すべてのおすすめ
あんた お笑い芸人やて
名門大学出のあんたが
なんでアホなことやってんのや
わたしら
笑われてなんぼやさかいな
ほな
笑われ芸人ていうのんが正しいちゃうか
なんで訂正せえへんの ....
恐ろしく過酷でも
愛のため
信念を貫く人々がいる
混乱の中でも
平和を求め
自ら活動する人々がいる
シリア
南スーダンでの混乱
西アフリカでのエボラ危機
兵士として徴 ....
道端に吐き捨てられた痰
ファミレスで騒ぐ大学生
電車で泣き止まぬ赤子
電車に飛び込むサラリーマン
公共の場
みんなの空間
空気読んで
距離を測って
つかず離れずの赤の他人
見 ....
墓場の運動会でアキレス腱を切った
やそ ここのそ
ふたほ みほ
灯が消えるたび現われる
花を数える花の声
晴れた夜に飛び交う羽
影は枝 影は茎
すりぬけてはひとり
水たまりの径
食 ....
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ごく、
近視眼的思考で
詩のようなものを書いたなら
....
ほとんど同じ
服しか着ないのに
ストレスが溜まると
服の買物へとはしる
ぺんぎんがいる
広い海には百貨店があって
青空を飛べないぺんぎんは
翼を使って海を泳いでいく
飛べないことを
....
若い頃私は新宿の歌舞伎町で遊んだ
女性経験が無かった 私は
しかし すこしばかりの金だけは持ち合わせていた
友達と 待ち合わせている間
歌舞伎町に ぼんやりと 足を向けた
私は路地を ....
目の痒み 天に蔓延(はびこ)る春霞
イヤイヤ 踊り
ヒソヒソ 話し
ハラハラ 散るらむ
花びらたちは地面に広がり、お喋りを始めている。人間達にジロジロ見られるのも、愛想笑いをするのも、 ....
毎日の夢の終わりに旗を振っている人達がいる
あれは何だったか分からない
勢い良く脇を通り過ぎる獣の
ひとつひとつに名前をつけるわけにはいかない
本当にあれは何だったか分からない
押し ....
朝目覚めても
コーヒーが飲めない日に
貯金箱を壊して
小銭を数える
1円玉の散らばる布団の上で
とうとう俺は自分のために
何もできず
何もできずに寝転がる
自分のためにということが
....
春に、ついていく、少女に、
ひとひら、ひとひら、
名を、羽織らせる、
少女に、ついていく、
少女も、また、
春に、ついていく、のなら、
「くだらない」
嘔吐で隠ぺ ....
推されて出た選挙が0票
満ちる月は腹み
欠ける月には衰えの
母は産み育て
月にさらわれ
ふたたびの生まれかわりが
あるのです
乙女のあなた
母のあなたは
女神となって月にいるのね
妻をなくした
....
低い雲がたなびく
雨空のなかで生まれたばかりの冬猫が
ふんわりと尻尾をまるめながら
きっとこの春のどこかで
ゆったりと昼寝をしているように
彼女はまだ目覚めない
もう夢のなかでは
序 ....
―瑞雪―
季(とき)それて花道に白々と瑞雪
菜の花を潰さぬように撫で落ちて
花風の隙間から敷き桜になるはなびら
ひらりはらりと
散り急いだのは
心根白く多くの支え万物良縁頂けま ....
だんぼーるのなかで
ないていた
しろいこねこ
かわいいって
だきしめてもらいたくて
ひっしにさけんで
このあたりはだんちだから
どこもかえないなんて
しらずに
よびつづけていた
....
背中合わせで月を見ている
てのひらからこぼれるままに
ことばを拾う
忘れていた物の色やかたち
あてはまる隙間のない断片をかかえて歩く
なつかしい風景に返すためにあたためる
星々をめぐる
それは散在する島々のよう ....
弦におちゆく
悲しみは
ソリストからの
揺れ甦り
浜通りを
吹きぬけるのです
フォルテの
余響に
羽ばたく
哀しみ
オルガンに
重なるように
二胡がなく
哀しみよ ....
僕らは何度も長いトンネルを通るたび
耳がキーンとして 生欠伸をしたり 鼻をつまんだり
想い出すよ トンネルのたび 耳がキーンとするたび
元気でいますか
僕は元気とはいえないけれど
な ....
消し飛んでしまいそうな
この想いを
受け止めてくれる
熱が
そこにはなかった
冷たい水滴が頬をつたう
....
嫌いなものを捨てていったら
自分が嫌いな自分だけが残った
やわらかな月の宵に
ものうげなアルルカンがあらわれる
ここに来てくれてありがとう
匂菫の花束をあげましょう
少し遠くの霞んだ墓地では
姿のないコロスたちが歌ってる
アルルカン その歌に ....
塾なんて無かった頃
塾なんて行く人もいなかった頃
赤い鐘が鳴っても誰も帰らない
誰も誰も
年上のあたしとY君はいつも考えてる
どうやればみんなが連れてくる
三才や幼稚園 ....
再会という
残酷な喜びを
与えられた大人は
菜の花に囲まれた
少女になりたいと願う
胸の絡まりと
夢しかなかった
沈丁花の薫り漂う
あの頃からの染みを
どうして
抜き清める ....
しんをちょうせつして
つつをもちあげて
すこしだけすきまをあけて
まっちでひをつけて
しめるとどうじに
まっちをふってひをけす
ごっごっ と
おとをたてて
かなあみまでひがのびて
あ ....
自分の作った檻なんて
両手を広げれば簡単に外せる
一歩前に進めばほら
檻なんて何もない
風邪をひいて
二日ほど会社を休んだ
なんて言えば伝わるのかなって
君は言う
ベッドの中で
夢をみていられるうちに
雨は上がっている
泣いてみたって、って
君は言う
隣 ....
…いっしょに泣いて差し上げましょう…
からまる蔦をふりほどきながら
女は石段の脇で踞る若い僧侶の傍に偲びよって行く
立ち込めていた靄の薄い生地を開いた
かわりに一枚ほど借りてい ....
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