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開いたノートをじっと見つめて
思いついた幾つかの単語を
暫く睨みつけていたけれど
繋ぐ言葉など一つも思いつかずに
ただの愚痴でページが埋まっていく

休みが取れないとか
出会いがまるで無 ....
ムーミン谷に不眠症はない
眠れなくても誰も困らないから

ムーミンママは
もし眠れなかったら台所の整理
夜出てくるトロールたちに
小さなお菓子をこさえてくれたり
あたたかい飲み物をくれた ....
舞う、

それは、かすかに穏やかで
重力と風をさらう

そして、アスファルトへと帰るまで
溶けては消え、溶けては、


あたりは、
そうそうと時をつなげている、師走
風を分けて走 ....
あ、
雨の夕刻は
アスファルト状の黒いノートにおいて
ひとつぶ、ひとつぶ、別々の
無数の濁点だ、





雨滴、
雨滴、
黒く
滲んで
広いひとつの痣として ....
センチメンタル
ぼくをおっことす
ありとあらゆる穴に向けて
投げたボール
放物線を描いて
空のほう
白く光って
消えた

センチメンタル
あおくまぶしい空
空は空洞だから
 ....
優しさの前に立ったとき
どうしようもなく
人見知りをしてしまう
なかなか差し出せない手を
ぎゅっと握って
その手のひらは
汗だくになってしまう


嬉しさの前に立ったとき
どうしよ ....

びんのなかにばかり
もがいたものを
さけんでいる
そんなフラスコは
こだまして
ゆれる、んるんる



かなわない
ゆうぐれに霧をはらんで
シャッターのじゅんびをすれば
 ....
乾いた空を見あげて泣いていると
(おとうさん
(あんまりやさしい気持ちになると
(涙がでたくなるんだよ
という

疲れたときは
ふうせんかずらの種をあげる
それから
ビールを買ってあ ....
バス停をさかさまに読む
君のくちびるに冬がくる
片方の手袋を
置き忘れた日曜日
ぼくはこの交差点で
ちいさな水たまりを跳ねた


さよ、な ら


たりない空白は
君 ....
両手いっぱいに抱えた色

おばあさんには赤を

泣いている子供にはオレンジを

爽やかな恋人達には輝く白を

配っても配っても
なかなか両手は空にならないから


一番大切な人 ....
  瑞々しさ

 かじかむ
 手があれは
 「かがやく町だったと言った
  なにごともない町並み
  を抜けてゆるやかに
  傾ぎながら地下鉄は春の
  空へ。出る駅前はぐるりといたる ....
ビルと広葉樹に噛みつかれた空にほら

ペンキ屋が刷毛で雲をかいた

青い帽子をうしろにかぶって

僕はベンチに座って甘すぎるコーヒーを飲みながらそれを見てる

その下に川はとうとうと流 ....
   波の音が誰かの悪口に聞こえるなら
   わたしはもうダメだろうね
   そのむこうにあるうねりを聞かなければ
   わたしはもうダメだろうね

河口の土手でススキが揺れているのを見ると ....
 
十くらいはなれた
妹に
よく似た娘に
やさしくしてしまう

やさしくした後で
そのうかれた顔は何だと
誰かに言われたわけではないけれど
きっと僕は
そんな顔をしてる

もっ ....
 
どうしておしりあるの
だっておしりなかったら
うんちでないでしょ

どうしておっぱいあるの
だっておっぱいなかったら
のめれないでしょ

どうしてはなあるの
だってはななかった ....
少し遅れて冬が訪れた
待っていたということも
疎んじていたわけでもなく

ただポケットに両手を突っ込み
何か特別に思い煩う気持も浮かべず
ぼんやりと立ち尽くしたまま

ひゅうひゅうと喚 ....
そこに
風の道はなかったけれど
風を運ぶものはあった
見えない軌跡を引きながら
きみの空中ブランコが接近してくる
渦まく風のすべり台では
空のクリオネたちが目をまわしていた
宙を満たして ....
懐かしい人に会ったのにうまく話せない
月が綺麗に差し込んでる日曜日の夜
闇の中でしなやかな薬指に光る指輪を見てしまった
少しの間目を閉じた
見つからない言葉 ただ過ぎていく八月の風 ....
プリムラ (永続する愛)


朝が生まれるように君の名を呼び

風が踊るように君と手をつなぎ

雨が語るように君を想い続け

星が黙るように君を抱き寄せた


 ....
「急に泣きたくなる」
という設問を読んで
泣きそうになる

つきつめると
あふれてしまうので
空みみのふりをして
「いいえ」に丸をつける

+

淡い花のきもちになって
窓の外 ....
入り組んだ路地を幾つも
曲がって歩いていると
街を知るように街を見失い
緑色に光る道に出た
夜のうち街灯は光るようで
電球をみれば灯りは点いていない
靴音が聞こえないので足元を見れば
履 ....
昨日の夕餉は 
友人夫婦と食卓を囲み 
玄米とおでんを食べました 

今日の夕餉は 
繁華街の店で独り 
天丼を食べました 

誰かと食べても 
独りで食べても 
幸福なのかもしれ ....
あるいは「執着の向かう先、発火点」


 1 嚆矢 あるいは 発芽

もし私が
あんなところに
あんなかたちで
登場しなければ
知らなくてよかったのかもしれない
なにも知らずに ....
 
かくしごとなんて
はじめからなかったはずなのに
生きてると
知られたくないことの
ひとつやふたつあるものでした

できることなら
椅子に生まれて
何も思わずにただ生きて
人を支 ....
夜の暗さ
海の暗さ
そこのあるものの 暗さ

波が
うねりを繰り返し
何度でも打ち寄せる

夜の海
釣り人の
投げた重みが
ふかく沈む

あなたと
指を重む
その温度の確 ....
後で降りてくるよと
サザンの曲を元ネタにした
ショートドラマのオムニバスを
見ている妻に声をかけて階上に登り
詩の投稿サイトとかをチェックしていたら

カチャリ

部屋のドアが開いて ....
 
下校中
ぼくは君の背中ばかり
見ていた気がする

とても小さな水が
生まれる場所をめざして
いつもの帰り道は澄みわたりながら
永遠みたいに流れていた

君の背中はとても自由に見 ....
セックスをする夢を見ました
セックスする前にわたしは
コンドームを買おうよと言って
あなたとふたり手をつないでコンビニに行きました
あなたはわたしが前に付き合っていた人でした

あなたのセ ....
天井から
夜が下りてくる
お父さんは四十年生きて
長かったなあと思う?
布団の中の息子が
息継ぎに顔を出す
しみじみする口のまるい形
「ささやかなこの人生」とつばを飛ばしてナカジマは歌い ....
笑わせることができない道化が居た

目を見張る容姿も持たず
気の利いた台詞も吐けず
当たり前のことを
当たり前にこなせない

そんな道化が居た

いつ頃からそうだったか
何一つ覚え ....
かんなさんの自由詩おすすめリスト(1283)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
I_LOVE_YOU- 松本 卓 ...自由詩308-12-15
トロールたちの眠れない夜- 小池房枝自由詩20*08-12-14
雪のはじまり- さくら自由詩17*08-12-13
冬のカルテ- A道化自由詩1408-12-13
からっぽの月- ゆうと自由詩4*08-12-12
地球の丸さの前に立ったとき- 小原あき自由詩26*08-12-11
12月の莢- 唐草フウ自由詩6*08-12-11
おとうさんの空- 佐野権太自由詩17*08-12-11
林檎- アイバ  ...自由詩508-12-10
抱擁- 舞狐自由詩8*08-12-9
F_ヶ丘- 水町綜助自由詩708-12-9
川沿いのベンチで甘すぎるコーヒーをのんでぼんやり- 水町綜助自由詩2*08-12-8
遠く、さがしにいくと- たりぽん ...自由詩8*08-12-8
- 小川 葉自由詩21*08-12-8
どうしておしりあるの- 小川 葉自由詩3*08-12-7
- 松本 卓 ...自由詩508-12-7
サーカス- yo-yo自由詩11*08-12-3
初恋- 瀬田行生自由詩708-12-3
花言葉四行詩_<2>- nonya自由詩8*08-12-2
選択肢- 佐野権太自由詩30*08-12-2
夏の収穫- 水町綜助自由詩308-12-2
昨日の夕餉_- 服部 剛自由詩4+08-12-1
「モノポライズ」- 長谷川智 ...自由詩8*08-12-1
椅子- 小川 葉自由詩21*08-11-30
質量、海の- umineko自由詩26*08-11-30
甘えた声で不満げで- kauz ...自由詩8*08-11-29
初恋- 小川 葉自由詩408-11-29
セックスの夢- とんぼ自由詩1008-11-29
ここに魚を- オイタル自由詩6*08-11-29
道化が居た- 松本 卓 ...自由詩208-11-23

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