すべてのおすすめ
椅子に座ってピスタチオ食う
妻の呼吸が聞こえてる
あなたの歩みで星が止まるから綺麗だと思う
欠けていく影 低空飛行で会う街
暗記した電話番号の棘が残る眼

壊れるなら誰にでもなれたね



優しく素材を並べ替える音楽室で
入道雲 ....
ブランコにのせた蚕
白球と青空
鏡の中の痩せた王子様
上昇する空気層
透明にならない心残り
落としたアイスクリーム
スプーンのない午後
洞窟の奥の先の躁鬱
通り雨に花柄傘
リ ....
濡れた憂鬱をかけているようなもんだ
ハンガーの正論は誰の何も救えない
通りゆく嘘に答えを這わせて
結んだ空想を星座と呼ばせて
青果コーナーでオレンジを君が掴むとき
僕はまだ乾かな ....
僕は見ていた 遠くに
思う 街で 子供の頃 歩いた
目に 過去を
街で見られていた スニーカーの
横を通り過ぎていく感覚で


誰かの立っている
風景を見ていることだろう
遠くに存在 ....
越冬のことはなにもいえない
あれから僕の身体には青空が広がっていて
雲もない
なにもない

誰にもなにも
いいたくなくなってから
人の言葉が
まるで湖のようにきこえる
僕は両手を
 ....
やはりまず書くことが大切なのだ。例えばきみは、詩を書こうとしている、お話を書こうとしている、批評を書こうとしている、哲学を書こうとしている、文字を書こうとしている。言葉は、始まりがあって、終わりがある .... 満足なんて私は知らなかったわ
満足なんて僕も知らなかった
メールサービス、種が厄介な庭の花
酒がこれ以上なく注がれたコップ
おいで、おいで
僕の可愛い憂鬱

また指に刺さったよ
細 ....
きみの背後にはたくさんのごみの山がみえる
そのごみの山について
ぼくはいくらか考えてもいいだろうか
すずめが初夏のこずえにとまって
世界が軽やかにバウンドする
そんな果てなき午後の池のほとり ....
新しい住居には新しい生活の角度と密度がある。そして空気の中で鳴る音がすべて新しい。新しい住居に越してくるとき、引っ越しをほぼ一手に引き受けた私は疲労から風邪を引いた。風邪は水のように満遍なく妻をも満た .... 風は帰っていく
見えない世界へ
この世の熱を帯び
(孤独の歓喜に覚醒し)
極北の地に、極北の地に
すべてを担い
帰っていく
十四歳のある日
ぼくは
あらゆるものが
きっとこのままなのだ、ということに
気がついた
ひとは、ある種の
限られたコミュニテイは
このまま
もう
どこにも
行くことはないの ....
僕は夜
時々口にする 過去を
一人 同じ 机の上で
思うこともなく 海に
立っている この 部屋で
 風のにおいがする、花の音がする。逃げてゆく春の背だ。
 だれかをこころの底から愛したことがあったかどうか、ふと、八重桜のうすひとひらに触れそうにして胸苦しくなるんです。あなたもです、私もです、お互 ....
  見えないが それは
  熱の蛇が 這っているのだ
  かんぜんな 石を湿らせ
  なにもかもが黙る

  
  熱の蛇が
  這っていくのが見えない
  街はいつも 叫んで ....
  瞳からのぞくと
  馬たちが みえた


  日が薄ぼやけ
  あたりは冷えて
  草の においだけが
  ほそながくかがやいていき
  わたしたちの
  愛はきえた
 ....
珍しい生きものの話をした
緩くたわむ線を、結ぶように


どのように祈ってもいい
僕らの
広い部屋で
綺麗にこわれた模型と
名前のない戦争のこと


古い音楽は好きですか
遠ざ ....
街は震える。
街は震える、僕を揺り落とすほどに。
寂しく、恐ろしく
震える。
真っ黒に濡りつぶされた窓が
少し開いて、
赤い針が何本か投射される。
その骨ばった手指。
不揃いな歯。
 ....
町並みに森の匂いがした。
公園を三つ。階段を二つ。知っているパン屋の匂い。スーパー。雑貨屋。ともだちの家。
学校を見下ろす長い坂道を下った。
社を通り過ぎて、実家を通り過ぎて、足は、足を、通り過 ....
バスは満員
電車も満員
ひとびとは水底に四角くならんで
青くひかる
ぶつかり合わない程度に
ゆれあい
いつか
自由になれるんだろうか

乗り物を降りると

豆腐屋が通りを ....
鳥はなんでとぶか
この謎をしるものはいない
人がなんでとべないか
これも誰もしらない

仮説を枕にみる夢は
打ち続く杭となり
惑星の地平線を覆い尽くす

繋ぎ止める物語が無ければ
 ....
眼の底で、美しい欠片が散って
誰もここには入ってこない
夕やけに焦がれるのも、今日でおしまい
昨日、すべての朝は終わった

とろとろと私の皮膚を空にくべて
誰もいない土地に巡り来た
―― ....
瓦解する、わたしの履歴が
夜の犬たちに喰われていく

まっさらな夜明けを望んだ
傷だらけの朝に、残った両目で空をみて
なくなった口で

あいしてる、と何度もなんども


空想の愛を ....
草原の中で
石ころに小さくなって
大きな青草と緑の空を
交互に眺めているんだ

きっと僕は
ぬるい砂の風になって
音のしない秋の中を
飛んでいく
さっぱり
書かなくなり
箱庭のような
自己愛を
感じる

ものを考えると
考える米が
かたいから噛むと
歯が抜ける

詩を
書いたことがあった
人に見せると詩は
ミルクセー ....
木の葉、貝殻、木炭、シダの雫…
私は、見失われ、見出される

元素も、哀しみも、泣訴も、オーガスムも
宇宙池から泳ぎ逃れぬ、魚


小夜啼鳥よ、羽をとじ、琥珀に斜めに浮べ、
今日もどこ ....
エスカレータの駆動による振動でトクントクン、と存在の透明が波打っている。ホールは広く、がらんどうの中で金属的な嬌声が響く。

一冊の清潔な記録。読み返すたび、振られたすべてのルビが滲み、抽象的な絵 ....
末娘が10歳の誕生日を迎えた日
7歳上の長女と妻は
誕生日のプレゼントを
用意していた

ボクはと言えば
実は
すっかり誕生日だったことを
忘れていたのだ

ねぇ。お父さんは
何 ....
めをつむり
色んなことを考える
詩が座っている
手招きする
まごまごとしている
今日は座ってるか
そうするか
そんな日もある
めをつむり
もう一度
色んなことを考える

じき
 ....
家は川沿いにあった
ぬかるみが渇こうとして
夕暮れは
大腸をひきずりだしたように
ながくなった
そのなかを這うように
ぼくは船出をして
帰りかたがわからなくなった
日の落ちかけ ....
はるなさんの自由詩おすすめリスト(1687)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- セガール ...自由詩221-7-30
日記に地平線を描いた- 水宮うみ自由詩7*21-7-23
メランコリックにできている- 微笑みデ ...自由詩321-7-21
乾かない洗濯物を見ている- 微笑みデ ...自由詩521-7-7
Sense_of_town- 番田 自由詩221-6-10
越冬- コーリャ自由詩12+21-5-30
バスが来る文体- コーリャ自由詩421-5-30
おいで、ぼくのかわいい憂鬱- 竜門勇気自由詩2*21-5-24
池のほとり- 道草次郎自由詩7*21-5-13
妻を苦しむ- 葉leaf自由詩321-5-13
風の行方- ひだかた ...自由詩921-4-16
十四歳で死んでいったやつらに- ホロウ・ ...自由詩15*21-4-6
机の夜- 番田 自由詩321-4-4
春提灯と咳緋鯉- 田中修子自由詩11*21-4-4
- 草野春心自由詩621-3-7
馬たち- 草野春心自由詩421-3-7
people- ねことら自由詩321-3-3
デキストリン- 由比良 ...自由詩121-2-6
Interlude- かとり自由詩10*21-2-3
豆腐のうた- 自由詩17*21-1-31
鳥はなんでとぶか- 道草次郎自由詩621-1-28
私の朝- 由比良 ...自由詩321-1-15
孤独の成り立ち- 瑠王自由詩421-1-11
草原- 由比良 ...自由詩5*20-12-23
さっぱり書かなくなり- 道草次郎自由詩320-12-21
魚の夢、鳥の夢。- 道草次郎自由詩4*20-11-29
感性に触れている- ねことら自由詩220-10-28
東苗穂にあるケーキショップあかね- 板谷みき ...自由詩9*20-10-21
箒星- 道草次郎自由詩3+*20-9-28
くろい- よんじゅ ...自由詩4*20-9-17

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