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ロマンチストはどの時代にもいる
ここにも一人

彼はインチキ古物商と素人骨董愛好家の一人二役だ

誰もが経験するようなありふれた出来事を
時を超えて微笑みかける
運命という名工の作として ....
空気人形、という言葉に
いつしか親近感を覚えるようになっていた



乾いた言葉たち
伝えたいことなどなにもなく

空気と同化するだけの日々
私の中身もきっと空気でできているに違 ....
春へ
迷いこんだ赤とんぼに
音信を宛てる
なんとなく
くち淋しくて
見知らぬ子どもの
懐かしい
薄荷の味する
はなうたをぬすむ
ぐらつく
奥歯のように
母音を舌で
ころがしてい ....
 中国人が、そんな許せないアピールを
 とあるサッカーの試合でしたという。
 何をバカな。

 蒼井そらは俺のモノだ。
 良く見ろ、ほら、彼女は僕の19インチの
 ブラウン管TVの中に ....
鳥の
輪を描くように
腕の中で時計を
守ってほしい
日に細かな気泡の浮かぶ
ガラスの器に
首の折れたストローを挿して
二重になった影を
辿ってほしい
絡めた指先から
震えとともに
 ....
ハッピーライフ
朝にアイスコーヒー飲んで
close your eyes
朝日を感じよう

フレンチトーストを
食べて
サラダを食べる。
やばい遅刻だ!

トボトボと家路に着く
 ....
天井から集まる
星屑のめいめつが
頬からこぼれそびれて
睫毛にからまり
目を閉じると
角膜の表面に錨をおろし
浮標のように
ただ揺れている
覚束ない眩しさを
ひとつ摘んで
たやすく ....
花瓶から
あふれた水の
殆どは書き記されて

干上がった
窓辺に立てられた
イーゼル

幼児に
水で手を
洗われるような

3月に画布を
はる
 書きたかった
ずっときみのことが

心臓が血液を押し上げるように
月が魚を狂わせるように

まるで澄まし顔の
 未開の詩よ
ことばの装いと枷とはわたしのもの

やがて旅人でしかい ....
青白い空に浮かぶ月は
境界線を見つけられないまま佇んで
何処ともなく
向き合わずに消えて行く
酷くひっそりと
動き始めた世田谷
バナルじゃな ....
世界がクリオネのようで透明、
からだは氷のままずっと目覚めない
パプリカの色をした肌に魅了され、気づけば機械になっていた

(くすくす)
わたしを笑う声


トマトをつぶす音のように
 ....
重ね合わせた掌に のせる想いは煙り
ろうそくと線香の火に 日常が遮断される

目を閉じ 心の奥に目を落とすと
闇の中にかすかに
小さな子が 手を合わせている
幾人いるかは 暗くてみえない
 ....
死は
手のひらから
始まっている

広げて見る
手のひらは
侵されつつある

ただ
ひたすら
手のひらを見る




苦を
手のひらで
かみしめる

握るもの ....
まるでぱっとしない南のそらの彫刻室座
でもそれは深宇宙への小窓でもあるらしい

かつてない鮮明さの神の領域が
彫刻家の仄暗い室内に展開されてゆく

ひかりと闇の融合が
可視光の色調の変化 ....
一晩中、激しい雨が降った。
雨は真っ暗な夜に
孤独な白い家の屋根をたたき続けた。
妹のミリアムは雨の子、言葉を失った子。
なにがそんなに悲しいのと聞いても
なにも答えない
理由がわからず泣 ....
熱射を吐き出してしまった夏は
老いて死んでいく
鎮魂歌を捧げられながら

あれは一時のめまい

傾斜する意識が
さらに勢いを増して
海の底に沈もうとしている

戦場に散った無名戦士 ....
「草遊びのうた」
           木の若芽

<とうもろこし>

青年たちは青空を支える兵士に志願して並んでいる
インディアンの若き新兵たち
熱気をおびて らんらんと
うぉー う ....
あなたの発見を

ぼくは言葉にできる


そうやってふたりは積み重ねてきたんだ

ぼくに言葉にしてもらえなかった発見は

これからふたりで暮らす何十年のうちに

一つ一つかならず ....
田舎はかびくさい
亡くなった人のバイクが道筋に置かれたまま
それになにも言わずに暮らし続ける
庭の木は森のよう

思い出の中にもどされ
教室の落書きみたいに
なぞられる
そんな存在にな ....
何度目かの冬に
シリウスが描かれた
星たちはどれも
夜空の冷たい汗
三日月に触れる風光が
黄金色の鞘を象って
空をまっすぐに横切っている
羊たちのレム睡眠は
雨露といっしょに
裾野で ....
熱を帯びたむず痒さが
背中の真ん中あたりから
尾骨に向かって這い降りていく

机の上の観葉植物の彼方に
白い砂浜が見えたことにして
遠い目をしてやり過ごす

生まれた時から猫背の内 ....
僕達は小さな距離のなかでひしめき合っていて
森の木のみえない生き物なのだ

下ばえのひんやりとした塊の世界で緩慢に
じぶんにつまずいてゆく愚か者なのだ

僕たちの祖先は宇宙の果てから流れ着 ....
おばあちゃんが言った
ふりかえっちゃいけないよ

茄子の牛に乗って空へ帰る人たちを
見てはいけないと言った

だってさみしくなるだろう
送る方も
送られる方も、さ

藁を燃やして送 ....
生きるってめんどうくさいことだらけだし
案外つまらないですね。

スピーカーから。

メイコさんは、カップを、割れた手で。

お母さん、とても若いですね。
信号機は、黄色だと、とてもき ....
ときおり四つんばいになってみる
なにか思い出すかしらんと

きしきしからだが鳴く
ないはずのしっぽがふるえる

あたしってちっぽけだにゃん
まわりがとても大きく見えて

痛んでくる腕 ....
 君に愛されるためには
 不幸でなければならない

 孤独とは売り物であり
 知恵である
 君の目に留まるよう
 わたしはわたしの孤独を売る

 君の視線を盗もうと
 ああ 今日 ....
ぼくはただもう
汗をかいて生きよう
排ガスさえ流れてこないよ
よどんで静止する空気のなか
一瞬!の風を
ヨットの帆のよう
全しんをぱんと張って受けている
止まっては溶けつつ
ひたす ....
孤独じゃないと感じてる

孤独じゃないと案じてる

二人でぐっすり眠りたい

月あかりだけ浴びながら

青いツラの皮うかんでる


きのうの戦争銀メダル

世界で何位なら満足 ....
現実が見えない速度で流れゆく
見えずとも流れゆくのは
時間と河の佇まい
喉を切り裂く
その 刹那
声にならない
悲鳴と絶望の渦の中に
また 流されてゆく

小さな小さな ただ
 ....
そういえば二十数年も前のことだったかなぁ

三輪車に夢中だった孫の
   遊び相手をしながら
公園の勾配がある芝生の上に腰をおろし
それは それは 楽しいひととき と
   ためらはずにお ....
宣井龍人さんの自由詩おすすめリスト(2491)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ろまんちすと- ただのみ ...自由詩16*12-9-5
空気人形- 三奈自由詩16*12-9-5
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尖閣諸島は我々のモノ、蒼井そらは世界のモノ- Ohatu自由詩3*12-9-4
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向日葵- ペポパン ...自由詩3*12-9-3
暗礁- sample自由詩1012-9-3
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未開の詩よ- ただのみ ...自由詩23*12-9-2
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- シホ.N自由詩4*12-8-22
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草遊び- 木の若芽自由詩212-8-14
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帰省中- 朧月自由詩712-8-13
シリウス- 風呂奴自由詩212-8-12
背の虫- nonya自由詩19*12-8-12
距離- 梅昆布茶自由詩912-8-10
盆送り- そらの珊 ...自由詩2312-8-10
ストーリィ- 由比良 ...自由詩3*12-8-10
どうぶつになる- 朧月自由詩412-8-10
パーフェクト・セラー- 霙小町自由詩212-8-8
汗をかいて生きよう- シホ.N自由詩312-8-7
ねむれない夜- 吉岡ペペ ...自由詩1112-8-7
渦の中にて- 岸かの子自由詩3*12-8-6
クィック・ライフ- 信天翁自由詩412-8-3

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