ふるい夢をみた
ふゆの朝

たまごが2個の目玉焼きは
血が混じったために
スクランブルエッグになった

またつくればいいさとあなたはいう
ギンガムチェックのテーブルクロスに
あた ....
一.


よくないものを
無知で繕うと
いいもののようにみえた



汗にふちどられて
境界線が消える




二.


問いへ向かう旅

解1・(虹はなぜ虫 ....
room

おばけのいない部屋で
ただ古くなっていく手紙
埃が不在をあらわしてはいるが
ひょっとしたらそれは
私から君が
朽ちて無くなるまでのオールド・スリープ


letter
 ....
世界の破壊者は片手を上げ
まわりに誰もいないのに気づくと
片手をおろした

海は波の触手を伸ばして陸に襲いかかり
さらには沸騰し
現在は塩酸になるか硫酸になるか悩んでおり
山はもちろんの ....
部屋に雲が入って
雨に濡れていく、色も形も音も
僕らはどこにも繋がらない二つの心臓
匂いもたくさん嗅いだ

かつては他の何かだったものが
また他の何かになっていく
記憶に触れれば ....
一.


剥がれおちる夕方から
くるぶしをなでたぬるい夜が
道順どおりにすすめなくて
わらっちゃうねいつも
欲望のはなし




二.


情熱と渇望とスカートと臨場感と ....
白い水泡立つ水がゆるやかにさくらはなびら運び去ります

眼底はきれいだそうだ わらわべもねこも目玉を狙って来るが

桜葉のトンネル抜けて(抜けないで)(ここにいたいの)孫見せに行く

のど ....
看板のペンキが文字の型どおり剥げているから読める。牛乳

げに量りがたきは寿命・生命力・必要とされる度合い(書籍の)

芝桜模様に透ける衝立の向こうに顧客管理簿が咲く

寝る前に読ん ....
鉄塔が一・二・三・四・五・六・七冬の畑を遠巻きに走る

壁を見るたびに震える目の中の双子の振り子。時計、こわれた

毎日の電話 かならず接続後二分五秒で圏外になる

うつむいて、馬なでて、 ....
夜明け前から降る雨に冷やされて知らず固化するわたしであるよ

いえぬちにいるとき雨は沁みてくる。知ってる、外に出ればいいのだ

見上げれば雨がざーざー降っている 染みひとつないしろうい天井
 ....
{画像=170702213809.jpg}{画像=170702115037.jpg} ふたりだけのフィクションを食い破りつつ一秒前が次々燃える


「コンティニューしますか」神父は微笑んで湖に差す光が嫌い


除染した区域の薔薇も薔薇だからぼくらは何を殴ればいい ....
きみの腕の湾曲に身をゆだねてた UFOみたいにさみしいかたち


ひだまりの造花の庭で三輪車が錆びていくのをみつめていたね


てのひらがちいさいとこぼれおちていく色とりどりの ....
{引用=
パーティ




さらりーまん・まんいんでんしゃ・はいいろのエレクトリカルパレードみたい


ニセモノの綾波レイにサヨナラを これもぼくらの作詞作曲


は ....
見渡せばひろい病室 
ぼくたちの知覚過敏の火花がきれい



真夜中のシンクに細く漏れている
何処か遠くの国に降る雨



つかいかたおしえてもらった錆びた鋏 
おま ....
 違和感が好きだ。じぶんの居場所をグラグラさせてくれるからだ。違和感をそのまま受け止めきれず、じぶんの中で正当化するとき生まれる摩擦熱で焼かれそうになる感覚がすごく好き。おれが俳句を好きでいて、かつそ .... ひとひとりの心のなかは、いつだって戦争だから
これ以上戦うひつようはない

そう言って花鋏をつかみとる
淡き生活
{引用=ありがとう、でも「がんばって」だけじゃもう救いようのないとこに来ている}





「自殺用絹ごし豆腐」夢見てた、豆腐程度に殺される日を



明日死ぬつもりで払う ....
 前回は自殺した赤尾兜子のことを書いたので、ついでにもう一人の自殺した俳人のことを書いておこう。飯島晴子である。このひとも自殺した事実が先に立っちゃう作家なので個人的にはその点においてのみ強烈にキモッ ....  俳句は嫌いだった。川柳は言わずもがなだった。こういった含みたっぷりの自己紹介から入るほど崇高なことを書こうとしているのでもないし今でも割と俳句の未来なんてどうでもいいと考えているけれども、じぶんが好 .... 望まれてあなたの髪に入る冬



待つことも降ることもなし神帰月



呼べば降る呼ばずとも降る鬼火かな



骨の冬気付かず歩み骨となる



 ....
{引用=
祖父死亡 十一月八日

長針目に焼き付く伸びよいいと言うまで

火口は目玉の痕祖父よここでも這いずったな

立つ遺族の脛に脂がこびりつく

夜露散る宇宙は傑作だが疲れる
 ....
クロード、ねえクロード、私たちどうなのよ。どこいっちゃうの。いっそ経てしまえば歴史ってベリーグッドだったりして。ああそう、歴史って光ってるのよ。幸せは音楽なのよ。なにいってんの、光ってればいいってもん .... 固く強張った叫びの表面から
水が剥がれる
一枚の皮膚のように
音もなく
樹齢千年の眼差しに救われて

水は
季節の波紋を揺すり
懐かしい演奏を軸とする
流れと
陽光の到着を待ちなが ....
知恵の輪は2つでひとつお互いの隙をかさねて溶け合ってゆく


陽を透かし夢幻の彩を紡ぎだす色無き二重はカゲロウの翅


夢にむかう列車を乗せた二本線つかぬはなれぬ轍のこころ

 ....
少年はカブトムシをつかまえた
兄が教えてくれた秘密の場所だった
早く少女に見せたくて走った
その頃、少女は黙祷をしていた
自分の汗が少し臭いと思った
生活というものは量であると
感じ始 ....
{引用=
ときめきごときで生死を別つ、わたしたちの青春は、まだ戦火に燃えていますか


そしてチャイムが鳴って夢が突如として幕を閉じる、きもちよかったから授業が終わったあとも、総天然色に浸され ....
五月に生まれた
その時私はたくさん泣いただろうか

明るい小さな窓のそばで
この身体に優しさの種を植えただろうか

育つたびに変わらない
心の水たまりは
やがてゆっくりと輪郭までを映す ....
磨かれた空に足跡つけていくいたずら小僧のような雲たち

なんにでもなれる人がやわらかく五月の樹々の若葉となって

この指をアンテナとして建てました心のスイッチ押して下さい

まなこから鱗は ....
スカイブルー・スカイ
去年の私は
もういない

テロメア
擦り減って
私は少し身軽になった

あなたのメール
まばらになって
私は
一歩踏み出す準備

愛してるって
転写し ....
本木はじめさんのおすすめリスト(1021)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
絶叫- 平井容子自由詩1924-12-16
断片集「ト書き」- 簑田伶子自由詩6*22-7-25
rainy- あすくれ ...自由詩822-4-4
世界の破壊者- 佐々宝砂自由詩320-11-11
長雨- たもつ自由詩920-9-5
断片集「ティーンエイジャー」- 簑田伶子自由詩4*20-7-29
境界__より- 沼谷香澄短歌3*17-11-11
塚_より- 沼谷香澄短歌4*17-11-6
炎上_より- 沼谷香澄短歌417-11-3
崖__より- 沼谷香澄短歌317-10-12
断片2011(詩+イラスト)- ふるる自由詩18*17-7-2
HAPPY_BIRTHDAY- しろいろ短歌4*15-11-22
優しい世界- しろいろ短歌7*15-11-22
タイトルのない絵本- しろいろ短歌7*14-11-16
ハイアト- しろいろ短歌4+*14-11-14
川柳が好きだから俳句を読んでいる(9、安井浩司のこと)- 黒川排除 ...散文(批評 ...314-2-26
生活- フユナ自由詩14*14-1-22
#今から死ぬけど止めてくれる人RT- ピッピ短歌11*13-3-29
川柳が好きだから俳句を読んでいる(4、飯島晴子のこと)- 黒川排除 ...散文(批評 ...113-3-9
川柳が好きだから俳句を読んでいる(1、野村満花城のこと)- 黒川排除 ...散文(批評 ...413-3-8
冬とまばたき- 木立 悟俳句512-11-16
祖父死亡- 黒川排除 ...川柳312-11-8
ライフスタイル- nm6自由詩212-11-6
水路- 綾野蒼希自由詩15+*12-8-10
二重星- ルナク短歌812-7-28
ボーイ・ミーツ・ガール- たもつ自由詩14*12-7-9
trill_drill_girl- しもつき ...自由詩1112-6-19
五月- 松本 涼自由詩412-5-17
離岸流- そらの珊 ...短歌712-5-4
スカイブルー・スカイ- umineko自由詩20*12-3-20

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