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祖母のつくったまめごはん
白いごはんのなかに
緑のまめがぽつぽつ
家族はあまりすきじゃないけど
だまってたべる

白いおちゃわんに
緑のまめがぽつり
おばあちゃんもぽつり
すきじゃな ....
ひとりごとをいう

ひとりごとは
大きな声ではいえない
口元でこっそりいう

だれかにきかれてはいけない
だれにもみられてはいけない

そんな時に限って
空はみているし
猫だって ....
すっげえ詩をよんだら

かきたいとおもったり
かけないとおもったり
それほどでもないとおもおうとしたり
でもさ

やっぱり

すっげえ詩ってあるんだよね
自分が ごまかせないほど
 ....
せかされている
背中に目をおいて
前などよく 見もせずに走っている

だからだれかを
なにかを 思いやることなどできずに

立ち止まるには勇気がいる

もの言わぬイキモノに
救いを ....
モジに熱を伝え
生かそうとするけど
モジはひとりでとんでゆくから
つかまえることなどできない

キミに愛を伝え
つながろうとするけど
キミはもう
そこにはいないんだ

次の瞬間次の ....
泣けてくるんだよ 嬉しくて

唐揚げがでたのだという
薄い色の牛丼や非常食のような食事ではなく
唐揚げがあたたかく運ばれたと

デザートとしてイチゴがあったんだよ
食えなかったよ
こん ....
私はすっかり
私の慰め方がじょうずになってしまい
ひとり ということに慣れてしまいそうなのか

産地直送ストレートりんごジュース
とかかれたポップが目に留まる
ラベルには
りんご園と青空 ....
おかあさん誕生日おめでとう

不思議なことにこの言葉を
面と向かって言った記憶がない
おかあさんが生まれた日を
祝った記憶がない

おかあさんはいちごがすきと
知っていたけど買えなかっ ....
ちいさい荷物をおろしたら
新しいのがとどく
とどく

いきてる限り
もって
おろして

今日から明日へ
ことんことんことん

ほら
あしあとになった
あなたにあうために
東京駅に立っていた私は
あなたをみて吹き出した
全身真っ白な私に
あいにきたあなたは
全身真っ黒で
太陽が苦手
そう言った私に
君の分まで吸収したくて
あなたは伏 ....
足の裏に雨がついた
足の裏からむこうが水の世界になった
ゆうらゆうらと ひったんひったんと
足の底から水がせまる

私はいっそお願いと
沈むチャンスをうかがっている

雨は惜しみなくふ ....
さみしい人は敏感だ
さみしい人は
さみしいということに一生懸命

あまりに一生懸命にさみしがるから
周りにいる人は触れられなくなってしまう

さみしがる人が
さみしいということにひたむ ....
小さい頃に
知的障害者の姉に
あほ って言えた自分がすきだ
叩きあいのけんかをした時の
自分の涙がすきだ

背負っている気がした
重かった
それは違うと諭されて
歩いていた道が消えた ....
いろんなことが 
ぐちゃぐちゃしすぎているから
もう全部 おなべに入れてシチューを作る

真っ白な クリームシチューを作る
いつもの手順で

気持ち抑えて 切るしかない野菜を
ひと呼吸 ....
私がおかあさんというとあなたのことなんだけど
あなたはいつからかおかあさんだけではなくなった
ずっとはじめのほうからあなたはおかあさんとしての
ぶぶんが少なかったようにおもう

おとうさんと ....
祖母はいつだって母の跡を消そうと
黙ったまま手縫いの布で
家のあちらこちらを拭いてゆく

母は眉間に皺をよせて何も話さない
祖父は しんでしまった祖父は
なぜ遺影になって笑ってるんだろう
 ....
あけた窓から入る風
ふわりと浮かすカーテン
いたずらなのね私の
心 少し動く

まぶしい光りすぎて
ただ見つめるだけの
夏は 私にとって少し遠い存在

歓声はいつも遠くできこえていた ....
指先よりも遠い空
青い姿で広々と
全部包んでくれそうだから
甘えた声を出しました

横切ってゆく白い猫
ちらりと横目で振り返り
しっぽをつんっと尖らせました

お前なんかは相手にされ ....
池にほうりこんだ鏡みたいにキラキラ
お昼休みの太陽
君の髪もキラキラ

手前からとればいいのに
わざと後列から取るパンには
迷う手が示すように少しの罪悪感が見えるね

缶コーヒーのプル ....
雨の日の傘 最近は黒が多い気がするが
むしろささない人の群れの中
溶け込んでいるか不安な私

濡れて歩く自信がないので
傘さして 肩をすくめて歩きます
ななめに顔を隠しながら
午後まで続 ....
あなたには障害といわれるものがあって
そのことで私はあなたを見るとき
少しの躊躇を憶えるけれど

あきらめない

わすれない

そうあなたが書いた決意が
しろい紙にかいてはってあった ....
生まれた日から 疑問符と一緒でした
母の心に マイナスな思い出をうえつけた日でした
私のことが いらなかったのではないと
望んでたと きいたことはないけど
それすらも 確かめないで生きてきまし ....
おねえさん
おかあさん
おばあさん

姉がかいた作文
大きくなったらなにになりますか
って題材だった

負けた と思った
すごい と思った

ありがとう
なんでもないようにそう ....
かんなさんの朧月さんおすすめリスト(23)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぽつりまめ- 朧月自由詩515-5-17
ひとりごと- 朧月自由詩513-1-24
基本- 朧月自由詩613-1-5
強くなる- 朧月自由詩512-7-14
二文字の意味- 朧月自由詩212-2-15
黄金の唐揚げ- 朧月自由詩311-3-30
りんご園- 朧月自由詩111-3-8
おかあさんへ- 朧月自由詩211-2-23
てくてくて- 朧月自由詩511-2-16
あの日- 朧月自由詩310-7-7
水鏡- 朧月自由詩510-7-3
さみしさの種- 朧月自由詩610-6-9
きょうだい愛- 朧月自由詩310-5-18
クリームシチュー- 朧月自由詩310-5-13
母のいる場所- 朧月自由詩610-5-9
おんなの晩餐- 朧月自由詩410-5-6
遠くの夏- 朧月自由詩410-5-6
青空散歩- 朧月自由詩510-5-1
重ならない午後- 朧月自由詩610-4-28
雨降りお使い- 朧月自由詩310-4-27
決意の朝- 朧月自由詩410-4-19
両親へ- 朧月自由詩210-3-21
おねえさん- 朧月自由詩210-3-5

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