
果たすべきありがとうたち
それは深呼吸の幸せ
狗尾草の季節に立って
金の風の漣を聴く
東京の空は世界一のあおさ ....
魂はどこにあったの
飛び出ちゃった僕は
目を瞑った僕を初めて見た
そして気づいてしまった
僕は死んだ
僕にしがみついて
戻ろうとしても
戻る場所がわからない
僕だったはずの体は ....
声の濁り
野葡萄の斑な実りに似て
服毒の
文字の乱れか
へび白く
あらわな
舌の結び目から
糸を引く
忘却へ
産み落とされた
いわれなき申し子の
実らぬ指を
串に刺し
野焼き ....
しろいノートに
さびしさを
書きつけてゆく
ちいさな
ほほ笑みの気配
忘れた喜びに
さようならと またねを
贈る
ささやかな
手のひらの温度
青空へ 千切れる
雲
風に ....
心の中の煮立つ赤いマグマ
地獄のように熱い心
燃えたぎる炎は
大爆音とともに 噴火ととも
文字という溶岩を吹き散らす
白い紙には燃えたぎる心が散らされてる
怒った顔のクマダス
アンガーコントロールを腹から学ぶと
アドレナリンが吹き出すのを
抑えることはできるようになるけど
口から出たあとの言葉を減らすのは
難しいと感じるからマークで表し ....
逝く春を巻き戻したし蕾まで
言葉など信じられない風景は嘘を吐けない例えば樹海
新しい友への便り携えてポストへ急ぐ心素足で
初夏の君の窓には今何が
原宿を歩く私を占うと『甘え足り ....
どうして『ネギよりもキャベツなのか
という問題を論じあって居たキュウリたちのうちの哀れな一つは
熱心に考えすぎて周りから意識がそれるほどだったので
気がつくと食卓への梯子は ....
おいくつぐらいだろう、
70は優に超えていて、
80には届くかどうかというような
御年齢の男性の方が、
ウォーキングというには、
少し小走りのような時もある
という歩き方で、
早朝5時台 ....
散開していく意識の束
思考も感情も意志も
ばらばらばららと
死の宴に焚べられ
さようならさよなら
嫌いも好きも私事執着
皆ぃんな何時か諦められる迄 、
雨の降り続く 容赦なく降り続く ....
思うのは初冬の子供暗くとも帰れずにいる駅のベンチに
秋服のままで真冬を超えた子がうつむき見てる花そして
星がないわけでなくて街赤く記録白く今日は見えない
初夏の健やかな風 ....
万霊節の夜
名残りの夏の 季節の扉をしめる今宵
ここはいずこも
森の精霊の異形の獣たちに
あふれ
さまよう
Trick or treat
Trick or t ....
○「歳月」
歳月人を待たず だ
今年もあと二月
暦に向かいて言うことなしだ
○「動いて考える」
人間は動物だから
動けば脳も働くようになっている
考えてから動くよりも
動いて考える ....
あめ色のクモの子、
尽きることがいちはやく約束された、
はかない太陽の子、
古い階段の手すりに金色の糸を垂らして、
もうほとんど冬にちかい、
まばゆい晩秋の陽に透けて、
とてもちいさくかが ....
友達の死体を探している
死臭に耐えながら蝋燭をかざして
権力が被った正義の仮面に
喉を掻き切られたらしいんだ
血を流した空
明けそうにない明日
無邪気の死体が積み上がり
燃やされて天 ....
図書館へ
向かう時間がしあわせな
ポッと咲いてる小花をみつける
嘆かない
何年まえから誓ってる
恐怖も知らない無念も知らない
ほんとうの
心の光がみえたとき
君 ....
青く発光する塊が、
美しい水で鎮められる
影のない真昼、
明るい夢の瓦礫から
神々の失敗のかけらを拾う
穢れた土を、
いくども水で洗い流す
その水がふたたび海へ還る
....
おはよう世界
おはよう世界
ってもう歌わない去年の一年草たち
今はどこに
私はそのどこかへ行きたい
キリン
あの日 子守唄を歌って暮れたのは大好きなキリンだった
....
故郷に帰るも
人も町も変わり果て
あの頃の故郷は今はない
あの田んぼ
あの空き地
あの店
あのクラスメイト
あの空気
あの関係性
もはや記憶の片隅にしかない故郷
なんだかよ ....
今宵 上弦、白銀の半月
すぱっと夜空に切り取られ
何度も写し取られ来た
時の打刻、垂直に
イノチのチカラの
絶えること無く
宇宙エーテル透かし彫り
思考力動が私の脳髄踏み
....
素直な気持ちで口づけたあと
大きな影が現れ
ふたりの前に舞い降りた
全方位から飛んでくる
砲弾は払い除けて
連れていってニケ
問題も障害も乗り越えた
愛に満ちた日常へ
....
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