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{引用=水に溶ける道化師}
 あの尻に開いた窓との間に
雨の幕
 ブロック塀を上手から下手へ
  一羽のスズメ 
   踊る小娘
米を撒く
   無礼千万
豆も撒く
   満員御礼
 ....
アスファルトが熱くなる
それが原因で
周りの気温も高くなる

「暑い」とつい言ってしまう
言っても涼しくならない
でも言ってしまう

夏は自由を感じさせる
何でも自由に見えてくる
 ....
波打ち際の賑わいに飽きて
少し沖へと泳ぐ
足が地球に着かなくなれば
急に独りが押し寄せる

海は突然生き物になる
いくつかのうねりを助走にして
高くそびえ立った
生まれたばかりのその腹 ....
二〇二一年一月一日 「わが愛しき娘たちよ」


『80年代SF傑作選』上巻の4作目は、コニー・ウィリスの「わが愛しき娘たちよ」女子寮にいる女の子が主人公。そのモノローグで語られる話がちっともおも ....
二〇二〇年十三月一日 「学園紛争」


 ぼくは同志社大学の1980年度生だ。1980年度に入学したって話だけど、ぼくの大学一回生の後期の授業は、学園封鎖で潰れた。後期テストはレポート試験だった ....
二〇二〇年十二月一日 「年間SF傑作選7」


 きょうから、寝るまえの読書は、『年間SF傑作選7』の再読である。これは4作ほど憶えていた。バラード、ラファティ、ボブ・ショウ、バロウズの作品だっ ....
二〇二〇年十一月一日 「{ルビ生贄=いけにえ}の王」


『年間SF傑作選3』の6作目は、ポール・アンダースンの「{ルビ生贄=いけにえ}の王」アメリカ人側の宇宙飛行士が生き残り、敵側に捕まった。 ....
二〇二〇年十月一日 「みやうち ふみこさん」


『O・ヘンリー名作集』の2作目は「警官と讃美歌」冬は寒いので、なにか悪さをして刑務所に入ろうと、いろいろ努力するホームレスが主人公。どうしても努 ....
二〇二〇年九月一日 「転移」


『猿の惑星』を書いたピエール・ブールの単行本『ジャングルの耳』が、Amazon で5983円してた。ぼくは、3000円でネット古書店で買った記憶がある。3000 ....
二〇二〇年八月一日 「リハーサル」


 ホラー・アンソロジー『999 狂犬の夏』の4つ目は、トマス・F・モンテルオーニの「リハーサル」舞台で起こる怪異談。といっても、芝居がはけてから起こる出来 ....
一歳になる君の中には
言葉の胎児が眠っている
まだ器官が発達の途上で
それでもときおり胎動を返す
言葉の胎児がぐんぐん育っている
パパやママのおしゃべり
呼びかける言葉
絵本の読み聞かせ ....
二〇二〇年七月一日 「『幻想と怪奇 宇宙怪獣現わる』」


『幻想と怪奇 宇宙怪獣現わる』の再読終了。憶えていたのは、パトリシア・ハイスミスの「かたつむり」だけだったが、繰り返しになるが、シオド ....
あの頃「敷かれたレール」から{ルビ逸=そ}れて
長らく僕は、台本のない道を歩いてきた
最近ふと立ち止まり
ふり返った背後の道に
無数の数字が記されていた

3.14159265359……… ....
ツィート連詩


1 

今朝から、ずっと
計算しているのに
解のでない物語り
曲は知っていても
おどれない音楽
亀裂に埋まった垢は
とれないままでいる   らどみ


2 ....
二十三時
もうすぐ寝るまでの
もったいない時間が
照明の下のソファーにある

父親の死とか
明日の仕事の乗り切り方とか
全部雨音に消えて
現実が今だけになる

叶うのは
いつも小 ....
俯いて、含み笑いを浮かべて、
、ニヤついてはいない、じっと足もとに視線を落とし、
ときどき、うん、ふん、へえと頷く男、その男詩人、白い球赤い球、黒い球、
黙ったままで、眼がふらんでる空に、や ....
二〇二〇年六月一日 「夜のみだらな鳥」


 ドノソの『夜のみだらな鳥』を読み終わった。さいごのとこらへんは、修道院に住まう老婆たちの話になっていた。ディートと呼ばれる男が老人なのか赤ん坊なのか ....
ひとつの声が磔にされた
影が七つ震えていた
見つめるだけで魚の群れを孕み
蒼いシーツをまとって巻貝を奥へと遡るひと
血を流す鍾乳石
鏡自身の顔 
その微笑み
宝石箱に喰われた指
そのク ....
▽ 5月病/5月3日の ℹ︎ 短文から ▽

少なくとも、色と数と線と面とが、つながる
脳内神経の束を強制的にブチ切った上でーー
再構築の島で、死ぬほど虚しくならないでね
後生だから、2 ....
はじめに言っておくがわたしはこれから仕事をしなければならない。たった一時間だが、1100円と少し色つきの重労働だ。これから丑三つ時を過ぎれば街は深く暗い静寂に覆われる。路面も眠っている。陶酔感より .... 今はテレビよりも
ラジオを聞きたい気分

軽快に喋り盛り上がるラジオ
居間の静けさを壊すことなく
上手く馴染んでいる

雨が降りそうで降らない
天気予報が曇りだと告げる

静けさが ....
低気圧を駆け抜けていくオレンジ色の光
曇り顔が灰色から墨色に変わるそれは
、壺を仕留めたせいだろう
きっかけはちょっとした背中の痛み
割れそうな傷口を絹糸で塞いだ モーメント
抗うには遅 ....
二〇二〇年五月一日 「柴田 望さん」


 柴田 望さんから、同人詩誌『フラジゃイル』第8号を送っていただいた。お名前を知ってる方から知らない方まで、20名以上の方たちの作品が載っている。紙の質 ....
数え切れない星たち
休日の夜は何故かスローで
あなたと過ごせる時間が長く感じる

夜景よりも何よりも綺麗な愛
幾つも積み重なった喜びが輝く

幾つも様々なことが積み重なって
良い流れに ....
シーッ、みんな止まれ! いま2時の方向の樹間でウロコがギラっと光った。あそこにイヨマンテノヨルがいる。いいかお前ら歌うんじゃないぞ。しょうがない迂回路を探そう。先頭はおれが行く。しんがりはジェイコブ、 .... 眠い。たくさん眠れそうだ。御休みなさい
私にとっては心地良い眠気にすぎなくても
世界にとっては平和の前触れで有ればなぁ
ほうき星がきたなら
いつか部屋をはいてってね

夜々を、たくさん
見はらしてね
走るひずめも柔らかく

あの雲が
マンボウ
ジャムパン
贈りもので
はちきれそうなくつ下

く ....
どう見てもセブンだったコインランドリー
セリアになった文教堂
跡形もなく消えたケンタッキー

街の記憶ではない
私の記憶である
誰にも譲ることのできない
私の記憶である

市営住宅の ....
二〇二〇年四月一日 「論理詩」


①は②である。
②は③である。
③は①ではない。


二〇二〇年四月二日 「論理詩」


①は②より醜い。
②は③より醜い。
③は①より醜 ....
二〇二〇年三月一日 「夢」


 けさ見た夢。10人くらいの男女がいて、ひとりの男が女の頭に大きな岩をぶつけて殺そうとしている。べつの男がナイフをもっていて、ぼくのほうに近づいて腕を刺したところ ....
宣井龍人さんの自由詩おすすめリスト(2474)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遊泳禁止- ただのみ ...自由詩3*22-7-17
真夏という空間- 夏川ゆう自由詩122-7-15
夏の泡- そらの珊 ...自由詩9*22-7-13
詩の日めくり_二〇二一年一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-7-11
詩の日めくり_二〇二〇年十三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-7-4
詩の日めくり_二〇二〇年十二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*22-6-27
詩の日めくり_二〇二〇年十一月一日-三十一日- 田中宏輔自由詩16*22-6-20
詩の日めくり_二〇二〇年十月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-6-13
詩の日めくり_二〇二〇年九月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩16*22-6-6
詩の日めくり_二〇二〇年八月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-5-30
言葉の胎児- 葉leaf自由詩222-5-25
詩の日めくり_二〇二〇年七月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-5-23
円周率の旅- 服部 剛自由詩322-5-23
言葉の本質を掴めない/ツィート連詩- 足立らど ...自由詩8*22-5-22
日常- TwoRivers自由詩8*22-5-21
語らない詩人- アラガイ ...自由詩11*22-5-21
詩の日めくり_二〇二〇年六月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-5-16
鼓笛隊は反旗をひるがえす- ただのみ ...自由詩4*22-5-15
2018年5月15日の私からのメールが届きました。- 足立らど ...自由詩4*22-5-15
打ち壊したの章(ブレーキで二輪車を担ぐもの)- アラガイ ...自由詩9*22-5-14
静けさとラジオ- 夏川ゆう自由詩422-5-13
詩人というそのおもさ- アラガイ ...自由詩4*22-5-12
詩の日めくり_二〇二〇年五月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩11*22-5-9
休日の過ごし方_夜編- 夏川ゆう自由詩222-5-6
白紙に向かって歌うんだ_【即ゴル不参加作品】- 壮佑自由詩5*22-5-4
御休みなさい- 足立らど ...自由詩222-5-3
くらがり- soft_machine自由詩8*22-5-3
平成を生き延びて- 万願寺自由詩11*22-5-2
詩の日めくり_二〇二〇年四月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*22-5-2
詩の日めくり_二〇二〇年三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-4-25

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