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もう二度と心から笑える日は来ないと思います

見たところ私よりも一回りも若いあなたは
これから半世紀以上続いていくであろう
(続いていってほしい)あなたの人生を
一度も心から笑うことなく歩ん ....
送別会と反省会と忘年会


自分の名前を忘れてしまったと桜がつぶやく夜
街灯のしたを風が低く吹き抜けていく
落とし物のように。
花を忘れてしまったとつぶやいている女が
そこにた ....
種をまくという行為は楽しい
反面
どこにもいない誰かに
試されているようで
神聖な気持ちになる

この手にある幾粒かは
芽を出さないだろう おそらくは
皆が
花を咲かせるわけではなく ....
辺つ風をめくり
のり干す母さんの
かっぽうぎも

沖つ春風を吹き
波を枕にする
父さんも

舟をこいだ
たちらねの意を
この地の栄え
ふたたびと

その恩恵に
静かに頭を
 ....
妄想と暴走の果てにある
方眼紙の平野には
フタコブラクダの形をした山が
文鎮がわりに置いてあった

緑の色鉛筆で
マス目を乱暴に塗り潰すと
山を駆け下りてきた風が
それを青 ....
やわらカイ貝殻カラかなもじの
ぬるっとした意味うまれる

りょうせいるいかしら

もしかしてしかしら
しらしからぬしかしら
おかしらつきのおかしなしかしら

ナンタイドウブツカシラ
 ....
蝶々結びをむすべない女の子
ガリーファッションが似合わない
乙女ちっくに憧れてみても
アリスの影を踏んでいるだけの
君は残念な女の子さ

潮風に揺れるループピアス
耳の穴から広がる魔法陣 ....
もがり笛もすぎる頃
手塩にかけました
刈りとりも
人心地がつく時

ほの香る土に
なにかたのしく
火入れの祭りが
はじまりました

母の好きでした
垂れ桜が満ちる時
十三浜ワカ ....
子供と一緒に笑いながら読みました
解読された暗号が絵本がこぼれ落ちて流れて海へかえっていきます

昨日の子供はもう笑っていません
道のむこうがわでこちら側を向いてはこぼれ落ちて吸い込まれていき ....
思えば思うほど、私たちのつながりは
うすいような 強いような ふわふわとした ものだった
何でも言える というのは とても良い関係で
一年ぶりでも いつでもあって話しの続きを始められるということ ....
帰宅すると妻がキレていた
子供が泣いている 上手にお座りしながら

帰りが遅いとキレていた
仕方のない理由 会議とラインしたが既読スルーだった
育児中のストレスを二人で割っているつもりだけれ ....
陽光の鼓動が
雲の隙間から聴こえる

  生きているんですね

春の一日にたずねる

ゆるく描かれるこころ模様が
あちらこちらで会釈しあっている

  善き日ですね
  ええ、ま ....
 
夢のあなたは当時のままで

あたふたするわたしも当時のままで

目が覚めると、ごめんと言えなかったことだけが当時のまま



 
空と海の境に重ねあう嘘 打ち水をした
石畳をぬけると
居ずまいを整えた
宿の女将さんが
品よく出迎えてくれて
よくいらして下さいましたと
冷えた麦茶をさしだされ
夏陽に火照る体には
愛情注がれたような一滴まで ....
サラリーマンが命を担保に金を借り
建てた家々の集落
書割のような中流階級
文化を支えたピアノ

音の断片が集落の中を
誇らしげに 恥ずかしげに
歩いていたのは何時のころだったか

口 ....
ひと足の途絶えた
深夜の商店街
わずかな気配にも
センサーが反応して
ひとりでに機械が喋りだす


 イラッシャイマセ
 パネルノ番号ニ、シタガッテ
 操作シテクダサイ

 番号 ....
君を見た?でもこれは夢
君を見た、夢で見た
夢なのに君に触れられるなんて
まるで夢みたいな…
この夢はいつまで続くのか
いつ終わるかわからない時の中
二人は話すこともなく
ただ時間だけが ....
たいていは
洗面所に置いてある
プラスチックの小さなコップだ
うっかり注ぎ過ぎると
すぐに溢れてしまう

もちろん
茶碗や湯飲みでもあるけれど
哀しいくらい量産品だから
いつ取り ....
{ルビ九十九=つづら}に折られた時の束ね
行きつ戻りつ
差し挟まれた幾つもの文から萌えて
息吹く面影がある

月が像を失い
奔放な青と黄が眼裏を揺らす夜に
散り積もった悲色の花びらから
 ....
ごめんなって思った

あやまるぐらいなら

なくなればいい俺だ


役に立ちたいだけだ

かかわりたいだけだ

そんなの優しさじゃ

そんなの大きさじゃ

そんなの愛じゃ ....
家の玄関を出たら 右へ
春なら 左向かいの医院は花盛り
秋なら 正面遠くにお寺の紅葉
雨さえ降らなければ 毎日の日課


石段を昇って 神社にお参りして
参道のパン屋で パンを買う
 ....
ふるさとに
おきゃんの香する
おもかげありて



おとさんが

「めんこい花だ」

といいました



きこえた声は

「いちばんを
心をこめて
うたいましたし
 ....
グアテマラ

無漂白フィルターの中に入れた
二人分の茶色い粉に
静かに熱湯を回しかける朝
柔らかくふくらむそれらから
好ましい香りが立ち上る
何秒かのち
珈琲がカップに透過していく
 ....
 ラムネのガラス球に己の姿を投影する。
 それは映るか映らないかの刹那の希望であった。
 希望は行為である。
 ガラス球には変形した己の色が映し出されているのみであった。

 私はその色 ....
一滴の言葉が零れて戯れる水面
幾つもの円が現れて小刻みに揺れている
小さな痛み
やがて拡がっていく苦しみ
透明な水も湖底の泥に掻き混ぜられ
無邪気に太陽を愛したあどけなかった言葉も
汚 ....
はき古した靴を空に放って風を聴く

はだかの馬が雲となって駈ける野に花をさがす

ひかりを混ぜ合わせていろをつくる
まだ名前のないいろを

いつももちあるいている心のスケッチブックに
 ....
真っ赤な夕焼けに羽虫とぶ春のある日、母が泣いていた。父が昼前に家を出ていってから、ずっと押し入れに顔を突っ伏して声を殺して泣いていたのだ。わたしはそれを幼稚園からひとり帰り、見ていた。

そ ....
ぶどう酒の紫を薄めた色水で、水彩画の恋を。

あなたの隣で咲き続けたかった花、
グロキシニア。
艶やかに、しかし慎ましやかに、

絶やさなかった微笑み。
逃れたくて、
刻まれたものから ....
使っていない手帳を時々めくる
明日の予定はどこにも書かれていない
その余白が持ってる白は
明日になっても
やっぱり空っぽのままなんだ

約束で繋がっていた
あなたの名前と日付も
 ....
宣井龍人さんの自由詩おすすめリスト(2491)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まだ心から笑えないあなたへ- 夏美かを ...自由詩31*15-3-20
詩__二篇- 月形半分 ...自由詩615-3-19
春の土- そらの珊 ...自由詩14*15-3-19
石巻漁港〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩5*15-3-19
原風景- nonya自由詩19*15-3-18
シスター・シエスタ- ただのみ ...自由詩18*15-3-18
【_残念BOXS_】- 泡沫恋歌自由詩13*15-3-18
ヨシ原(石巻市)〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩6*15-3-18
- 佐藤伊織自由詩415-3-18
「連絡をください」- 服部聖一自由詩315-3-17
イクメンには届かない- 朝焼彩茜 ...自由詩22*15-3-17
春始発- もっぷ自由詩415-3-16
目が覚めると- 殿上 童自由詩17*15-3-16
空と海の境に重ねあう嘘- 北大路京 ...自由詩915-3-15
大堀相馬焼(福島県浪江町)〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩3*15-3-14
ピアノの去った日に- イナエ自由詩15*15-3-13
【_無人の街で_】- 泡沫恋歌自由詩17*15-3-12
夢で逢いましょう- リィ自由詩2*15-3-11
- nonya自由詩16*15-3-11
こぼれる- ただのみ ...自由詩17*15-3-11
ごめんなっ- 吉岡ペペ ...自由詩415-3-10
散歩- 藤原絵理 ...自由詩415-3-9
大川小学校(石巻市)〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩8*15-3-9
世界のどこかに存在しているあなたへ- そらの珊 ...自由詩14*15-3-9
遠吠え- ヒヤシン ...自由詩10*15-3-9
アラベスク- 乱太郎自由詩12*15-3-8
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仏様が降らす雪- 月形半分 ...自由詩1*15-3-8
グロパンジュ- とよよん自由詩4*15-3-7
_停車場_- オダカズ ...自由詩1*15-3-7

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