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眠るとき
いつも思う

地球は誰のことも
抱き締めてくれる

さみしい人も
犯罪者も

億万長者も
名優も

美人も
ふとっちょも

凡人も
偽善者も

それは人だ ....
フルーツサンドを食べたら
急に彼に会いたくなった
キウイの色が眩しくて

もう何日も会っていない
彼の顔が見たい
会いたいよ
会いたいよ
そう思うけれど
仕事で帰りが遅く
彼の家は ....
今どうしてる?なんて野暮なこと
どんな顔して聞くんだよ
散らかした思いをいまホチキスでとめる
テレビの向こうの交差点に
今日もまた溶けこまなくちゃ

明日になればまた
駅のポスターも新し ....
 
 
一人暮らしするのだと言って
秋が家を出ていった
おかげで夏が終わると
すぐに雪が降るので困ったけれど
お盆とお正月だけは帰ってくれるので
夏は涼しく冬は少し暖かかった
一人暮ら ....
明日がずっとある
ような気がしてた

いつもおなかが空く
ように

ときどき
詩なんか綴るように



{引用=即興ゴルコンダより} 
よるのあいだ
またたくほしを見上げて
そのひとは言う

あいつらが
ここまでくるのに
どれだけのじかん
かかったかしらないけれど

ぼくらが
ここまでにくるのに
どれだけのじかん ....



春を見て
鳥はなんて思うだろう

月を見て
蛙はなんて思うだろう

虹を見て
花はなんて思うだろう

雪を見て
雲はなんて思うだろう

空を見て
木はなんて思う ....
硝子のセキレイ、鳴き声が届く、彼方、遥かの、
もういないあなたの鼓動、
耳の奥の回廊、すべて、ではない、
稲穂、誘い追う、昆虫たちが歌わない夏、
あふれる、記憶の洪水を押しとどめる、波、
な ....
粉ポカリ 薄めて飲みます午後三時
とばっちり メールは消します淀みなく

心臓聴いて 気が抜けて
足りてはないから寝転んで
ひちがつの太陽は余計なものばかり霧散させました

話は聞 ....
確かなこと
など何処にも無く
春だ
と思った時には
もう すっかりと
夏でありました

例えば 野良犬を
叫び 慎ましく月
を 口ずさむ
まるで詩人

であるかのような

 ....
あなたにあうために
東京駅に立っていた私は
あなたをみて吹き出した
全身真っ白な私に
あいにきたあなたは
全身真っ黒で
太陽が苦手
そう言った私に
君の分まで吸収したくて
あなたは伏 ....
沈みゆく陽の揺らぎ
それは
遠く、ただ遠く
待つことの幸せ

青いさかなの首飾り
それは
諍いのない空の果て
明日を生きる
水のこと

夜光虫の静かな灯り
ちいさく
名前を呼 ....
私は私の、古い影を。地面に落とし、新しい光をさがしに行く、きっと壊れた匂いが、地平線の辺りに溜まっている、すべてはそこに。向かっているのだ、と、創造上の世界で。想像上のあなたが、私にも言う。 あなたの癖は
テレビのリモコンを
上から順に押し続けること
次から次に変わる画面を見ていても
きっとつまらないだろうに
それでもあなたは
押し続ける

あきらめたように
最後のスイッ ....
飛べるわけでもないのに
いつの間にか
こんなに遠くになってしまった

遠ざかったのは彼らなのか
僕のほうなのか
教えてくれるはずのあなたは
昼寝をしてた椅子のように
そっけなく ....
その手に触れたら
現実がずれた






街に潜らないと独りになれない
名前と顔のないものが適当数、ほら
いま地に足が着いている

そろそろ去っていきそうな虚像
昨日のひと ....
{引用=頂点はさらに、高さを増す。塔の上に塔を
重ね、そのようにして時代はいつも、賑や
かに葬られていく。足元には、無数のメタ
セコイアが植えられ、手をのばして、空を
仰いでいる。道は、休むこ ....
陽だまりの光をあつめて
手のひらですくうようにしたら
伝わってくる温もりが
静かにあふれていた

あなたはいつも
そんな仕草を当たり前のように
僕に見せてくれる
見えないものを見えるよ ....
足の裏に雨がついた
足の裏からむこうが水の世界になった
ゆうらゆうらと ひったんひったんと
足の底から水がせまる

私はいっそお願いと
沈むチャンスをうかがっている

雨は惜しみなくふ ....
明るい空から
さわさわと緑の雨が降るから
おまえの誕生日は
いつも濡れている

水色の
ローラーブレード
畳の上で
肘あてや膝あての
具合を確かめている
それは
おまえを守るため ....
         
          懐かしさがほしい
          喉から手がでるほどに
          だが賛同は得られず
          君はしなやかに回る
      ....
落ちてくる、
展開されるいくつもにさよなら
穿たれる風景にひとかけらの曇り 風花
散ってはまたくゆらされるのでしょう
ティーヴィーで嘆く人の流れに
真っ逆様に落ちてくる鳥の影が
 ....
感想屋さん、始めました。
感想屋さん、始めましょうか。

冷やし中華じゃなくて
ほんの少しの感想でいいなら。
ほんの少しの愛でなくてもいいなら。

ごめんなさい、
よくわかりませんでし ....
{引用=

 またいつもの
 自転車にのって
 ぼくがむかっていた
 先とは
 どこだろう

 でも
 いまは
 どこだろうがかまわないおもいでいっぱいなのは
 はたして
 ど ....
PART ONE

馬鹿に屁理屈は効かない………………………………… 9
セメントの唄を歌いましょう…………………………… 20
汚いのはだれ……………………………………………… 35
気体 ....
{引用=


君の調子がどうだか
気にならないし
君の虚偽が
いくつずつ
世界の果てに通信されていくのか
知りたくもないよ
この世は
通信教育なんかじゃない

僕は昨日
大型 ....
君のまじめさを
遠くから見て
ぼくは何度も
水の下書きをした

雨の展覧会
氷じゃない光
具現化できない温度
ひとを生むために
まっしろにしていたひとの
あたたかさのようなもの
 ....
梅雨の晴れ間に猫がひなたぼっこ

じめっとした空気の中で
さらっとした表情で
陽だまりの
あたたかい記憶を抱いて

梅雨の晴れ間に猫がひなたぼっこ

小さく動く前あしで
水のない空 ....
{引用=
黒が似合うようになりました
白はちょっと 気恥ずかしくなりました

女になったのはいつ頃でしょうか
どんなふうにしてでしょうか

化粧が上手くなった頃でしょうか
愛するからで ....
もめんの色
出会い
かりそめ

息をつく
蒸気をとおして
戻すつながり

熱さまし
衣ずれ
目的地

季節と、契る
ちらばった雲に
指をさして
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