{引用=
Femme fairytale}



死に際の蝉は毎日発情期(「「「死に際だから許されるのよ?」」」)



五反田の渋滞待ちのトロイカがスマートフォンのシャッターまみれ ....
買えません愛がどこかで売ってても お金が無いし働けないし

拾っては捨てる神しかいないのか次は死ぬまで愛されてたい

本なんて読んでる場合ちゃうかった正面の席美女座ってる

右腕にマリコ命 ....
 
 
生き物が一匹 
息をしている 
印刷物の新しい匂いは
いつまでも消えない
一昨日、いとこから
椅子に座っている、と 
糸電話で連絡があった 
いま僕は
色と形を見ている 
 ....
たよりない軸をつかんでわらってた 人工衛星みたいに遠くで



罵倒してもよかったんだよ ボディソープの淡い匂いのぬけがらを抱く



かみさまの代わりにネオンの消えた街へ ....
水死体すいしたいって言ってるけど避妊すべきか考えている

水族館すいぞくってだれだろうできればぼくを愛してほしい

てつさびのにおいがするねむかしわたし植物園で死んだとおもう

雨のふる遊 ....
 さて、お待たせしました。好評につき、W.K.の二回目になります。お待たせ?好評?と疑問に思ったお茶の間のあなた、そう、あなたですYO。その疑問はあながち間違いではない、と何となく思います、立証できな .... 屑星で汚れた夜空に投下するスペースデブリ(わたしがみえる?)


「まってたよ」わたしの形をした猫に殺されて世界はなにもないまま


それあげる、ドーナツ型のクッションの血液の匂いしみつい ....
きみでありわたしで
あり、反復
する、終わることができた
ひとたちの夜に
 淡雪は炎のように降りつもりきみの素肌の灼熱を知る



 凍蝶の滑り落ちゆく黒髪にかかる吐息は結晶化して



 性愛の天を凌いで伸びる蔓 凌霄花は空にまみれ ....
 ぼくはまだいちご泥棒と眠りたい置き忘れたものばかりの園で


 衝動を積み上げていく指先に梶井のレモンわたしのオレンジ


 気だるさはインクに滲み水底の青い散文髪に絡まる
 ....
冷蔵庫ゆっくり冷えていくものが光のような気がしてならない



やっと今一人で立てた足元にいろんなものが這いのぼってくる



ゴミ置き場月光に散る貝殻が泣いてるまぶたに見えなくもない ....
着物が冷たい随分遠くに靡く笹舟

壁焼いて嘘はお嫌いでしょうから

吹雪き明けて紙の破れ目に靴底合う

打ち伏して銀の祭りの幅を書く

シャツ山吹内部に柳として背骨

歩く牛の波紋 ....
本当に死者がおばけになるのなら君はアダムになるしかないね


アッパーな曲でノってるあの娘から流れる涙の味が知りたい


みんないなくなればいいって二億年ほんとにいなくなって豪遊
 ....
適当にご飯は済ませろその代わりたけのこの里は噛みしめて食え



ペケをするマルをするまたペケをする答案用紙が涙ぐむまで



カゴの中震える果物くださいなろくでもない日に ....
稚児みたくみるみる泣いてすぐ笑うきょうもお空は赤くて青い


甘いのが商売なのよべっべつにあんたのためのいちごなんかじゃ


如何様に甘える猫もなぎ払いお前の布団にもぐる試練だ


 ....
「立て膝であの日たくさんの宇宙船がスクラップにされるのを見てました」
{引用=
思い出は、グレイと紫と青のまじった夕焼け。鉄条網の向こうには、カブトムシの死骸のような宇宙船たちがにぶく銀で光っ ....
{引用=
いち



深海のエントランスがここにある(キスは壊れた鍵音がする)


ニセモノをニセモノとして愛しなさい 商店街は長すぎるけど


足元を見ながらいきてくしかなく ....
喪ったあなたの窪みで横になる 心電図のように遠い雷


さびしい は離断されてて(誘蛾灯)ファミリーマートの緑青白


きもちいいね、きもちいいね、とよびあえばガーゼにとびちるさみ ....
ばかやろうパウンドケーキのデコレーション 崩壊 マイ・ディア・チョップスティックス




きみのむねの不整脈をただ聞いている 静かにまかれるこうふくの糸



保健室のひか ....
「林檎ってちょっと女に似てるから歯を立てるときぞくっとするね。」

夕暮れに秋刀魚さばいてみるのですふと血が見たくなりましたので

夜遅い夫の帰りを待ちながら深く深く爪を切るわたし

 ....
黒目がち腕はまっすぐ一六三センチの背で天使もどき

ヘルメット転がりやすい日に暗示もえるこころはもえつきるもの

満月を伸縮させる術を知る女子大生の手まだらもよう

「遠いってダレコーてい ....
陽炎を踏み越え君は手を振って、あちら側へと行ってしまった


家じゅうを掻きまわしつつ探したが、あの日の記憶が見つかりません


路傍にはいつも死骸が落ちている、人かも知れぬ、見ない振りす ....
ビー玉誤飲してやさしくなりたい


注射器のなかで血とソーダが混じっている


暖かいものは信じない、たとえば唇


あの写真の私はわらってはいない


少し音程の ....
ゆく雲が
君を求めてのばした蔓から
ふわりと咲いた雪の花びら
彼方を白く染めるものの 
ひとつひとつの小ささを
ひとつひとつの儚さを
まるく含んだ湿り気が
花の波に匂いたつ
 ....
「この深い泥の中から拾い上げた錆びたマイクで自己紹介です」


胸と胸を押しつけても重なれなくて 鼓動の数は決められていて


灰の舞うプラットフォームを走りだせばほろびる前の ....
(足のとれたピーターパンの人形が積もった埃の下で見る夢)



途切れがちな点字ブロック跨ぐ夏 雲の向こうに打ち寄せる青




内側にはびこる針の芽を撫ぜて微かな痛みが ....
森色の匂いがついてる木漏れ日に「ぐっぴい」と娘名前をつける


由々しきは森を這い出て森に似た住居をあがなう罪の深奥


常しえに遊ぶ子らの基地宿す森あざやかに日々よ集え息して ....
白雲をシーツに寝付かせカルテには「ただただ青い」と記す看護婦


「お水まだ、青くないね」とはしゃぐ子の満ちてくプールに濡れるくるぶし


ルウプするデイジェイのかける ....
羽生さんが氏名を説明するたびにやさしい口調で羽が生まれる


初夏がきてみかがみのような水田の空にむかって落ちてゆく羽


ケチャップの湖沼に沈める手羽先をお箸でさくのが彼女の ....
ナイーブもマッチョもメガネもとりあえず私の中でお眠りなさい


トレモロとトレロカモミロを脳内で比べるあいだにひろがる眠り


ねーちゃんとむーちゃんとりーちゃんと、とか優しくないのよ ....
本木はじめさんのおすすめリスト(1021)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
フェイム・フェアリーテイル- ピッピ短歌512-2-22
データがありません- 北大路京 ...短歌27*12-2-13
息をしている- たもつ自由詩711-12-17
アンチ・ハッピー- しろいろ短歌10*11-12-3
水死体すいしたい- 魚屋スイ ...短歌511-9-7
W.K.第二回「フィッシュマンズ『空中キャンプ』〜赤ちゃんの ...- たもつ散文(批評 ...5*11-8-15
ナタリー・イン・ブルー・リア- ピッピ短歌711-3-5
きみでありわたしであり- こもん自由詩710-12-19
雪月花_- 夏嶋 真 ...短歌29+*10-7-27
翠雨- 夏嶋 真 ...短歌29+*10-6-15
さみしさで貧血- ふるる短歌26*10-5-21
あかるい兄- 黒川排除 ...川柳410-4-19
ごめん雪舟、君の涙の味だね- ピッピ短歌1610-3-23
でいねいのうさぎ- あすくれ ...短歌7*10-3-8
Re:_先___日_は- あすくれ ...短歌6*10-1-15
ばいばい、レトロニカ- しろいろ短歌8*09-12-13
誤発- しろいろ短歌10*09-11-7
遠い雷- しろいろ短歌809-10-29
ユモレスク- しろいろ短歌809-10-14
結婚してよかった、とか言ったことない- 吉田ぐん ...短歌2209-9-14
年下- 短歌609-9-8
_kill_time.- 吉田ぐん ...短歌1209-9-7
ハーフ・アンド・ハーフ- しろいろ川柳1109-8-12
- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...35*09-8-8
修理- しろいろ短歌609-7-16
サイクロプスの孤独- しろいろ短歌1109-7-5
森のぐっぴい- あすくれ ...短歌8*09-6-24
- あすくれ ...短歌3*09-6-22
羽化するうたげ- あすくれ ...短歌8*09-5-19
ネムリィ- あすくれ ...短歌1*09-5-17

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34