突然の雨に
掌で傘を作ってみたけれど
隙間が多くて
無抵抗に濡れていく私です

傾きかけた夕暮れに
落ちてくる雨は暖かい


いつのまにか
大切なことを忘れてしまったようで
メモ ....
あら、困ったわ
が口癖の君が困った様子なんて
今まで見たことがない
あら、困ったわ
なんて言いながらも
トントントンッとまな板の上で大根を切ったり
ザッピングをし続けた挙句の果ては ....
好き?
と彼女に聞かれたので

好き
と彼女に言う代わりに
100行の詩を書きました
それはそれは思いを込めて書きました

100行じっくり読んだ彼女が言いました




で ....
たろうが好き
たろうが好き
好き
好き
一番好き
何よりも好き
好き

たろうの癖も
たろうの嘘も
すべてを知って
いるつもり
つもり

つもり
つもり
 ....
少年や六十年後の春の如し (永田耕衣)

加藤郁乎と同じくらいに、このひと永田耕衣もすごいおひとなのであった。加藤郁乎に比べるとかたちが非常に整っているので一見まともな印象を受けるが、上記引用の俳 ....
遺書にして艶文、王位継承その他無し (加藤郁乎)

どこが俳句なんだと悩まないように。作者が俳句と言やそれは間違いなく俳句なのだ。加藤郁乎は、この手のすごい俳句をものす私の大好きな俳人の一人。彼の ....
ねぇ君
久しぶりに天気もいいし
どうだい一緒に伐採でも

まぁ素敵
世界中の大木をなぎ倒すわ
わたしとことんやっちゃうから

ウィンク
すごくチャーミングガール
僕もすかさず斧 ....
夏を見て次の春まで筆を置く

濁流も流れと数え現代詩

創られぬ夜を草木の夜と知り

恋文も届かぬ国の地図を見る

山を見下ろす黒き鳥影
空寒み ぽっぽとこぼれる 白い息 春への汽車が 出発進行 こんなにちっぽけなものでも
ここにある と 静かに語る

ただ黙って積もり
その日の風に 明日の模様を描く
その日の波に 昨日の夢を揺らす

永い永い時間を抱いて
ここにある と 静か ....
まんじゅうの中には多分



があるのだろう

だから
こんなにも甘くて
どこかに行きたくなるのだ
思い出が多すぎるので
半分くらい小石にかえる
かよわい子犬のおしりに
ぶつけながらかえるみち


つみびとごっこ
ひとりじゃつまらない
とがめられないし
とがめられないし
 ....
つららが融け垂れ

するする 降りてくる

屋根に生えた 羅列が
ほろほろ ほころんで

あぁ くっついてしまう


日向土に 落ちては
沁みる 旋律

クロサイが 泣いて
 ....
空がこんなに澄んでいるから

泣き顔じゃ

いけないと思った

髪を綺麗に切って

君に逢えばいいと思った
ラブレターが届いた
「好きです」とただ一行
紙切れに書いてあるだけだった
でもどこかほんのりと甘い匂いがした

僕はメモ帳から一枚紙を引き千切って
ペンを走らせる
「僕も好きだよ」
僕 ....
(1)

太陽が沈んでくって言うけど
太陽が沈んでるんじゃなくて
地球が回ってるんだよ


うるせえ、馬鹿



(2)

天の川なんて言ってるけど
あれ、川じゃないから
 ....
夜の海が私を欲しがっている
或いは一つになれるだろうかと
踏み出した足に私は困惑する
そのとき私は生きている


そしていつも自らの中に
私は小さな一つの海を持っている
寄せては返すこ ....
粉雪に考えなしに見上げ空想い馳せるはアフリカの夜

画面上雪だるま型のアイコンに征服されゆき眠気はとれず

ハイウェイに動揺する街ダンスフロア肩をすくめて襟を立てます

濡れましたマフラー ....
     

   月の輪




















   くま。
起きたら
三島由紀夫だった

下唇を噛んだら血が出て
三島由紀夫の血はこんな味なのか とか
白くて小さめの歯は けっこう硬いのだ とか

会ったことないのに懐かしむ

せっかくだから ....
熊が黄色いわけねえだろ


確かにそうですが
それがどうかしましたか
母さん、
ほら、春の風が吹いて

そろそろ僕も
行こうかと思います

春の風は早足で駆け抜け
いつも、僕は一人残されてしまうから
風のすべてが海の向こうに渡る前に

そろそろ行 ....
ほの暗い駅
列車の中で一点を見つめている
あなたの眼差しを見送る

”お気をつけて”

その一言だけが伝えたかったのだけれど

ベルが鳴り止んで動き出したのは
列車ではなく
ホ ....
すばらしい日は
目から はちみつが出る

下を見れば
青い空き缶が吸い殻入れ
もたれかかれば、白い壁はやわらかい

ドアをあけると
黒壁に詰まった、赤い自販機

吸い殻入れの隣に
 ....
自由になりたい
自由になりたい

っていうのが
口癖だったわけ

そしたら朝起きたら
翼がついてたわけ

そりゃもう嬉しくてね
飛びましたよ

ぐるぐる
ぐーるぐる

で ....
「浅間山荘に二人で泊まりたい」
と 君が言っていたので
私は ずっと 重信房子の髪型のままでした。

が、飽きてきました
今は ジャニス・ジョプリンぐらいです

銃のこと
最近知りまし ....
おれは見たい、
赤錆びた鉄塔の頂きに
鳥のように爪先立って
人影のなくなった都市を見たい
きみとだ


おれは見たい、
太陽のとなりに炸裂するもうひとつの太陽の誕生を
塵からつくられ ....
街路図には
方位が記されていないので
正しい道順はもうわからない


人影のないアーケイドを逆順に進めば
三番街と一番街のあいだに
二番街がない


封鎖された地下通路から
川底 ....
光の彼方の地球では
時の流れが驚くほど速く

我々の一日が終わる頃には
すでに365日も過ぎているらしい


おやすみ織姫


また明日
 感情の吐露です
  それは美味いのですか
  脂がのってるのですか
  私は場違いではありませんか
  大将、
  はちまき ずれていますよ
  ずれているのは何だっけ
  そ ....
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