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ずっと待ち焦がれていたの
その手を
あなたのその手を
あなたに愛撫されるように
夜のシーツに包まってわたしを宥めた
あなたをずっと待っていたのに
あなたの指がわたしに触れ ....
遠ざかるものよりも
進むものでありたい
あなたに向かい
深夜
雨に濡れた肩を抱く
あなたの手のぬくもりが
この背中に焼きついて離れない
赤い痛みが沁みていく
離れていて ....
あなたのその
ちいさくつよい
あたたかな手に
わたしはどれだけの
今を与えられるだろう
あなたにどれだけ
こたえることができるだろう
ことばのないふたり
眼差しだけが優しく ....