梅雨の晴れ間に猫がひなたぼっこ
ベンジャミン

梅雨の晴れ間に猫がひなたぼっこ

じめっとした空気の中で
さらっとした表情で
陽だまりの
あたたかい記憶を抱いて

梅雨の晴れ間に猫がひなたぼっこ

小さく動く前あしで
水のない空を泳いでいるよ
きっと夢でも見ているのだろう
それは生きものに与えられた自由だ

梅雨の晴れ間に猫がひなたぼっこ

僕は気づいていない猫と
束の間のにらめっこ

季節のせいでなく
何だかとてもあたたかい
  


自由詩 梅雨の晴れ間に猫がひなたぼっこ Copyright ベンジャミン 2010-06-20 00:06:24
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