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きみが欲しがるなら
月と星のかがやくところを
ぜんぶとってきてあげるよ

夜が
このさき
永遠に真っ暗でも

かまわない
だれかが死んでも

終わりのある日々に
きれいな蝶 ....
人を
ただしい場面で
ただしい順序で
ただしい角度に
揺すると
泣く

そのただしさを
習得することを
愛とか技とか
呼ぶ人びとを
軽蔑し
憎んでいるわたしも

ただしい角 ....
ぞろぞろと
つながって
生まれくる
かまきりの赤ちゃん

泡を固めたような
麩菓子に似た卵から
孵化してしまったら
もう戻れない

生まれた瞬間から
君たちは みなしご

風 ....
  西瓜の種をどこに飛ばそうが、自由だった。
  あの頃は、どうでもよいことなど一つもなかった。

   電信柱が眩しく そそり立っていた。

     *

    下水処理場を通り過 ....
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遠くに星が見えているように
人には遠く目指すものがあるのだと
その男は言った
目は漆黒の闇の奥の奥の
遠い輝きを見詰めていた



 ....
変わらないねえ と
しみじみ言い合うけれど
私たちが女子高校生に見えたら
化け物でしょう
だけど
やっぱり
変わらないねえ

三人で写真を撮ると
真ん中は早死するからイヤだと言って
 ....
手のひらを
ひらいたとき
いくつもの時間が
そこで死んでいた

顔をあげると
いくつもの季節が
道路のすみで
凍えていた

ふるえる指で
拾いあげた
だれかの言葉は
死に ....
ほかでもないあなたと
どうしようもなくなりたい
雨の日に雨だれを数えながら飢えていくのもいいし
乾いた日に蟻をつかまえて拷問するのもいい
湿った毛布のなかで賞味期限の切れたひき肉みたいに絡 ....
誰もいない
重ねる手も
合わせる膝も

誰もいない
目をとじても
ひらいても

波さえ
だんだん遠のいて

かわいたページを繰るように
日がしゅんと消えていった

誰も ....
青い空を切り取って
それも丘に埋めたのだ
まるでお前の目のような
きれいに澄んだ青空を
果てなく自由な青空を
閉じたお前の目の為に

春が来れば
硬くお前の口一杯に
詰まった土も温も ....
のびたりちぢんだりする時間のなかで
きれいにした足をそろえて泣いている

破綻した物語を
書き続ける
老人のようなきもちで
空のピアノを見ましたか

ほら・・、
二重橋のような、おおきな虹のことです

ト音記号と、ヘ音記号のついた
おおきな、虹
ドは、どこにあるのかなって
迷いませんか

ふしぎなことに ....
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ベランダから花火に興じる親子が見えた

遠くで見る花火は寂しい

家族で花火をすると必ず
兄弟で取り合いになる花火があった
必ず最後に ....
逆立ちしたくなって
雲の底をひっくり返して
ごっちゃんですの青い空鍋

てんやわんやのこの前の出来事も
ごっつり煮詰めてしまえば
薄味醤油がたっぷり染み込んで

こってり泣き虫だっ ....
生き過ぎて
置きどころのない身を丸め
世界じゅうの
音を聞いていた

気持ちばかりが散らかってゆき
世界が
どんどん狭くなる

それから、立ち上がって

なにもかも行き届いた ....
着かざってる
女の子たちに
にっこり笑いかけると
疎まれるけど

だからといって
犬猫にも
すかれない

男の子は
流動的すぎるし
男のひとは
大きすぎる

それだから ....
夏のなごりの草原で
天使と悪魔が背比べしてる
人恋しさがゆきつく場所は
越えられなかった声の向こう

枯れかけの街路樹で生まれた虫の
青い方へ 青い方へ
こずえを目指す早足な痛み
草原 ....
 
エノコログサがじゃれついて
あなたのこころにも可愛い穗がひとつ
くすぐってよ と飛び付いたのは
いじられっ子の陽気な風
カメラのレンズ越しに睨んでいたのは
優しい光線だよ
昼下がりの ....
冬の朝
ランドセルを背負う前に
背中にしんぶんしをおふくろが入れてくれた
と夫が言う
ホカロンなどなかった時代

結構あったかかったんだな、これが

しんぶんしはあったかいのか

 ....
足踏みをして
空気を送り込んで下さい
それが
おとになるのです
白い鍵盤の上でこどもが遊び
黒い鍵盤の上でスキップをする
電気もいらない単純でのどかな楽器
足と手さえあればあとはなんにも ....
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BF1に深く息するぼくら
階段を降りて行くと
下界は白く霧が架かって
謎の大陸に降りて行くみたい

色々な生き物が
棲息する謎の大陸で ....
熱射を吐き出してしまった夏は
老いて死んでいく
鎮魂歌を捧げられながら

あれは一時のめまい

傾斜する意識が
さらに勢いを増して
海の底に沈もうとしている

戦場に散った無名戦士 ....
  夜が、
  たえまなく改行を続けているあいだ
  いくつかのケーキがゴミ箱に捨てられ
  何匹もの犬が鳴きながら焼き殺され
  きみの体に秘められた、すべての
  愛らしい軟骨は ....
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風の音がとまった
日の光が強く押え付けてくる
ガラス窓のこちら側は醒めた水の中だ
連れ立った女学生が口をパクパク動かしている
子供を連れた ....
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喫茶店を出て目を上げるとポプラ並木が

今日も朝の熱気が
夏の日の予感を感じさせる
今日も暑い一日が始まるよ

朝一番のぼくはとて ....
  

  かたすみで
  ひざまづいているような
  夜の闇に
  蚊取線香のけむりが
  しろく冷めてゆくのを



  いのるように
  きみは見ていた



   ....
とつきとうか
出口の見えないトンネルの中を
さまよい歩く気分でした

年中睡いくせに
その眠りは浅く
私は大海に漂う一枚の木の葉のようでした


{引用=沈みかかっては(眠りに落ちて ....
瓢箪から駒みたいな約束
吐いて
はしゃいでみたものの
閻魔様にも負けず劣らず
舌抜いて
いっそのこと
こっそり禁○の看板
燃やしてしまおうかと取り出して

マッチ棒擦って
暖めてく ....

コップ一杯の水を飲む

夜の間に
水分が失われた細胞が
目覚めていくのを感じる

八月六日の朝
同じように水を飲む

最期の言葉は
ミズヲ クダサイ

この水は
私の水 ....
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一つ忘れることは
一つ自由になることかも知れない
我々は過去に囚われ
過去に生きているように思うが
想いは日々新しい記憶に塗り替えられてい ....
もっぷさんの自由詩おすすめリスト(1481)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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女友達- そらの珊 ...自由詩6*12-9-19
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- はるな自由詩1212-9-16
誰も- はるな自由詩812-9-16
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しんぶんし- そらの珊 ...自由詩16*12-8-28
おるがん- そらの珊 ...自由詩12*12-8-28
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不可逆- 乱太郎自由詩25*12-8-21
たえまなく改行を続けているあいだ- 草野春心自由詩812-8-20
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8月の空とポプラ並木- beebee自由詩1812-8-13
なつのいのり- 草野春心自由詩512-8-11
とつきとうか- そらの珊 ...自由詩1412-8-8
禁煙- 乱太郎自由詩15*12-8-6
誰かの水- そらの珊 ...自由詩14+12-8-6
一つ忘れることは_/_新生する自我- beebee自由詩27*12-8-5

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