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ひとりぶんの棺桶
そこに闇はうまれず すこしばかりの それでもたしかなひかりが 吊されている
夜があしたに沈むころ
ぼくは蓋をあけなければならない
燦燦と照りつけるほとぼりに
狂喜 ....
まるいあかりって
ぼくの檻を揺り起こすぐらいのやさしさしかない
だってほら 一枚ガラスの向こう側はもう寝静まっている
やわらかなひかりに背を向ける
それは 朝も 昼だっておなじこと
....
はるか明日をながれてゆく、あいまいなけむり
大きなくろい灰につつまれてしまって 見えないけど
あたらしいめざめを待っている
無数の とじられた視界のとなりで
あたらしいものがめざめる ....