新守山ダダマ

全ての心に草冠をつけろ
そうすれば心が折れることはない
みんな王様だから堂々とするだろう
折れたら終わり 曲がったら終わり
そして人は硬く真っ直ぐ走り出すのだ
言葉を綴り始めるのだ
文字はカーブしても心いや芯はカーブしない
文字のカーブは心地よいグルーヴとなり
人は言葉で踊りだす
身をよじらせても心いや芯はよじれない
いやそれでも人だから 折れることもあるだろう曲がることもあるだろう
それでも俺たちには言葉がある
言葉を作ることができる 言葉を覚えることができる
言葉を貯めることができる
言葉で俺たちはよみがえることができる
心にはいつでも 草冠をつけることができる
可能性なんて本当にあるのか知らない
でも少なくとも可能性という言葉を知っている
この言葉は一生俺の中で鳴り響くだろう
可能性! 可能性!
だからそう!言い続けて俺は生きていくだろう
大丈夫、そこには草冠があるんだ


自由詩Copyright 新守山ダダマ 2009-11-28 22:48:11
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