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ビリジアン



青みがかった緑色
鮮やかなビリジアンの色見本に
忘れていた記憶を取り戻した


ビリジアンが青色だと思っていた


その主人公は耳が聞こえず
声も出せず
 ....
待ちに待った夜が来て
冷たい風が触れ回る
枯葉を転がし踊り出す
{ルビカリアッハ・ベーラ=冬女王}の布告だよぅ
ゥゥゥウウー カラカラカラ…
南の御座には{ルビケリドウェン=冥府魔女}
出 ....
子供のころ
父の話を聴く時は正座をさせられた
兄弟で並んで正座した
肩こりの父親の肩をもむ時も正座していた


母方の親戚の葬儀の時
肩が凝ったと言い出した父を
正座をして身体を揉んだ ....
タイスの「瞑想曲」が似合う秋
私から枯葉が
虫食い穴があちこちにある私が
落ちていく秋の夜中

もともと智慧の無い思考の葉脈であっても
いまだけはその働きを止めておきたい
聴こえてく ....
なにか
あたらしい生命を宿したように
ある種の覚悟を
はらんだようにもみえる
鮮やかな紅の群れ

陽をあびて
風にながれて
堅くも軟らかな血脈として
秋を運んでいる


そ ....
むしられた羽根が
散らばる四畳半は
着古した洋服の匂いが漂う
何週間も閉じられたままの
ノートパソコンは
化石になって  ....
大人の期待を裏切らぬよう
寡黙な少年を演じきりました

大人のあいだに流れる噂と
その発信源である
個々の大人の評判を傷つけぬよう
物言わぬ少年を守り抜きました

こころを開け、と ....
{画像=140920123249.jpg}




*

あなたはわたし わたしはあなた


愛を頂戴、毒をあげる。
言葉を頂戴、嘘をあげる。
声を頂戴、棘(トゲ)をあげる ....
冬の間近に聴こえた去勢の声が
立ち止まらない足跡に踏み締められてしまって
還らない記憶となる

季節は幾度も挨拶してくれるが
それ以上語り合うことはないので
私の名前を一向に憶えてはく ....
{画像=140907093944.jpg}




近頃、羊歯が気になっている
名も無い羊歯になりたい!?


小さな森に入ると
足元にあって
手を伸ばしている
くるりと丸まっ ....
さよなら さよなら
季節は足早に過ぎ去って行く
あの頃の思い出も見上げた空の色も
今では遙か黄昏の彼方に

黄昏よ
いつの日もおまえはそばにいてくれたね
どんな時もその光に包まれれば
 ....
{画像=140913144617.jpg}




僕たちはいつも何かに憧れ
僕たちはいつも何かに付き従っていた
特別な何かは空虚な私を満たして
あたかも違う何者かであるように
僕た ....
{画像=140817194714.jpg}




誰かが教えてくれた

逃げて / 逃げて / 逃げまくって

それで無事に済めば / それは

たしたことではなかったのだと
 ....
{画像=140806203834.jpg}




タイムカプセルは誰の心の中ににもあって
開けられる時を待っているんだ
中に入っている想いは人によって違うけれど
一度開けると流れて行 ....
ルーシ
君の夢見た世界を
今僕は
半笑いで眺めているよ
ルーシ
僕は一度死んだ
俗世の食べ汚しが
脊椎に溜まったんだ
ルーシ
こうなってはいけない
ルーシ
君の歯並びはガタガタだ ....
一対の鉄塔が
街をはさんで見つめあっている
(病気のような時間帯)

頭痛もちの少女が
おぼえたての寂しさを抱きしめて
影をうつした空へ飛びおちていく
{画像=140727093221.jpg}




赤い緞帳越しに見える殺人現場、
暗闇に浮かぶ赤い血の色、
こぼれ落ちたワインの痕、
倒れた男が最後に見た冷笑が瞳に焼き付いている。
 ....
女神の濡らした豊穣の大地が
一人の女性によって焼かれようとしている
陽炎は松明の炎となり
真昼の宴が裸の男を誘い催される
神々が降臨した幻
ひまわりは証として黄色で照らす
  宇宙船は庭にうかんでいた
  宇宙船はトマトのように赤かった
  宇宙船は言葉のようにつめたかった
  どうでもいいが窓際でティッシュペーパーをしいて
  二週ぶりに伸びた爪を切っ ....
  陽の光があふれるところで
  あなたのからだを抱いていた
  影は こまかい枝のようになって
  わたしたちに踏まれている
  世界から背をむけてまで
  夢見ることを手放してま ....
{画像=140720232423.jpg}



言葉に傾き
ほら歩く姿に
傾きがありませんか?


真っ直ぐ歩いて来た
自分はそう思って来た
でもある時
人に言われたんだ
 ....
(数字が壊れている)

夏で、いつもより心臓がゆっくりうごいている。
わたしたちは逃げてきた、盗んだものをぜんぶ
忘れるために。おもいのほか空気はおもたくて、
指が濁ってる。天井を塗る途 ....
みていたのは皮膚
あるいは瞳、うなじの汗
でもみえていたのは
世界

あかるい日
部屋のなかで視界をうしなうようなうす甘い幸福
雲ひとつない空のなかに
探したのは影

あの日あなた ....
{画像=140712005301.jpg}





あれは5月の終わり
小学生のぼくは
一人で仲間から離れ
体育館の横の鉄棒の側の
紅いダリアに見入っていた



転がり ....
  わたしの心が
  くらげのかたちになったら
  会いにきてくれますか



  手のひらに月をすくい
  くちびるを歌でみたし
  むかえにきてくれますか
  わたしの心 ....
ひと息ごとにこぼれるのをあつめて結いあげたのが
いまあなたの胸にひかっている涙です

気がつかなかった
愛がどれほどのものか
おわってみてようやく眺めることができた

一連を終えて
 ....
絶対に汚れない脂がありますか?昨日わたしは夢を洗いました。重なる木箱と転校生の匂い。わたしはつねにわたしではありません。(過去ではそうだった)血のにおいに負けました、そのボールは満たされているんだ .... {画像=140706133117.jpg}




フリーという言葉に何を思い浮かべますか?


海月(くらげ)?


海面に写る月の影のように
ゆらゆら揺れて
掴もうとする ....
髪がのびた頃
くちびるから味はすっかりきえて
してきたことも
なかったみたいになった

鉢植えがたおれた
カーテンがゆれた
足も渇いて
でも
こんな色をしていたか
暑い日は
とりわけやさしくなって
あなたがしてくれたように
わたしをみつけます

汗ばむ生えぎわに
しがみつく指さきに
世界はまだまだやさしくなって
わたしはきちんと
失っていく
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ビリジアン__/__使い古しのチューブを握りしめて- beebee自由詩23*14-11-11
大人の国- salco自由詩914-10-25
正座__/__想い出した情景- beebee自由詩2414-10-20
瞑想曲- 乱太郎自由詩19*14-10-14
紅葉群- 千波 一 ...自由詩614-10-12
カナリヤの羽根- あおい満 ...自由詩614-10-12
そういう子でした- 千波 一 ...自由詩414-10-7
バラッド3- beebee自由詩22*14-9-19
- 乱太郎自由詩15*14-9-8
羊歯(シダ)になろう_/_丸まった指先を宙(ソラ)へ伸ばすん ...- beebee自由詩23*14-9-7
黄昏よ- 未有花自由詩20+*14-9-3
憧れ_/_私は途方にくれている- beebee自由詩3214-8-31
逃げろ_/_逃げろ- beebee自由詩23*14-8-15
タイムカプセル_/_呪文の言葉は- beebee自由詩26*14-8-6
ルーシ、5月に生まれた女- ピッピ自由詩614-8-5
鉄塔- はるな自由詩814-7-27
死骸は犯人を希求する_/_傷つきたいと思ったのは自分だった- beebee自由詩16*14-7-27
炎天- 乱太郎自由詩14*14-7-25
宇宙船- 草野春心自由詩414-7-24
からだ- 草野春心自由詩514-7-21
言葉に傾いている- beebee自由詩29*14-7-20
数字- はるな自由詩814-7-16
反転- はるな自由詩414-7-16
想い出__/__ゴム鞠毬は暗がりを跳ねて落ちて- beebee自由詩23*14-7-12
わたしはくらげ- 草野春心自由詩814-7-12
窓べ- はるな自由詩714-7-8
プラグ- はるな自由詩614-7-8
フリーでありたい_/_手段こそが望ましい- beebee自由詩28*14-7-6
髪がのびた頃- はるな自由詩614-7-2
暑い日- はるな自由詩614-7-2

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