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最後には閃光、そしてエンドクレジットになるのだけれど、胃のあたりですっぱくなって、のどの奥から舌の上、牙と牙、唾液のにおい、鏡の向こう、気づいた時にはすでに遅い、そう気づくまえに服を着なきゃいけない。 .... 新しいメッセージが一通ありました
このまえ
やむにやまれず書いた言葉に
一度は
お気に入りのふせんも
消えてしまった人から
あまりに
懐かしすぎて
そのひとつの
たったひとつのポ ....
はじめに くらやみがあって
(ここまでくるのにながい夜をくぐってきた
一枚いちまい重ねられていく
生まれるまえは
まったくの やみだったと
うすぼんやりとした 
陽だまりの まえにすわって ....
眠れない夜の羊たち
番号を与えられ順番に沈黙に浚われていく
まるでアウシュビッツの塀の中で

私の孤独は刃の欠けた短刀
羊たちの羊毛を剥ぎ取ることも叶わない
そして絶望も錆びれて
 ....
東海は 渥美半島の 砂山から
    真昼の渚に 乱舞する
  海鳥たちを ながめるとき
     太平洋を覆いつくす
    「悠久」のふた文字が
       こころにしみて 
    ....
それは全て愛だった。
それは全て愛だった。

父が少しずつ貯めた積立金。
何かの足しになるようにと内緒にした
大きな空き瓶いっぱいの小銭。
「銀行に持っていったら、8万円になっていた ....
魔法使いが
ドライバーを手にやってきて
雪原を走る夜汽車を止めました

壊れた換気扇の交換

最後に頑張って回る姿が
とても可哀相で
「よく頑張ったね」って二人で言いました

私た ....
ひょい、と
おまえを肩に乗せると
よりいっそう
にぎやかな
居間になる

わたしには
さほど高くない
いつも通りの目線だが
おまえにとっては
宇宙ほどの
高みであるのかも ....
換気扇がぶっ壊れて
機関車みたいな音がする

台所であなたと目を合わせたら
困ったような笑顔がどこかへ旅立つ

暮らした年月を
思い出させるすべての劣化

年をとったわね


 ....
正化さんじゅうなん年

世間では

本を検閲する政府と

守る図書館で

どんぱちやっているらしい

銃弾の飛ぶ

大通りの裏路地で

私たちは聞かせる

ひととき ....
時々思考が靴擦れしてしまって
開いた口が痛い痛いと叫んでしまう

時々思考がふやけてしまって
歯ごたえのない口になってしまっている

時々思考が気化してしまって
きかない筈の口も ....
今 冷静に考えればおかしなことは幾つもあった
学生服のボタンが陶器に替わったのは良いとしても
疎開先の山村に棲む父の従兄の大工小屋で
兵隊さんたちが材木を使って
角形の潜望鏡のようなものを ....
こどものころ 戦争は いつかなくなると 思っていた
実際の話 古代や中世の時代と比べたら
安易な理由では、人は人を殺めたりはしなくなったのだろうか

むかし 中世の時代に 真鍮の牛という処 ....
表意文字同士で手を繋ぐ駅裏の小路
休んでいいかいと言った少年の姿はもうない
弦楽器の音合わせに
五本の指は小さな画面の上をひた走る


青年は手を自由にし煙草に火をつける
再び繋ごう ....
築十八年になる
カステラハウスと呼ばれる
小さな三階建ての家に住んでいる
毎週日曜日になると
潔癖症の夫と二人で掃除をする

掃除機を抱えて 嬉々と
バトルスーツをきた戦士のように
家 ....
夜のある時間には
落とし穴があるのです

いきなりストン
やれやれです

居心地よかったり
泣きたいのに泣けなかったり
しにたくなったり

落とし穴が
ちゃんとあることにほっとし ....
スクール水着にしてるのは 萌えるから燃えるから
              o         °
学生時代からスタイル変わってない
             °        °   ° ....
                 151015
古くさいことばだねぇ
明治生まれの親父も使ったこと有るかしら

いつまでも候文を書いていた父も諸君!と叫んだことは有るまい
直立不動で自分は〇 ....
平坦な生き方しかしてこなかった
それでいいと思っている
薄っぺらなままだった
それでちょうどいいと思っている
しかし
味はいろいろ覚えてきたつもり
甘めの醤油味みたいな
ざらざら ....
その日は
お花見の桜より うんこの話のほうが 
うつくしかった
お隣さんが用意してくださった花見弁当を囲んで
いっしょに 盲の方と お花見をした
お洒落な桜色のスカー ....
一匹の青むしが
道路を横断している
ゆっくりと
ゆっくりと
(小さな青虫だから)
這っていく

きっと
道路を渡りきってしまう前に
あの青むしは
車に轢かれてしまうだろう

そ ....
独房の堀で羽を休めるアゲハ蝶
憐れみの蜜を吐き出す
黒い光沢に光りが反射して
影だけ先に飛んでいく


十七歳の部屋では少女が
明日を憂えていた
それでも敏感に影を捉えて
不意に彼女 ....
『物差し』

幸せとか、不幸とか
いったい誰の
基準で決めるのですか

その基準となる物差しを
いったい誰が
持っているのでしょうか

あなたですか
神さまですか?


『 ....
何処にも見つけることは出来なかったはずだ
そう訴えているかのように
私の視覚を証言台に立たせ尋問する
画家であれば画材は其れまでに蓄えてきた感情の十色
上手く言葉を塗り付けようとするが
もう ....
ある日 
水槽の中で泳ぐ
熱帯魚が
テレビに映った 
青い南の海をみた

こんな狭い
水槽の中では
すいすい泳げない
テレビに映った
広い海に憧れて

ここから
逃げ出そうと ....
あなたがこどもになった朝も
遥かな場所で列車が発車し、低い速度ですすみ、
セイタカアワダチソウを揺らしている


イケブクロ ニ イキマス 
イケブクロ ニ イキマス
と、くりかえしな ....
      あなた 安売りをしていたので
星をひとつ買った
命名権付きということで
相応しい名前を小一時間考え
以前飼っていた犬の名前をつけた

部屋の電気を消すと星は仄かに瞬いて
偽物みたいに綺麗だ ....
いっちょまえに
子(娘)が親(母)に意見(もんく)をいう
いっちょまえに
子の方が稼ぎが多くなってきた――

一緒に道を歩いていたら
いきなり娘に腕を掴まれた
「なにするん?」
背後か ....
賢者の声が聞こえない
それが
若さの特権

止める愛情を突き破って
彼らは荒地に出て行く

何に駆られるのか
熱い鼓動を抱いて
故郷を振り返ることはしない

刹那の中にだけ宿る純 ....
もっぷさんの自由詩おすすめリスト(1486)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
因果律- 片野晃司自由詩18+15-12-23
新しいメッセージが一通あります- フユナ自由詩1015-12-20
夜の子- 光冨郁埜自由詩23*15-12-20
静かなる睡眠- 乱太郎自由詩18*15-12-13
光のまつげ_(七)- 信天翁自由詩815-12-10
単身赴任。- 梓ゆい自由詩315-12-10
換気扇- ガト自由詩13*15-12-1
肩車- 千波 一 ...自由詩1115-11-29
夜汽車- ガト自由詩14*15-11-19
正化- フユナ自由詩3*15-11-17
思考と口の相関関係- 乱太郎自由詩15*15-11-16
【HSM参加作品】狂気の時代- イナエ自由詩14*15-10-24
【HSM参加作品】真鍮の牛- るるりら自由詩15+*15-10-23
既視の岸辺_(四行連詩)- 乱太郎自由詩17*15-10-22
【_払拭_】- 泡沫恋歌自由詩29*15-10-21
夜の落とし穴- 朧月自由詩515-10-16
潜る- 北大路京 ...自由詩2115-10-15
諸君!- あおば自由詩6*15-10-15
かじりついてもいい- 乱太郎自由詩25*15-10-9
うつくしい_うんこ- るるりら自由詩23*15-10-3
【_青むし_】- 泡沫恋歌自由詩24*15-9-29
舞い_(四行連詩)- 乱太郎自由詩15*15-9-15
【_基準_三詩_】- 泡沫恋歌自由詩19*15-9-14
風景- 乱太郎自由詩18*15-9-9
【_熱帯魚_】- 泡沫恋歌自由詩25*15-8-31
ターミナル- 望月 ゆ ...自由詩15*15-8-14
お前- 乱太郎自由詩9*15-8-10
夕日- たもつ自由詩3515-8-1
【_いっちょまえに_】- 泡沫恋歌自由詩16*15-7-20
「ソラ」- ガト自由詩3*15-7-17

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