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朝のような
首すじだから
遠くから見つめている
階段をのぼっているだけなのに
人生だ なんて言っていいのか
自由と自由の間に
履物をそろえる
わたしを取り去った世界とは
ど ....
君の影は鉛筆だった
色はコバルトだった
窓ギリギリのところで
キリギリスみたいに
君の長い足を見ていた
教室の外
足音が聞こえるたびに
叱られた子供になって
君が振り返るたびに ....
手荷物で運ばれなかった身体が
ひょろり空港におり立った
無言でおじぎを交わしたのだが
たぶんお互い
うぶなんじゃないか
汗ばんだ呼吸が
肌を濡らしあう
寡黙は夜のようにかきまわし
....