すべてのおすすめ
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わたしはひかり / わたしはしずく
ふようして / こうかする
あなたはやみ / あなたはこうずい
かくさんして / ....
そこに
動かないものがあったので
蓋を開き
白い花弁や
視線や
高層ビルなどを
挿してみた
動かないものは
動かない
闇を ....
つくづく
惜しい
つくづく
よしずも扇風機もスイカも
歯が立たなかった
暑いがらんどうのような
夏が逝く
つくづく
惜しい
つくづく
不安と疑念と我慢を
素肌に貼 ....
わがままなあなたのReは愛しても
まだ足りないと盗みいるひと
雨の夜は朝がこないとテレビのなかの猫たち
雨でも散歩はできるよね、と
傍らのちいさな犬はぽつり
おやすみが言えなくな ....
目を覚まして こすり合わせる
貧弱なものたちの強い毎日
そんなあなたに ごほうびです
と
満月が二つ出た
願ってもいないことだったが
ひとつは自分用に
大きなポイで掬った
知り合いの ....
都会はとても静かで
ちょっとかっこよくなりたくて
屋上に出たりする
前髪があるのも似合うねぇ
と友達が言ってくれた
少しずつ、変わるもの
都会はとても静かで
顔のわきっちょに ....
鏡を見つめるわたしの目の中に、
鏡を見つめるわたしの目が映る。
(ひとみの中で、鏡像が無限に連鎖する。)
鏡の回廊、光線の無限反復。
鏡の回廊、すべてのものを閉じ込める。
瞳のなかで ....
くろく、くろく、くらい空。
雨の音がきこえる。
天井のうえ、
雨の音がきこえる。
空と屋根との多重唱。
埃積もった机のうえの、
十年遅れの怠惰な時計。
秒針だけが独りできざむ、
十 ....
ちりちり、ちりん
しゃりしゃらん
秋のはじまりの夜は澄んで
いくつもの水面に映し出される
まるい光を数えて歩きます
ふくらんでいく気持ちが
ぼくの肋骨を、内側から
甘く、うずかせ ....
人一倍寂しがり屋なはずなのに
気がつくと、いつもひとりぼっちになってしまう
これも運命ってやつなのかな
※
みんなはひとつの輪になっている
それなのにわたしだけ一歩後ろに下が ....
庭木ょ ごめん
手術の破目にあわせてしまって
たとえ ひっそりとでも
隣家をお前さんが 覗きこむから
お前さんの将来をおもって
居場所を決めてやっていれば ....
菜の花畑
咲きさかり
やまぶき色とみどり色
そよ風と土のかおり
織りあわされる
やわらかな茎の
なかほどで
てんとう虫は
僅かのあいだ
同朋の仔を
確かに見守る
てんとう ....
それはいつもとおなじ散歩道
いつもとおなじ日曜日の
気だるい午後に
わたしは、
歩いているわたしの背中を
見つけてしまった
(あれはもうひとりのわたし?
それともいつもの白昼夢?
....
花満ちる丘 風見守る下で
永遠の誓い あなたに囁く
明日が見えなくて
押し潰されそうな日々
自分さえ信じられない
凍てつく心を
そっと抱き締めてくれたね
信じれば 織り成せる ....
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心を写す鏡のようだ
朝のsoraを見てそう思った
自分の心持ちが分かるような気した
元気がある時
後ろ向きな時
強い時
弱い時
so ....
{引用= 銀色のスーツを身に纏った男が浜辺でギターの
死体を検分している。場違いなセンチメントが、
五十六種類ほど波間に明滅しているが、男は勿論
意に介さない。鉄の壁。ク ....
夏が去ったあとのがらんどうに
いつしか白く大きな九月階段が出現していて
そして僕らはその段々の上に
蒔かれたように腰かけていた
ただそこで空を見あげていたり
何かを読んでいたり
歌をうたっ ....
ひとりぶんの棺桶
そこに闇はうまれず すこしばかりの それでもたしかなひかりが 吊されている
夜があしたに沈むころ
ぼくは蓋をあけなければならない
燦燦と照りつけるほとぼりに
狂喜 ....
ぼく、
透明な夜をみあげます
半透明のたましいを宿して
伸びていく木になります
ほしかったものが、なかなか
みたされないから
ほしくないって嘘をつく
あんなもの、いらない ....
孤独な家である
夜になると
独り言のように明かりがぽつんと灯る
人の気配はするのだが
玄関がない ことりともしない
死んでいる ....
言葉は道具でもあり
ときに
それ以上に
自分を映す鏡
気をつけなさい
いつかそれに支配される
思考の闇はその姿を
言葉を通じて現す
言葉はやがて
行動となり身振りや気配と ....
陽も暮れきった午後六時
買い物メモを持って靴を履く
切れているのは醤油
それから時計に入れる乾電池
八時には夫が帰宅するので
急がないといけない
台所にはやりかけのパズルが広げてある
電 ....
きこえる
ひかりがきこえる
波打ち際に
わたしは耳を置いてきてしまった
遠い日の
あなたが歯をみせて笑ってる
くりかえし
....
孫の走り寄ってくる靴音にも
萎縮する心がある
可愛い絵模様の靴の音なのだと言い聞かせてみても
すぐに戦中の行進へと
画面が切り替わってしまうのだ
あの時代の靴音は
平和の扉を無理や ....
女の子は涙でできているとしたら
それは逃げだというのでしょうか
うみがめの女の子は
涙を流しながら
出産します。
確かなことは
何もつかめなくて
....
かつて家庭をこわしたおやじは
ほころんだ心の縫い目を
なでさすっては
ときどき
遠い眼をして
なにかを
覗き込んでいた
それは断罪という
自傷行為だったかもしれないし
....
まるいあかりって
ぼくの檻を揺り起こすぐらいのやさしさしかない
だってほら 一枚ガラスの向こう側はもう寝静まっている
やわらかなひかりに背を向ける
それは 朝も 昼だっておなじこと
....
わたしたちはそこに腰掛けて
ふたりで缶入りのウーロン茶を飲むの
素敵でしょう
すべての終わりに
そしてそれから
あなたはわたしに傷つけられる
信じられないかもしれないけど
....
ロージー
なあ
いらないよな
しあわせなんて
いらないよな
ロージー
金なんて
いらないよな
ロージー
なあ
季節なんて
いらないよな
いらないよな
ロー ....
帰宅して電燈を点けた途端に揺れ
ちょと焦った
テレビを点けると震度3と出
8月31日までも揺らすとは
しつこいのは嫌いだ
ようけ揺れた夏だった
円高も史上初75円台に突っ込んだが
印 ....
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