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天が地を柔和に踏みつけると
アラユル路が神経回路としての機能を失った
メケ 限りない劣情に踊る旗
標識たちは無言で主張するそれは真っ当なことだろう
生きている人にとって生きていると言うことぐら ....
      毎朝冷たい風に吹かれながら
      洗濯物を干すその手は
      ひどくかさつき荒れていた
      誰よりも早く起き
      米を研ぎ、味噌汁をつく ....
     家が死んだ
     広い庭に大きな木のある
     昔ながらの家だった
     縁側のあった家は壊され
     大きな木はどこかへ運ばれた
     乾かす洗濯物も ....
骨だけになった 樹の群れは
古い写真の中で 諦めている時計に似て
遅れていく時刻 ついさっきまで耀いていた
枝の露は 跡形もなく消えた


誰かからの便りを 待っている
いつか訪れる ....
一重の瞼のその奥の
瞳に映る景色は
美しいでしょうか
その中に私
映っていいのでしょうか

まるで毒を飲んでしまったようです
幾分前から苦しいのです
でもこそばゆくて
心地いいのかも ....
雨に濡れた砂浜にビニール袋を敷いて

途切れなく続く紫の波濤を眺めていると

運動場の端にある雲梯の下で出会った

一匹のコガネムシのことを思い出した

あの頃の私は手に取るように虫の ....
灯火管制の都会の底では
光を漁って深海魚が徘徊している

魚卵たちの夢は皆カーキ色をおびて
時折光る虹色の粒は
懐疑が延ばす触手に喰われ
光彩を失う
幼魚は皆同じ方向を見てかたまり
群 ....
あなたのみらいのために祈らせてください

そう語りかける女の瞳は
目の前の現実であるわたくしではなく
どこか遠い国を見ているようでした

ミライは
いつの間にか
ミイラにすり変わってい ....
どこでもドアでお遍路巡り 青く見える空間の端で
一つだけゆっくりと時が流れる部屋があったんだ
空は血に、海は点になって
音もなく流れる砂のような
体温の無い柱が何本も立っていて
その部屋には白い君がいて
僕はただ、 ....
毎晩この時間になると
小さな星のうかぶ
銀河を注ぐ奴がいる
注がれる女は
眠りのなかで
星の声を聴いている

星の声は
色をかえ
姿をかえて
女の胃袋に吸い込まれてゆく

毎晩 ....
はじけてる星屑を盗んできてよ。こんぺいとうじゃだまされない。みんなしてるみんなって、どこのみんななのか氏名住所を挙げてみなさい。わたしのわたしで描くわたしきり、とけないマシュマロを食べたら、冬 .... 星の出す答えを
ノートに書き写す
生徒たちは
みな遠くの空を見上げ
道に躓いては
ばつが悪そうに笑う

天体模型を並べ
地球と金星の自転の
逆さまに引かれ合う
それを恋物語と読 ....
床に置かれた柱時計を

笑っておられるのですね


もっともなお話でございます


天板の埃がくすぐるのでしょう

お心のイタイトコロヲ


少しも異論はありません ....
それから数日間、サエコのことをよく考えていた。
それは彼女が誰に殺されたのかというより俺の喪失についてだった。
サエコはいずれほかの男と結婚するだろう。そう思っていた。だけどそれは俺にとって喪失で ....
カラメル色素に ピクルスべったりつけて
デキストリンとステビア甘味料どっぷり
食べたくないね ハリウッド美女なんて
それでも ニューヨークシティはアメリカではない
って 言い張るキミにインスト ....
朝には鳥で
夜には魚
難しい少女のように
表情が変わるのだ

泣き顔は泣き笑いに
 (そこから歴史)
笑顔は笑い泣きに
 (そこから歌詞)
可能性は不可能性に
 (そこから川が)
 ....
キミが放っておくから
ボクはすっかり錆びちまって
ダッシュボードの上は
白い埃が積もってるけど
ベイべー、雪合戦するほどじゃない
底意地の悪い奴は
どこの世界にもいるのさ
ヤワな雪玉に見 ....
煙草を呑んで
斗酒なお辞せず
早世した父の
生きざまを索めながら
父と同じ航跡を
たどっている自分に
ばくぜんとした
不安がそそる

眠れる
マグマのごとき狂気の
噴火をおさえる ....
昨日の嘘を砕いたら真実の味がした アルモノヲナイモノノヨウニ
ナイモノヲアルモノノヨウニ
カタルモノニカタラセズ
カタラナイモノニカタラセヨ

時の澱み
虚無の沼地
透明な不発弾

スイカばかり食べていた記憶の夏
 ....
ヒマワリが肩を組んで仲良しだ

熱にうかされて夢をくりかえして見ていた

数字には現実の数字と希望もしくは失望の抽象的な数字がある

当たり前すぎて現実と抽象はごっちゃになっている

 ....
あせくさい ふとんをほす

全自動洗濯機を 脱水まででとめて
せんたくものも ものほし竿にほす

しわを ぱんぱんぱん と 伸ばしていると
そこなしの青空に 笑顔がうかんだ

ひなた  ....
あなたがラムネの瓶みたいに
硝子でできていたらいいのにと
ぼんやり思う
ラムネの瓶みたいに
ビー玉を包み込むみたいにして
抱き込む命
それなら少しはマシに思えるだろうと
豆電球の明かりに ....
風船の話題が膨らまない 遠い海の向こうから

ようやくニューヨークに辿りついた
そして東京にも雨が降ったよ

うれしい
広島から長崎へ
ビルとビルが手を取りあい
血管と血管が結ばれて

無数の灰色の弾 ....
いそぎ足でやってきた
冬が
粉砂糖みたいな
パウダースノーを
街中に降りかけていった

私の黒髪にも白く積って
ガトーショコラみたい
綿菓子みたいな吐息が
凍える指先を温める
北風 ....
名前も知らない女の子
バイクで事故って死んじゃった
警察に追われている途中
無免許だった事は分かってる
ヘルメットは被ってた

ネットでは
自業自得だ
警察は仕事をしただけ
価値 ....
誰もがあなたを甘やかすから
気づけばすっかりぜい肉がつき
顔の周りの
柔らかな毛をつまんでみる
味気ないドッグフードだけ食べて
長く生きるのと
体には良くないけれど
美味しいものを食べて ....
ぴょこん ぴょこん
君は 全くの 別物

尻尾でも ないし
唇でも ない

好き勝手に 遊びまわっているようで
ちゃあんと 仕事 してるんだ

だから 人望も 厚いんだね
 ....
宣井龍人さんの自由詩おすすめリスト(2491)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
メケ- ただのみ ...自由詩12*15-1-21
紡ぐ日々- 石田とわ自由詩17*15-1-20
ひとり陽だまり- 石田とわ自由詩10*15-1-20
囲炉裏の上- 藤原絵理 ...自由詩715-1-19
一重の瞼- 瑞海自由詩7*15-1-19
コガネムシ- mizunomadoka自由詩915-1-18
暗い虹- イナエ自由詩13*15-1-17
巴里、骸骨寺で- そらの珊 ...自由詩17+*15-1-17
どこでもドアでお遍路巡り- 北大路京 ...自由詩1115-1-17
水葬- 智鶴自由詩415-1-17
星を注ぐ- 草野大悟 ...自由詩12*15-1-16
冬、はじめました。 - 阿ト理恵自由詩18*15-1-16
mythos- 衣 ミコ自由詩6*15-1-16
のぞきあな- 芦沢 恵自由詩18*15-1-16
三番目の彼女(後編)- 吉岡ペペ ...自由詩515-1-15
_- 佐和自由詩215-1-15
街は生きている- やまうち ...自由詩8*15-1-15
コール_アンド_レスポンス- そらの珊 ...自由詩21*15-1-15
旅路の一服- 鵜戸口利 ...自由詩115-1-15
昨日の嘘を砕いたら真実の味がした- 北大路京 ...自由詩515-1-15
僕は妊娠する- ただのみ ...自由詩20*15-1-14
現実と抽象- 吉岡ペペ ...自由詩515-1-14
冬晴れ- 草野大悟 ...自由詩5*15-1-14
思うだけ- 北井戸 ...自由詩215-1-13
風船の話題が膨らまない- 北大路京 ...自由詩415-1-13
大地- 佐藤伊織自由詩215-1-13
【_スイーツ♡ウインター_】- 泡沫恋歌自由詩17*15-1-13
名前も知らない女の子- 衣 ミコ自由詩8+*15-1-13
犬と鳥と猫と- そらの珊 ...自由詩12*15-1-13
春の雪兎- 藤鈴呼自由詩3*15-1-13

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