時はいつ
止まるのだろうこの祈り
消え去るときは止まれと希う
青色の
こころに子猫を飼っている
いなくなったら生きてゆけない
空にゆめ
描いた明治のひと ....
軍需産業の大笑い
いよいよ肥え太る金融マン
不穏な世の益々加速し
資本利潤追求が全て呑み込み
光の魂 、最早仄か残り香を漂わせ
それでも未だ錆び付いちゃいない
〈私〉の内に眠る黄金 ....
先日、谷川俊太郎のインタビュー集を読んでいて、一番興味深かったのが、詩人の一番の特質として「ネガティブ・ケイパビリティ」という能力が何よりも大切だ、と書かれていたことだ。長く引用するのは気が引けるの ....
明かりのない地下に下りていく
睡魔が両手を広げて待っている
言いなりになって体投げ出す朝
今日の予定を注意深く確認して
いなくても大丈夫と判断したら
仮病を使ってあとは布団に潜る
....
リンネルの
浅いシャツ
荷台に腰かけて
夢見るように
夢を見ていた
わたしにはいつも
掴めるものが
用意されていた
時々それは
誰かの手や背中
時々それは
雲の切れ端 ....
ギョッとする金色を
醸し出し発光させ
狭い水槽の中でも
絶えず身を翻し
華やぐ盛りに
どろりどろん
死んで死に絶え
底の屍物質と化し
腐り果て視界から消え
ひらりひらひらなみそよ ....
詩によって孤独な戦いを強いられている
木の葉が井戸に落ちて水の輪が拡がるように
深く深く地底まで潜り込むように
言葉は解釈を違えて迷子になる
託した想いは誰かの思いにすり替わっては
....
冬は
ウサギになる
セロリばかり食べている
それだけ食べていれば
からだじゅうが綺麗にすき透る気がして
むろん
そんなことはないんだけどね
悲しみが
薄まるような気 ....
もみじの赤のグラデーション
花よりも鮮やかに
寒い空気を温める
ひとりよりふたり
ひとつのポケットの中
つないだ手
知らん顔して
ふいに手を引く
はじまりの魔法
一瞬で体ごと ....
○「お茶飲み話」
兄弟や近所の人たちが
何気なく集まって
お茶を飲みおしゃべりをする
いつまでもこの平和が続きますように
○「人類の危機」
もう国どうしで争っている戦国時代では
ない ....
君の音が途絶えてひさしく
陰か
陰に
陰だ
振り返った電信柱の裏に
光が眩しい曲がり角に
車窓の先にある河川敷を歩く人に
君がいた
幻が現実にかぶさって覆い
目は
正解を見た
....
窓口で呼ばれるのを待っている
番号札を握りしめて
延々とオルゴールが回る
私は大層な夢を
にじむ目で見たが
光ばかり
きらきら、きらきら
夢がにじんで
許してくれるような
余地も ....
金魚掬いの穴破れ
杏飴を貴女と懐かし
私たち、いつから別れ
忘れ難く西門に去り
私、と 私、と
拍子 刻んで
不可視 時の破れ目
互い 穴繕い 、
必ず熱く戻り来る
{引用=
白い吐息に、
深山は十六夜の雪明り
影を踏む音も 粉雪にすわれ、
人の気配など
ありようもない午の刻
新雪に足跡を残しては、
森をさまよい
さまよい
....
「ソルト曜日」
不老不死の種を手に入れた
水鳩池のアヒルは
真四角を真正面に置いて
説教を止めない
「ラムネ曜日」
倒木を眺めている
鳥の背に雪が降る
左巻きの蛇の舌
傘より ....
アサリの砂抜きをしている時
舌のように貝殻からはみ出す
足を見ると食欲をそそられる
ちょっとセクシーなのもいい
伸びしろみたいなニクいやつ
短い足で遠くまでは行けない
けれど移動する時 ....
○「老いと死をみつめて」
生きている
のじゃない
生かされているんだ
生まれるのも死ぬのも
自分の意志ではない
人間誰一人
死のうと思って死ねるもんじゃない
生きようと思って生きれるも ....
+
かわいい、
やさしいことをしよう。
朝焼けがすきだ。
夕暮れのなかでお月さまを
みつけることがすきだ。
一度も開封されていない包丁の
パッケージをみるのがすきだ ....
悲しみは
等分だって知っている
たとえば切なさが
怒涛のように
つんざく神の声のように
この
みすぼらしいしおれたこころを
たたっ斬ったとしても
たとえば香港だろうが
....
月が綺麗な夜もある
けど、
月が綺麗ってあのくそジジイが
わけわからん翻訳にするものだから
いちいち怯えながら
その言葉を云ったり云わなかったり
したりしなかったり……
....
闇に突き刺した月
出臍の眼が胡座かき
入眠の淵を見張る
触れた言葉の
うっかり置き忘れた振りして
絶えず調律しながら
有り難いこと 、
盲人ひとり切りの入場
決して赦すことなく
....
ものごしもやわらかに
巣だったばかりの雀でも見たか
いま笑みがよぎったような
そんな口角 会釈して通り過ぎる
男の 三歩後ろをいつも悲しみがついて歩く
若いころ旅先で棕櫚の並木を初めて見た
....
明るい方を見上げたら
月
淡い色で照らしてる
夜に深い影をつくる
自分くらい自分の言うこと聞いてあげよう
休みたいこと
食べたいこと
影が踊る
Adoみたいに
月が見ている
....
海は
空の色をうつすから
いちばん綺麗なところは
空の色をしているって
悲しい詩人に聴いた気がするけど
花は
蕾から花開くときの
たにんの嫉妬に耐えられなくなり
すぐに枯 ....
○「学ぶ力」
学ばないと
電子レンジの使い方さえも
わからなくなる
知識と技術は
日進月歩で進化している
俺は
日進月歩で老化している
○「政治」
政治家は
支持層のために働い ....
愛してる
愛してみる
愛さずにいられない
愛しすぎてる
どの愛を感じて
どの愛を伝えたいの
あなたはどの愛を求めていますか
会えない夜
会える夜
会っている夜
会った夜 ....
意中の牌を掴んだときの感触
こみ上げてくる興奮に震えることも
対面のオジサンの手が一瞬震えた
右をみて頷いて
左を見て眉間にシワを寄せた
正面に向いたとき
視線を避けるよ ....
とほひ翳りのうちに
呼び起こされる
自分が自分であることの
記憶の奥処 、光を掲げ持ち
官能を照らし誘うもの
最早枯れることなくずっとずっと
この上なく美しく咲き誇り続け
真っ赤な ....
親の上に胡座をかく
言い訳ばかりしている
自分のために生きることが
どういうことなのか知らない
親とは違う類
進化したと思うけれど
搾取される存在に変わりない
今すぐ立ち上がり自 ....
最後に
ノートに詩を、書いたのは
何年もまえのことになるのだけれども
何年まえだったのかは
もう、わからない
紙に
シャープペンシルかえんぴつで書いてたかな
えんぴつてことは ....
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