ねむりの箱
四帰
ひとりぶんの棺桶
そこに闇はうまれず すこしばかりの それでもたしかなひかりが 吊されている
夜があしたに沈むころ
ぼくは蓋をあけなければならない
燦燦と照りつけるほとぼりに
狂喜して焼かれなければならない
寝心地のよい柩のなか
ひびいてくるおおきな足音に 耳をすませている
自由詩
ねむりの箱
Copyright
四帰
2011-09-11 02:50:01