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伸びかけのあなたの髪に指を通して
これ以上の幸せはないと思った。
絶対にないと思った。
あの人と、付き合いだしてから、
運が、上がったか、
下がったかといえば、
元々がひどかったため、
けっして下がったわけではないのだけれど、
やっぱり、上がったわけでもない。
今日も ....
夜が来るほんの少し前
西向きの部屋には
橙がふんだんに降り注ぐ
あまり覚えていない友達のことなど、私はいつも忘れた。私は自由でいたかったし、時の流れをいつも感じていたかった。単純肉体労働など、嫌気が差してやる気などおこらなかった。それだけは私が私であることの選 ....
そのとき
歌うのをやめていた
いっせいに
目蓋も
胸に泡立つ
つたない血球も
もう歌うのをやめていた
きみが
心をこめて笑ったとき
....
流連というのは
あそびあるく
いみだと
いままで
きづいていた
まえから
新緑の木々と風が
奪い合うように睦み合うそばで
夕暮れの光とあなたが
隔て合うように惹き合っている
もしも生まれ変わることができたら
同じ時に同じ ....
働きもしないのに
飯を食うのは卑しいだろうと
箸を持つことが出来ない
胃袋の中身が空であっても
そこには模倣する
数々の碑が立ち並ぶ
体ごと全部閉じ込めて
おくべきだったと今も念 ....
....
試験に
うかるためだといって
あごを
のばしている
おとこがいて
そいつは
あごに
栄養をためると
脳の
切れが
よくなると
しんじて
あごを
のばして
いたり
ちょ ....
仕事をおえ
歩む家路の安らかさ
大切な人とともに食べる
白米のしぜんな旨さ
簡単に愛してよ
行間にひそませた
なんやかんやはいらない
....
発表者は、会議室の岩壁から円くつき出した部分を指さしながら話す。
「この部分が地球にあたります。政治家の住居をこのあたり、赤道付近に集中させることにより、化石燃料の使用量を約20%ほど、削減で ....
慣れること
あさ
お昼ご飯の準備をして
洗濯物を外に干して
夕ごはんの下準備もして
少しのんびりして
いちにのさん
車に乗り込む
安全運転して25分
そこから
教えてもらいながら働 ....
未来のような
だだっぴろい草原で
詩を読んでくれたのは誰だっただろう
幸福のような
雨が降っていたのはどこだっただろう
なにからなにまで
や ....
そして僕らは花になる
かぜをこじらせた
こけそうな道
鼻緒もきれそうな
しゃっくりの道
そして僕らは花になる
ぐるぐると
小さな羽虫が
無意志に飛んで
清楚な花びらも地に落ち ....
余計な話ばかり
聞いて
喋って、
つかれてしまったよ
関係ない
関係ない
椅子と
ブランケットをたのむよ
飲みものはいい
....
へやのそうじをすると
どうしても過去と決別しなければ
綺麗にはならない
空白を求めて
すきまとすきまのすきまを
すいすいと箒をおどらせ
過去の塵をはいていく
ほこりはずばり過去そのもので ....
20離れていると
いろいろと
あれで
ことと
置いた所から
緑の深い村の
ひび割れた
土瀝青が広がる
夏のまひるは
黒く歪んで
両の手におさめ
土の道を
寂しくあるく
芒の夕闇
底溜まりに見て
目を細くした ....
世界があまりに苦すぎるので
曇り日の朝
空を飛んでいた
歌を
菜箸で奪った
噛みしめたそれは
{ルビ土塊=つちくれ}の味がした
どこにいても 何をしていても
ゆるがないものを持って
「根っこが生えるような家をつくりたいのです」
と、僕は大工さんにお願いするのです
いつでもどこへでも旅立てるようなものしか
置 ....
結わえる
眠り
と
花を待つ
夢
ふれているのが
すべるような
くろであって
電車がトンネルを抜けるスピードでかたちづくる息
すいこまれるひかり
に ....
軽蔑を受ける身が苦しいといいながら
だんごばなだったりするのは
どうなのか
かくしたり
すれば
ぬので
たとえばなにか
しゃべるものから
はなれられたとして
それは
なぐることでしか
つぶしえないとしたら
何を見たって
きちんと笑えるし
うどんをすすれるし
二人乗りのお腹を抱えて
気をつけてねも言える
そういうことはちゃんとできるようになっていくのに
どうしていつまでも、
ちゃんと ....
晴れた日の朝は洗う
洗いがたきを洗い
くたびれをやわらげる
一時くらいなら
きれいごとだけで良い
日のもとに並べた
じぶんを点検 ....
天空みたいになめらかに
すいと飛んでいくみたいに
夏の夜の終わりみたいに
死んでしまった人
のことを考えてるよ
ちいさなわたしの部屋だから
プラネタリウムもすこし窮屈で
電気のか ....
三回転
スクリーンの、瞳の、まばたきの、
スピードで
骨をたたんだ少年は
一日を綴じては転がる
貧血症の落ちるのに似て
ぐらーん、ぐりーん、ぐろーん、
硝煙を吸い込み
鈍重に肥え膨 ....
風の音
波の音
軋む音
観覧車
まだ動いている
頂点まであと少し
潮風わずか
錆ついて
「あの子はきっと、砂を売って
眠たい猫と暮らしているんだ。眠たい猫は今日も
近所のガレージで眠っていたよ。
それで今日も電信棒はきっと、幾重にも
留められていたんだ。
ほら、向かいの窓
麻 ....
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