すべてのおすすめ
言葉の切り売り 100g 100円 暖かい掌 冷たい掌 柔らかい掌 硬い掌
掌には いろんな感触がある

幼子のちっちゃな 紅葉の掌
老人の節くれた 皺だらけの掌
掌には いろんな人生がある

愛し合う恋人たちが 握り ....
 夜の図書館

しじまに俯く図書館の内省では
神田川の源流もナイルであります
不心得者の高校生が夕方
不品行に忍び笑いを殺していた
地下の障害者用トイレも森閑と
そばかすだらけの司書の死 ....
  けさ、風は
  すこしだけ冷たい
  すこしだけ
  生きているのが痛い



  けさ、僕は
  すこしだけ嬉しい
  すこしだけ
  きみのことを思い出せたから
 ....
プラスチックで出来た心臓はいつだって鏡に映らない

スニーカーの底に穴が開いていて、覗くときみが見ている
怖くて水溜りを踏めなくなった

プラスチックで出来た心臓が唸っている
引っ掻き ....
線が
思惑に触れて角度を変える
その鮮やかな反応
点々と落ちる
幾つかの俗情を振り払い
歩き出す私たち

今日もまた
背の後ろで翻った背に
声を掛けることさえできず
握り締めた ....
夢のタマゴ産んだのは僕だから
どんなに脆く小さくたって
割ったりなんかしないからね

ずっと温め続けてきたんだから
笑われたって馬鹿にされたっ
手放したりなんかしないからね

いつ孵る ....
  まむれくし。



  と、
  きみが発話し、
  鋏をいれたばかりの
  あたらしい、
  きみの
  栗色をした髪と
  まむれくし。
  と、
  震えた空 ....
  宇宙が
  じっとこちらを見つめる夜
  惹かれあいたがっている
  わたしよりもきっと
  歯磨き粉のほうがさびしい
あきらめてみる

たとえばわたしでいることをあきらめてみる

すると亡くなった母のこととか
ひとりぼっちの寂しさとか

なんだかふぅっと身軽になれて

お線香のくゆりは相変わらず苦手 ....
灰色の 空
圧力釜の 蓋
沸きかえる 想い
人々はみんな 煮崩れていった
友達と遊んで別れてひとりきり
空はとっぷりと日が暮れて
すっかり遅くなった帰り道

お家に帰りたくないよう
きっとお{ルビ継母=かあ}さんに叱られる
きっとお{ルビ継母=かあ}さんは怒って ....
生きているのかどうか
よくわからない

会話して
笑って
そこそこのニュース
それから
それから

罪を犯せば
誰かが泣けば

生きてるって
思えるのかな

愛しても
 ....
ニンゲンは幸せだ
猛暑の代名詞になることもなく
熱い息をイライラ吐き
しばしば彼らを罵倒する

(やつらは実に暑苦しい
いっそ冬に産まれてくれればいいものを)

ニンゲンは幸せだ
数 ....
駅のトイレで歯をみがいた。

わたしは害虫だった わたしにとっての。わたしはわたしを食い荒らしわるいものへとする害虫だった。わたしがわたしを喰らうためには−手っ取り早いのは男と寝ること。どうし ....
  わたしはあなたを愛しています
  日は沈み夜が街をつつみます
  空を飛んでいた鳥たちは
  どこへ消えていったのでしょうか
  わたしはあなたを愛しています
  なぜならあなた ....
陸橋に佇む豚がこちらを伺っていました
以前どこかで会った気がしたのです
毛並みに見覚えがありました
豚と目が合い 気まずい思いがよぎったので
そそくさと その場を後にしてしまいました
豚の目 ....
十月の午後の坂道は
陽が傾くほど急になる

呆気なく転がり落ちていく
未消化の棚牡丹と
未開封の地団駄

十月の坂道の午後は
追い縋るほど暗くなる

勝手に暮れなずむ
未完の ....
お腹をこわした程度で、と思われるかも知れない
健康には全く気を遣わず
「夜中に食べるからジャンクフードは価値があるのだ」と
チーズのたらふく振りかけられたハンバーガーを嗜み
それでも今日までこ ....
可能性は宇宙よりも無限
膨張していく宇宙よりも遙か
遙か背中を追って
{ルビ僕等=ぼくら}は{ルビ久遠=くおん}と疾走していく

広大な海原に踊る大星雲
幻でもない想い人たちが
明星より ....
つながれっぱなしの犬がいる
中型雑種茶色の犬だ
散歩してるのを
一度も見たことがない

コンクリートの駐車場の中
小さな犬小屋で暮らしてる
動けるのは鎖の長さだけ
その空間の中で
お ....
車窓の景色が 緑から灰色に変わる
そのうち極彩色のネオンや看板が現れる
ここに来ること夢見てた
住むだけでいいと思ってた
憧れ
たったそれだけのことで家出した
15歳の春だった

初め ....
まっしろだ

この紙は何でこんなに 真っ白なんだ
記憶の無い海のように

僕は小船から釣り糸をたらす
何か言葉が引っかかるのを 待っている


まっくろだ

この鍵穴は何でこんな ....
海になる体へ雷の槍をふらせる
うねる波の頭の
ひとつひとつへと
国産みの神を模倣して
空になる体は
すみやかに 確固とした
愛の執行を撃ちつける

脊髄どうしがリンクして ....
降りつづく雨のせいで
部屋の空気が重く感じる
ポツリポツリと奏でる サティのピアノはけだるい
大きめのポットにダージリンティを入れて
ゆっくりと茶葉の広がる時を待つ

雨の匂いと紅茶の香り ....
わがままで
おろかだった
あの子のこと
ほんとうなら
愛したかったな。

でも
できなかったから
腕も
細すぎたし

すこし
まるくなって
遠くなった
あの子のこと
 ....
野鳥のさえずりも途絶えたまま

モンスーンだけが闊歩している

年間 喪中の街並みがある

だが 木魚のひびきは まるでない
  私はあなたのママじゃないの
  と、
  言っていた君の
  うるんだ、真冬の
  瞳に映ることはもう
  かなうことはないと、何度
  知らされていても、もう



 ....
額縁が
絵の一部かどうか
ピカソに問えば
立体がどうのこうの
つまり
分析すればわかるらしい
見れば
平面じゃないか
世界は
あのように三次元だと
定義づけるならば
映画館で流行 ....
  冬の浜辺の
  一本の髪の毛を
  さびしさ


  と、読んだあなたの
  ほんとうの名や
  構成物などを
  とんと知らぬぼくを、
 

  つぎの光が
   ....
もっぷさんの自由詩おすすめリスト(1481)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
計り売り- あやとり自由詩3*11-10-5
【_掌_】- 泡沫恋歌自由詩8*11-10-5
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強く思うだけで- 草野春心自由詩4*11-10-4
プラスチック製- つみき自由詩411-10-4
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ウズラ- 1486 106自由詩111-10-4
まむれくし- 草野春心自由詩511-10-3
歯磨き- 草野春心自由詩511-10-3
見つめるひと- 恋月 ぴ ...自由詩3011-10-3
- さすらい ...自由詩411-10-3
彼岸花- 未有花自由詩20*11-10-3
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黄昏ナツの一生- 佐々木妖 ...自由詩7*11-10-3
駅(夜)- はるな自由詩311-10-2
Baby_I_Love_You- 草野春心自由詩5*11-10-2
歩くことについての考察- 小川麻由 ...自由詩4*11-10-2
秋風- nonya自由詩19*11-10-2
弱虫- ピッピ自由詩411-10-2
可能性- subaru★自由詩15*11-10-1
【_つながれっぱなしの犬_】- 泡沫恋歌自由詩11*11-10-1
TOKYO_NIGHT- あやとり自由詩2*11-10-1
まっしろ- さすらい ...自由詩8*11-10-1
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ママ- 草野春心自由詩211-9-30
一分の絵- 中川達矢自由詩511-9-29
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