すべてのおすすめ
抒情という故郷にはもうかえれない
父母を墓苑に棄てた罪状は計り知れない

閉ざされた街に住むと
誰ともつながれないようになる

パッケージされた夕食が配信で済んでしまうのなら
目玉焼きと ....
遺伝子というつづれ織り
きみとぼくを区別できなくったって
たいした支障はないのにね

ぼくの遺伝子はときどきエピタフを聴きたくなる

螺旋状の階段をのぼりおりするうちに
階数がわからなく ....
いい加減に書き散らした日記を死ぬまでつけようか
時間と空間が混乱しては想いは惑い腹も減るだろう

冷たい朝の空気が夜に萎えた神経に障るあさは

棄てられた男は塵箱のように
女を浄化できるの ....
ちいさくてとってもちいさな貝殻があった

優しくてとってもやさしい友達がいた時もあった

幼いころ姉がひらがなの練習をしていた
たぶん卓袱台で宿題でもしていたのでしょうか

対面でそれを ....
夜更けに僕の勤務は始まる
夜明けに僕の勤務は終わらない
それとはあまり関係ないが

夜桜ばかりが散りかかる明治通り
では大正通りはないのかと考えたりするが
昭和通りはたぶん各地に点在 ....
トルコとギリシャでの休暇って
僕にはありえない夢なのかもね


ささくれていきているのかもしれない
やさぐれていきていないとはおもうけど

裏切ったものはかずしれず
愛したものも多少は ....
焼豚のおもてに
5月の文字がある
だいぶ明るくなった
夕方のひかりが
ずっと閉めきっている
カーテンの端から
こぼれている
町内放送のピンポン
子供たちは
晴れた日は外で遊ぶように
 ....
《なんてこたあ ないんだよ》

翼をたたんだカラスがうそぶく

電柱の上に ぽつつりとまつて
さうやつて 世の中をみおろしてさ

ほら ちよいと
武蔵の絵みたいな
構図ぢやな ....
原初のもりのなかには
原初の夢があったのだろうか

生命ははじめて声をだしたときに
詩を綴っただろうか

曖昧な系統樹のはてに僕たちは
何の権利もないことを知るが

それが自由なのか ....
遥かなる文明の端っこに腰掛けているのです

なんだか大切な靴も失くしてしまいそうで
雨も止んだようなのにぽつねんと一人で腰掛けているのです

忙しい新聞記事を時々は読みたいとおもいます
3 ....
天体望遠鏡で垣間見る宇宙は逆さまで
ときどきのぞくだれかの素顔に似ている

必要のない事と
必要があってもままならない逆さまが

混在している毎日が好きです

僕たちの情報はトイレ ....
きみの空にはいくつもの風がながれ
きみの血流はいくすじかの未来につながっている

まいにちは規定された演技をたずさえて
きみをいざなってゆくちょっとだけ厳しい教室

でもさ きみの壁をとり ....
小学校にうさぎ小屋があった時代、少女していた。
アニメーションキャラクターに似せた前髪、宝箱で溶けてく紙せっけん。
春生まれは生まれつき体が咲いている。蕾んでる時間もなく滲んでて、体はいそ ....
とても良い朝には
きみに電話をして

かわいい化け物の話とか
食べきれないピザの大きさなんかを
評論してみたいんだ

ときどき売りにゆく
柱時計がボーンと鳴り

寺山修司が競馬新聞 ....
とてもちっちゃなテーブル
だけどぼくのテーブル
幼い日は僕のテーブルなんてなかったんだ

いまは大切なものをそのテーブルに展げたりして

東京下町大衆酒場ノ味
と銘打ったトーキョーハイボ ....
めまぐるしく生成する
ふてぶてしく存在する

世界を威嚇して
こんもりと丸まった猫

安普請の家作には
いつか花が咲くだろう

ただいま越冬中につき
Don’t disturb  ....
空っぽのパーティーの肉料理
こんもりとぶ厚い太腿

276,000回のキッスと
体裁のよいオードブル

雑誌のポケットにしまわれたゴシップ記事
インデントされたままの挨拶文みたいなラブレ ....
現代ならば夜行列車ではなく、
夜行バスに乗っていく。
でも誰も、
銀河バスなんていう奇妙なものは思いつかない。
(あ、毛糸で編むのを忘れた)
(あれはあなたのための毛糸だったのに)
車窓に ....
朝焼けだよ。
朝焼けが真っ赤で綺麗だと、雨になるんだって。

と、君が言う。

僕はその、
「真っ赤で綺麗」という言葉に聞き入っている。

もし、彼女の言葉が本当ならば、
……そう、 ....
花散里

僕の小さな世界史が
源氏物語だったら

次元を超えて愛を語れるものなら
あるいは1970年の山下洋輔だったり
アルバートアイラーだったりするのかもしれない

僕は何に対して ....
つめたい雨が降っていてね、
つめたい過去がつめたい手ざわりで、
 ふれてくる。

つめたい雨が、冬の雨が、
 降っていてね、
 この心を濡らせばいいと。

あなたのその頬に滴らせて、
 ....
 海のように、そこに沈んでいく。でも今は、閉ざされている。……の多い、手紙のように。遮絶するそれらは、わたしたちを人であらしめるもの。──神? でもなく、天でもない。(わたしたちには見えないのだろう、 .... そう、
僕たちはいつも現場にいる
破片

最低の言葉遣いをする低脳だ

たとえ親が死んでも現場にいるし
無縁菩薩の教えなんてしらないし

5百ミリリットルのお茶が欲しいなんて
誰に ....
のんだくれ男とやさぐれ女
とぎすまされた場所にはそぐわない

だれも無関心のふりの都会で
新宿で乗り降りするほどの乗客

手を繋ぎたい天使が裏帳簿に記帳されて
探している煙草は違ったポケ ....
僕はいつも一度だけ改行をする。
その小さな段差に一人で座っている。
記憶ってなんだろう
僕の記憶って

記録は嫌いなんだ
風にまかせて書き留めたほうが
たぶん素敵だから
元気を出せ!と恐喝しないでください。
金を出せ!なんかよりも恐ろしいのです。
むかし
ただの風だったころ
女の子がうらやましかった
くつ下が白くて
かみも頬ぺたも
ひかり、ぴかぴか

そして
ただの女の子だったころ
女たちがうらやましかった
手も足も自由 ....
毎朝、小さなお守りを一つ握って家を出る。
それは例えば、食パンの留め具だったりとか。
混ざり合ったミルク
舌の上で踊って
僕を連れていく
真っ白い夢へと

あと5分だけ此処に居よう
時間がきたら
時に追われる者として
世間に溶け込むんだ

そうして僕は生きていく
 ....
もっぷさんの自由詩おすすめリスト(1486)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
マルコポーロの旅- 梅昆布茶自由詩920-5-25
遺伝子のうた- 梅昆布茶自由詩1020-5-18
海にたどりつく- 梅昆布茶自由詩1020-5-11
五月の歌- 梅昆布茶自由詩1020-5-5
なにもなかった昭和に寄せて- 梅昆布茶自由詩5*20-4-21
E.クラプトンの休暇- 梅昆布茶自由詩320-4-3
夕方- フユナ自由詩5*20-4-2
春風に吹かれてる- 石村自由詩11*20-4-1
原初の森- 梅昆布茶自由詩1020-3-23
腰掛け- 梅昆布茶自由詩820-3-16
時間と夢- 梅昆布茶自由詩620-3-3
教室- 梅昆布茶自由詩720-2-25
うさぎ- はるな自由詩4*20-2-19
あさ- 梅昆布茶自由詩12*20-2-18
テーブル- 梅昆布茶自由詩1220-2-6
越冬猫- 梅昆布茶自由詩420-1-29
パーティー- 梅昆布茶自由詩820-1-21
無題- おぼろん自由詩13*20-1-19
無題- おぼろん自由詩3*20-1-16
花散里- 梅昆布茶自由詩920-1-15
無題- おぼろん自由詩4*20-1-5
魚(いお)のように- おぼろん自由詩4*20-1-5
冬籠り- 梅昆布茶自由詩1020-1-1
のんだくれ- 梅昆布茶自由詩1419-12-24
改行- クーヘン自由詩10*19-12-18
記憶- 梅昆布茶自由詩619-12-17
出せ!- クーヘン自由詩7*19-12-17
むかし- はるな自由詩319-12-14
お守り- クーヘン自由詩6*19-12-11
コーヒーブレイク- 卯月とわ ...自由詩619-12-11

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