すべてのおすすめ
蛍光灯に照らされた

知らない空き地がとても静かだ

行き過ぎる車窓から

ジオラマみたいな町を見つめる

ひとびとの明かりのなかに

わたしは幸福っていう二文字を見つめる

 ....
人気のキャラメルポップコーンは
不自由だ
冒険したくはないのかな

百貨店の特設コーナーに 閉じこめられたり
駅のコンコースで 長い長い列を作られる
待ち伏せされ囲われて

私の作るポ ....
花びらを覚えるよりも続くのは そこに木がある、という認識
あの散って、地に伏している花びらは 私なのです ご存知ですか
風情とは縁遠いほど呆気ない 軽はずみだと呟く思い

花びらを拾い集めて再 ....
舌まできらきらひかる宝石生みの話をして。



異物混入屋さんで手をべたべたにしてポテトを食べているきみは、
三秒に一回はおいしいっていってるのに表情が全く変わりません。
異物混入 ....
山を駆け下り開けた浅瀬に出ると
ゆるゆると草を揺らしながら往く
水の膨らみは千変万化を繰り返し
陽射しに微笑みを返すのだ

小学生の女の子ばかり六人
紫外線から完全に身を守った女の先生と一 ....
都心を射ぬく沈黙のバスを執拗に尾行する
半分にすり減った横顔のまま

ビルの狭間にこうこうと深く冴え渡る闇の遠くで
連動する疲弊の連鎖に眉を震わせ

容赦なく目に斬り付ける
横殴りの光の ....
いま目の前を上り列車がひとつ通過いたしまして、さてさてお集まりの皆々様よ、おんなののろいをみたいとお集まりで、おんなのなみだをみたいとお集まりで、ついでに死ぬおんなや殺すおんな、蛇やら龍やら見せましょ .... 一日という、すべての人間の背後に貼りつく不気味な影を町中に伝播させるため、始発電車は今日も出発する。朝は既に始まってしまっているので、始発電車は出遅れるのだが、そこから改めて朝を始め直す力を巨 .... 風で鳥になっていた。

京香の両手首をつかんで、ぼくがうしろから広げていた。

強い風がしばらく続くと、京香はあたまを前へ前へと落としていった。

そのたびにぼくは手首を強くにぎりしめ、腰 ....
日々のおおまかな動線や微細な素描に
こころの絵の具の淡彩で色をちらしてほっとする

ビュッフェのようなリトグラフの陰翳の鋭い世界も良いが
ちょっと太陽のぬくもりをもらったような
なにげない淡 ....
長渕剛っぽく唄うことで長い校歌を乗り切る 夏のもやだ

出会った夜

思い出のよう

長い髪にも

月を探すよ


一夜かぎり

夢がさめても

昔の華やかな

カーニバル


夏のもやだ

出会っ ....
ベランダにテルテル坊主だった物体 八重よ、八重、
お前はどこからやってきた?
海の向こうの和の国の
家族がお前も恋しいか?

八重よ、八重、
お前はいつからそこにいる?
出逢った時からお互いに
白髪も相当溜めてきた
 ....
こわい話を聞く
お姉ちゃんの手を握る
水浸しの夜のような話に
手のなかのお姉ちゃんが
喉を鳴らす。

姉がいなくなった日
そんな話があった
僕は何事かを書きたくなる
良い物語は一 ....
雨上がり
子どもたちが庭に出る
水溜まりから
ヒカリガソラへ

地面を踏む
薄くて固い地面の底に
ヒカリノトイキ
広がる濡れた

  白鷺が半弓のように佇み

カズエちゃん
 ....
八宝菜の具を数えている ビルが朝陽にかじられて
吐き出された陽光は窓をすり抜け
昨夜の恥部を暴き出す

人々は慌ててカーテンを閉じ
ベッドを隠し
朝を始める

わたしと来たら
病室のカーテンを開け放ち
 ....
君と私の間の
見えないけれど深い溝
飛び越えてくるも橋を渡るも君次第
なんて言ったら君はまた怒るかな

見捨てているわけじゃない
私はいつでも橋をかけて
これでは渡りにくいのかしらと
 ....
ときどき、神さまについて
考えてみることがある
私は無宗教だが
神さまを侮ったりはしない

イメージは漠然として
先祖の霊だったり
大自然の力だったり
稲荷大社の狐だったり

見え ....
カンニングして0点 君が詩を書いていると知って
私も詩を書いてみたけれど
書けば書くほど
言葉を見つければ見つけるほど
君のためにできることが
ひとつもないと知りました。
何のために書いているのでしょう
難 ....
無垢な聖域で飛び回る小鳥
そして口のきけない少女が笑っている
パンドラの最後の希望は
この地で淡い松明に囲まれて飛び立つ瞬間を待つ


百年の孤独から目覚めた太陽が泉から怱怱と昇る
 ....
父が帰ってきた。

白い靴下
プーマのニット帽
それらに合わぬ羽織袴を着て。

「お父さん、格好いいよ。」

母にほめられ
少し照れたように見える父は
布団の中で微笑んでいる。
 ....
春の海はまぼろし
蜃気楼の楼閣さえ彼方に浮かんでいる
わたしを呼んでいるように


遠い海鳥
緩慢な波
割れた貝殻
ただ砂にうずもれて


あの子のか細い肩甲骨はもうさびしくなか ....
遠いベッドで寝転んでいると

小窓のカーテンの向こうから

おいてきぼり喰らった僕の声

銀河鉄道の夜を見送っていた

この世の悪も善も乗せてゆく

悲しみも退屈も希望も喜びも
 ....
軒先のんきな風鈴が
遠くの空を眺めてる
空だか海だかわからない
水平線を眺めてる
子どもたちが遊んでる
白い浜がお気に入り
いったりきたりする波を
にやにやしながら眺めてる
ばかにきれ ....
草原にはいつも雨が溢れている。草原は強く風を受けるから魚のようにビッチビッチと手招きをする。傘なんかさすと一斉に喜んでビッチビッチとお腹まで吹かれ耳障りなほど銀色に光る。男の人が入り込んでしま .... 私は、白波。
晴天の大海で、一人
遠くから呼ぶ
あの太陽
の熱い眼差しを身に受けて、踊り上がる
私は、白波。

瞬時に見渡す、海面、あちらこちら
それぞれの、個性の、白波等
それぞれ ....
左脳の幽霊船追いかけ梅の花
宣井龍人さんの自由詩おすすめリスト(2474)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
旅を想う- 吉岡ペペ ...自由詩515-5-4
キャラメルポップコーンの冒険- とよよん自由詩5*15-5-4
春なく、春生きる- 暁 文目自由詩215-5-3
宝石生みの話- 初谷むい自由詩615-5-2
愉快な午後- ただのみ ...自由詩17*15-5-2
白い月- Lucy自由詩12*15-5-1
のろいのために- 片野晃司自由詩12*15-5-1
始発電車- 葉leaf自由詩215-5-1
春に吹く風- 吉岡ペペ ...自由詩215-4-30
迷子のうた- 梅昆布茶自由詩15*15-4-29
長渕剛っぽく唄うことで長い校歌を乗り切る- 北大路京 ...自由詩315-4-27
夏のもや- 吉岡ペペ ...自由詩415-4-26
ベランダにテルテル坊主だった物体- 北大路京 ...自由詩615-4-26
八重よ、八重- 夏美かを ...自由詩24+*15-4-26
_- ズー自由詩5*15-4-25
雨上がり- オイタル自由詩4*15-4-25
八宝菜の具を数えている- 北大路京 ...自由詩515-4-25
ビルが朝陽に囓られるとき- イナエ自由詩17*15-4-25
橋をかける_Dear.O- 森川美咲自由詩2+*15-4-24
【_ときどき、神さま_】- 泡沫恋歌自由詩21*15-4-24
カンニングして0点- 北大路京 ...自由詩415-4-23
誰にも何にも影響を与えない散文詩- 左屋百色自由詩915-4-23
無垢な聖域で_(四行連詩)- 乱太郎自由詩13*15-4-23
夫婦。- 梓ゆい自由詩315-4-23
春の海の変容- 石瀬琳々自由詩12*15-4-22
今日という日に- 吉岡ペペ ...自由詩715-4-22
風鈴- 花咲風太 ...自由詩615-4-21
習_銀色の草原- ズー自由詩2*15-4-21
海の合唱- 服部 剛自由詩515-4-20
左脳の幽霊船追いかけ梅の花- 北大路京 ...自由詩415-4-20

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