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雪を薄く剥いで
夜光虫にして飛ばす
私の子供たち
雪の森は水族館
ことばがぜんぶ死んで
人類が残ってしまった
だからぼくはきみを
ただ見つめることにした
白目に走る すこしだけ赤い血管
その茶色いひとみのなかの虹

ぼくたちは退化して
足がなくなって ....
君の顔が懐かしくなる
静謐な冬の午後三時
僕は最寄りのコンビニで
アイスコーヒーを飲んでいる

誰も居ないイートインに
西陽が優しく射し込んで
無数の影が踊っている
自分の影もその内に ....
  波間で
  花びらを
  持とうとする
  すごい 忘却の速さで


  水のように
  貴方の部屋にいた
  そのことのすべてを
  分かろうとするけれど
  とても ....
  熱を舐める
  終電すぎ 汗のすべりが
  愛の五月蝿さをおしえてくれる
  置いていった本のように心が
  かなしくひかる
  こんなにも
  あなたの
 
 
辞書に雨が降り
やがて水溜りができた
海と間違えて
文字たちは泳いで行ってしまう
僕は代わりに
いつか拾った流れ星を挟んでおいた
柔らかいものはみな
今日は朝から倒れている
 ....
  煩い町に
  ふれて
  僕は 意味のまえにいた

  夕がた
  本をよんで
  考えることを考えて
  きみの眼を 思う

  押しつぶした 光が
  なんどもまる ....
  躰のほとんどを
  ねじれた袋におさめて
  わたしたちは泣いていたね

  はんぶん透けて
  はんぶん凝ったような
  美しさ 見えかけの 東京の月
東に東に行ってそれで見えるようになった建物が
大きいほど小さくなれる気がした
本当は寒いところならどこでもよかった
この季節に
身を預けたままぼんやり生きたい
ままならない生活、体、触れられ ....
鹿
という字に
お湯をかけるとあらわれる鹿に
みつめられながらカップヌードルをすすっている

いつまでこうしていられるだろう
これからの時代は
もっとたくさん間違ってしまうことも
ある ....
玄関の前で斜めになってカメムシが死んでる
斜めになって題名を叫んでいる
詩は叫ぶものとは
言いたかぁないが
耳に突き刺さる
詩は突き刺さるものとは
言いたかぁないか
聞こえるものは
し ....
 道に座って詩を売りながら、飛行機に近づくチャンスを待ってる。

 宮下公園の木には下着やストッキングが引っかかっていた、お祭りのかざりみたいに。大統領専用機が離陸すると、路上生活者やカラスがジェ ....
人の息と
息の間で
僕は
息をした

僕の息と
人の息の間で
君は息をした

僕の息と
君の息の間に
朝はあった
毎朝
朝があった

生きていれば良いこともあるさ ....
夏、おめでとう
快感のために全てを捨てられる?
煙草の煙の行方を追うように、
夕食後私は死出の旅に出る。

言葉が融けていく領域、
全ては無い方がいいのです、
全ては、最初から無いのだか ....
心の湖に硝子瓶が一つ沈んでる。
もし本当にそうなら、なぜだか僕は幸せだ。
少女の頭の中に象が住んでいる。作文をしている時、句読点をどこに打ったらいいか、背後からそっと教えてくれる白い象だった。ある日、少女は工作の授業で作った押し花を、象にプレゼントすることにした。少女の差し .... てんじょうから染め物を垂らし ろうそくと鏡が揺れる小屋の もうとっくに知っている怪談に 肩をよせて聞き入った作法が
いとおしい


夜店のカラーひよこに触れた鮮やかな記憶 金魚を入れた袋の向こ ....
あれがああだとしても風車はああだ

ああしているあれ。
あんなあれはああしだす。

そうか…

私は風車にはああしない。


『香水』『涙』『休み』『美』『ドア』
『ひどく』『誓 ....
朝のような
首すじだから
遠くから見つめている

階段をのぼっているだけなのに
人生だ なんて言っていいのか

自由と自由の間に
履物をそろえる

わたしを取り去った世界とは
ど ....
今日のお昼何食べる?
星!霞!猫!小判!
マリーゴールド!
  あの時のきみがずっと
  ぼくの傍でねむっている
  少しだけ、雨の匂いをさせて

  笑いながら喋りつづけた
  言葉はむなしい闇にのまれた
  若く優しいだけでいられた
 ....
あなたはこう呟く
「私は詩を書いてはいけないのかもしれない。
だって私は詩の試験を受けたことがないから…」

あなたはいつからか詩人に憧れた

「すごいですね!詩検定一級を持ってるんですか ....
煙がすべて空に消えたら
ぼくの骨を拾いに来てくれ

肉はすべて
烏どもにくれてやった

ぼろぼろの骨のなかから
丈夫なものをひとつだけ拾ってくれ

それからそれを
あの女の部屋に投 ....
あなたのカロリーはセクシー あなたを摂取するカロリーはセクシー あなたが残すカロリーはセクシー あなたを捨てるカロリーはセクシー  

あなたの顔をつたう哀しみはヘルシー

からだを逃げ惑うカ ....
どこまで漕いで行こうか
こんなにも暗い夜だ
幽かに揺れている水平を
描いているのはいつの波紋か
この舵だけが覚えていることだ
銀の月が爛々と眩い
溶けているのだな、おまえ
うつくしく ....
カレンダーを
これから旅立つ友だちにもらって
廊下にかけた
それは
ラウンジの一人がけのソファに座ると
真正面にあって
ふとスマホから目を離したりすると
かつては真っ白な壁だったところに ....
祭りかと思ったら血祭りだった 町境に夜をおしのけてくる扉につまずいてはじめて足が生える 君の影は鉛筆だった
色はコバルトだった

窓ギリギリのところで
キリギリスみたいに
君の長い足を見ていた

教室の外
足音が聞こえるたびに
叱られた子供になって
君が振り返るたびに ....
「すみません、これは、電車という手首、流れる腹で、通常も足、夜に目なのに頬を待ちました、ですか?」
「はい、これは、電車という手首、流れる腹で、通常も足、夜に目なのに頬を待ちました、です」
「あり ....
滔の海を見ました。かれのたましいはそこに転がっているように思えたコンクリートの路地裏があったのだけど、そうじゃなくて、本当は海みたいに手でかたちづくれないものの合間に挟まっているんだと思えました。残さ ....
はるなさんの自由詩おすすめリスト(1687)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
クラゲの妖精- 丘白月自由詩120-2-7
すべてのおわりに- うみ自由詩7*20-2-6
傾斜(改訂)- ひだかた ...自由詩920-2-1
波間へ- 草野春心自由詩1020-1-26
舐める- 草野春心自由詩2*20-1-18
しおり- たもつ自由詩1120-1-13
奇蹟- 草野春心自由詩319-12-21
ねじれた袋- 草野春心自由詩219-12-21
胡乱な冬- 星染自由詩319-12-21
インスタント・鹿- ねむのき自由詩1019-11-11
もっと私に詩を書かせて- 次代作吾自由詩1219-10-8
空飛ぶ詩人- ああああ自由詩119-10-1
毎朝- たもつ自由詩14+19-9-13
ソネット- 由比良 ...自由詩219-9-1
硝子瓶- クーヘン自由詩8*19-8-13
別種- ねむのき自由詩519-8-12
多く産まれる- DFW 自由詩11*19-8-8
風車- 幽霊自由詩119-7-27
首すじ- 昼寝ヒル ...自由詩519-7-25
あかん子- 杏っ子自由詩119-7-23
海からの光- 草野春心自由詩719-7-21
文字- 幽霊自由詩219-7-9
葬送- 両性具有自由詩8*19-7-6
セクシーなカロリー- 末下りょ ...自由詩1*19-6-23
- 新染因循自由詩17*19-6-22
友のうた- コーリャ自由詩519-6-22
町境- 末下りょ ...自由詩1*19-6-21
コバルト鉛筆- 昼寝ヒル ...自由詩319-6-19
いいえ- 水宮うみ自由詩4*19-6-17
まだすこし守備がよわいね- 万願寺自由詩319-6-13

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