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季節を食べ終えて妖精は床下に眠る

たてものの屋上から見える木
その枝の集まりにはカラスが眠る
昼間、子供たちに小石を投げつけられたのだ
ときおりの短い夢にぶるっと身震いしながら眠る ....
抜けるような
美しさが
花開き
時が経過する
微かに
彼女の息遣い
ふるまわれる
原色の舞い
高揚し
忘却して
上昇する
下降する
もう一つの朝
もう一つの夜
もう一つの可 ....
せまい街の隙間を歩き
気持とはなれたまま生活をする
花を摘み
名を刻み
いくつか忘れながら

君が
こともなげに「過去」と言う
そのなかでまだ生きている
内面の/ 
害ある者と害なす者の争いに巻き込まれて逃げ惑うモグラでは同じことの繰り返しでだめなんだ
 
凸凹もボコデコも/
やはり真の局面が見え隠れする瞬間には遠い昔からの建築者による力に頼る ....
からだに イヌと かかれた日
はだかで わんわん 泣いていた
そとに でるときは 四つん這い
イヌでは ないが 犬だった

からだに ブタと かかれた日
もっと なけよ、と 笑われて
な ....
このまま静かに朽ちてゆきたいのだけれど
猫と僕と彼女は静止画のまま風化してゆく

アッピア街道の松のように或いは
ゴダールの気狂いピエロのように

いつか正気の世界に生まれ変わりたいものだ ....
あおばさんのラジオは未だ聞こえている
管球の図体のでかい奴だが昭和遺産の風格がある

あおばさんの電波はいまもアキバから世界に発信される
優れた詩人は理工系で詩は何気ないものであると

快 ....
二〇二〇年二月一日 「女子高校生」


 もう何年もまえのことだけれど、電車のなかで見た光景が忘れられない。目の不自由な男のひとが杖をもって入ってこられたときのことだ。制服を着たひとりの女子高校 ....
◯シーモア ムーン◯

昨晩は満月だった
現代社会忙しい と
詫びやさびや風流は
忘却のかなたへ

さくらの花びらは天の川を通って月に着きました

そしていつしかわたしたちが月となり ....
下手くそな歌を
歌う喜びがあった
手に入らない美しいため息を
言葉に変える人に憧れた

悲しいけど窓を叩く風の音が怖くて
震えながらもう歌はうたいませんと
そう誓わされてし ....
風が孕む雨の香り
泣き出しそうなそれが充満して
それでも太陽が顔を出す
光に溢れても
雨を含んだ風は舞う
どこを目指すでもなく
ただ流れているようで
ときに強く
ときに弱く
誰かの髪 ....
銃で撃たれた男のために
飾る言葉がどこにある
(かまびすしいテレビの前に
 ぼくたちはたくさんの種類の
 花束を並べた)

戦場に独り突き立った銃に
花びら いちまい
(泥に隠れた弾倉 ....
ㅤ緑青色に腐食した月面の、クレーターの影に突き刺した太鼓ばち指を引き抜くと、穴から狒狒の呪術師達が踊り出て来た。俺は奴らの力を利用して、光速で飛ぶ闇夜と皮膚の間の一瞬の空隙に飛び移らねばならない。虚空 .... いつも正しい姿を求めた
あなたに相応しくあるように

鏡の前に立つ時
映して欲しいのは
どんな顔だろう

銀色の中に
置いた寂しさが
濡れたみたいで冷たい

あなたと出会って
 ....
二〇二〇年一月一日 「ウィルス」


 あたいの携帯、へんなウィルスに感染しちゃったみたいで、勝手にアドレスを書き換えられちゃってて、知らないひとにつながるようになっちゃった。でも、偶然 ....
{引用=ヴィーナスの骨格標本}
ぼんやりした横顔に秘密がひとつ擬態する

ぼくは夢に絡まったままコーヒー自殺を図った

飛行機に乗る人とよく目が合う朝

青く濁った空の吐瀉物からなにを紡 ....
唾を吐き出して、溝を入れ換えてみる
(ああ、そうか、悔しいのでしょう、)ね。)
何一つ生まれてはこない、ここ庭の隅で、ですからぐるり
 と囲う柘植の柵をいつまでも見届けるのわ、らわら
右に ....
差し出された命より軽い全世界の質量を感じながら、
眠っている猛獣と眠れない赤ん坊がいる。

不釣り合いなそれは、論理の苦手とするところで、
寛容な精神という無理によってのみ許容される。

 ....
池袋地下のフリースペースの管球ラジオ
誰もあおばさんを再生できないけれども

土屋怜ちゃんのおまけでついていった僕だけれど
あおばさんはとても優しくて言葉少ない説得力で

求心力のない僕を ....
二〇一九年十三月一日 「断章」


おまえの幸福はここにあるのだろうか、
(リルケ『レース』Ⅰ、高安国世訳)

単純な答えなどない。
(アルフレッド・ベスター『虎よ、虎よ!』第二部・14 ....
どこかに
負の生命体が惹かれあう
磁場があるのだろうか

変化の胎動は
終焉の胎動でもあり
虫が先々を急ぎ
蠢きだしていたのだ

狡猾な罠に気付かず
煌く夢におびき出され
重鈍な ....
二〇一九年十二月一日 「日付のないメモ」


 飛び降り自殺する直前に、窓の外から覗く、さまざまな部屋のなかにいる人間のことを書くというのはどうか。トラックにひかれそうになったときの時間感覚のこ ....
いつもだったら
爪切りで刈り取ってしまうのだけど
うっかりしているうち
それが
ニョロニョロになってしまったので
育てている

明日を思いわずらうなと
私の人差し指の先に生えた
ニョ ....
いちにち単位で
暮らしている私だ

知った
忘却に希望を見いだすよ
忘れわすれて煩わしくはない、
明日も待ち遠しいよ


絶望はもう詠わない
きっと
エゴ―が見せている錯覚 ....
北はあじ変わらずミサイルそば。

東はロシアで冷酷プーチンそば。

西はキンペイちゃんの中華そば。

南はタイワン有事で戦場そば。
二〇一九年十一月一日 「断片」


彼の顔に答えをさがしていたが、いっこうに見つからなかった。


二〇一九年十一月二日 「断片」


彼は自分の考えのなかで方向を失い、迷子になって ....
二〇一九年十月一日 「断片」


 彼には、あたたかみを感じられなかった。かれには、あたたかみなどなかったからである。


二〇一九年十月二日 「詩論」


 言葉は存在をくわだてる ....
二〇一九年九月一日 「詩論」


音には意味がない。


二〇一九年九月二日 「詩論」


 小学校時代に飼っていたカイコを思い出す。カイコは、飼っていた箱のなかに入れてやった毛糸の ....
二〇一九年八月一日 「人生は物語って、よく言うけど」


物語を白紙にしていく作業が
ほんとうの人生なのかも
って思った。
さっき、マイミクのコメントを読んで
ふと、そう思った。 ....
二〇一九年七月一日 「平居 謙さん」


 平居 謙さんから、詩集『燃える樹々』を送っていただいた。読ませていただいた印象は、静謐。静かな声だ。ときに静かな声に耳を傾けるのもいいなと思った。
 ....
宣井龍人さんの自由詩おすすめリスト(2491)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
星の観察- 自由詩14*22-4-23
ひとり(改訂)- ひだかた ...自由詩7*22-4-22
過去- はるな自由詩522-4-21
内面の凸凹- 足立らど ...自由詩3*22-4-21
らくがき- 為平澪自由詩122-4-21
猫って- マークア ...自由詩422-4-18
あおばさんのラジオ- マークア ...自由詩422-4-18
詩の日めくり_二〇二〇年二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-4-18
田中修子さんの作品、置手紙への返詩として__その2- 足立らど ...自由詩2*22-4-17
僕は僕の歌を歌う下手くそでも- 秋葉竹自由詩122-4-16
しあわせ- 坂本瞳子自由詩2*22-4-16
銃で撃たれた男のために- オイタル自由詩122-4-15
媚薬エクスプレス- 壮佑自由詩4*22-4-13
- ミナト ...自由詩222-4-12
詩の日めくり_二〇二〇年一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-4-11
平和主義者の丑の刻参り- ただのみ ...自由詩3*22-4-10
一平米の憂鬱- アラガイ ...自由詩6*22-4-9
モノクローム- TwoRivers自由詩5*22-4-8
あおばさんへ- マークア ...自由詩422-4-4
詩の日めくり_二〇一九年十三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-4-4
変態- 山人自由詩6*22-3-28
詩の日めくり_二〇一九年十二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*22-3-28
ささくれ- そらの珊 ...自由詩11*22-3-26
自由詩「光りの方を目指す」_2022.03.25(金)- 田中恭平自由詩322-3-25
四面そば- ナンモナ ...自由詩4*22-3-24
詩の日めくり_二〇一九年十一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-3-21
詩の日めくり_二〇一九年十月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-3-14
詩の日めくり_二〇一九年九月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-3-7
詩の日めくり_二〇一九年八月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-2-28
詩の日めくり_二〇一九年七月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-2-21

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