すべてのおすすめ
展示室に靴音が高く響く
自分の存在を悟られそうで

どきりとする
  きみの洗ってくれた
  白いシャツ
  お茶をこぼしちゃったよ



  二つの椅子が
  笑っている
  名前もしらない駅で
  通過待ちをしているような午後


 ....
せみがいないとおもったら
いないのは
せみだけではなかった

それではなにが
いないのかとおもったら
せみだけのようなきがした

せみだけをおぼえてる
ひぐらしの
かな ....
いたずらな風にでも煽られたのか
薄桃色の世界が一瞬目の前にひろがった
 



男のひとは女性の下着に恋するものらしい

くしゃっとした
小さな布切れなのにね

でもそれは男の ....
  風が細り
  土が痩せる
  人の心は落ち葉のように
  秋には秋のかなしみ
  寄り添いあって焚き火をする



  闇が冷え
  光がけむる
  静かな予感で街は煌 ....
貴方の
書いたものに
触れると

エロティックな気持ちが
じわっとする

冷房の効いた部屋で

素肌に
猫を抱くように

太陽の匂いのする
真っ赤なトマトを
果汁が滴るのも ....
秋が好きだ。
それも秋と冬との境目のような、晩秋、とよばれるその季節が、好きなのだ。

とりどりに彩られた秋がおわる頃、色彩は透明へと収束してゆく。
だから、冬はあんなにも透きとおっているでは ....
しなやかな
金属みたいにまっすぐに
子どもは晴れを願います

てるてるぼうずは
それを
聞いたか
聞かぬか
わかりません

けれども確かにそこにいます
子どもが見上げるすぐそこに ....
とんでもないものを見たと思った
町の灯りなんてほとんどなくて
月だけが半弧を描く
ステージ奥では雲がバックダンスしてるしまるでいつもそうしてるかのように

時がこのまま止まればいいと
一夜 ....
{画像=110715000430.jpg}


陽炎のゆれる炎の一日
草は夏の息をかみしめ
熱く重たい目蓋を降ろす
紅い夕日よ

それは陽炎のゆれる炎の一日の終わりの
時の流れの流 ....
あおぞら
とうめいな鍵盤に
ちいさな指 滑らせた
まじり気のない風に乗り
どこまでも飛んでゆく旋律
まるで あの夏の日差し、
みたいに
 
うすめたインク、
キングズブルーのかき氷
 ....
息を押し殺して
手のひらでそっと囲んだら
金色の鱗粉を残して
忽然と消えた

紫色の残像は
一瞬だけ切なく薫った後
押し寄せる後悔の波に
さらわれていった

視界の端をくすぐる ....
思いは簡単には
伝わらない
思いを持ち続け
信じるものを諦めない。

自分の身を呈して
世の為、人の為
頑張る
理解されない時もある。

感動を伝えよう
何を考えているのか
聞 ....
むかし
愛されたら世界が変わるとおもっていた

愛し合うのは
ひとつになることだとおもっていた

でもぜんぜんちがった
愛されるのは
自分は世界にひとりしかいないと思い知ることだっ ....
深い日のなかに 今もずっと変わらない陰がある
小さくちいさくまっ透ぐ自分に向いたうたは
少し少ししゃがみこんで、見えないように当たらないようにいきた
あなたにはそれが毒にみえるだろうか
ダイヤモンドより確かな一瞬に
石版みたいな青い空をみつける
だれの名前も刻まれることはないし
法律だって記されていない
ましてや
墓碑銘なんて思いもよらないのだ
だれかが今も死にいくなんて ....
商店街の提灯
もう七夕だ
熱いアスファルト
かき氷食べたい

打ち水をする
おばさん
自転車のお巡りさん
豆腐売りの兄さん

寿司を握るぞ
猫も喜び
ビール片手に
暑気払い
 ....
 暑中お見舞い申し上げます。   たま



 地下鉄

地下鉄はまっすぐ走るものだと思っていた
車体が傾いてとなりの女の顔が急に近づいた
ね、 複雑でしょ・・
耳元の吐息はいつも体 ....
はたらく人の手
大きな手
油まみれの
重みのある手

その大きな
たなごころで
わたしは撫でられ
育まれ

はたらく人の手
素敵な手
物をうみだす
魔法の手

岩のよ ....
最近、おなじ夢をよくみる。
岩場に立っている。そこからどこへも行けない。見下ろすと深い淵がある。とても飛び降りられる高さではない。踏みだせば死ぬ。死の淵だ。そのような岩の上に立っている。
以前にも ....
絡み合った方程式
かけてたして、導き出すの
“しあわせ”という名の回答を

笑っていたい
笑ってほしい

わたしの“しあわせ”は
わたし一人ではつくれない

空いた隙間を埋める ....
枯れ蜻蛉の体は青かった
貝の内側ように鋭く光る腹
砂漠を行く風は 美しい彫刻をつくった後
その青みでひと休みした
もっと小さな虫たちは その鮮烈に心を手に入れた
今はもうどこにも 
ひ ....
{引用= そこには、ひとつもない

 うらがえしてみると

 ふたつもある

 ななめからみようとすると

 たくさんのかげにはばまれて

 くちをとじられる

  ....
怒りの嵐がやみ
穏やかになる
笑顔に戻る
素足になる。

風呂の前に
足浴してから入る
全てを忘れ
全てを流す


君の嬉しそうな顔を
見ていると
元気になる
また明日もと ....
セックスのあと
べたべたしたキスをくれる男よりも
冷えたビールを寄越す男のほうが好き
もしそれが
火傷しそうに香るコーヒーだったら
きっと愛してしまう

セックスの前に
愛を口にする男 ....
苔と藻にふせたノートに
体のアンバランスをもたれかけ
心にとどめた亡骸をみた

そういうように人はできてる

星の運行
天の活況

綿毛がダンス

うつつをぬかし  ....
しぐさやことばの切れ端を
拾いあつめてはにぎりしめた
あおく、すきとおる幸福が
ちいさく開いた距離を彩る
隙間さえ埋めようとするかのように

きっと知らなくても生きていけた
 ....
{引用=
ベッドの下に散らばった
投げっ放しの言葉たちが輝き始める
午前2時
灰褐色の虹彩の奥の
中心窩に囚われた屈折した光が
ざわめき始める
それが尽きてしまわぬようにと
シーツから ....
まばたきは要らない。
君の時間は動き続けるから
僕の時間を先回りにして
シャッターを切り
コンマ何秒のコマ割りで
有限の記憶一枚一枚に
焦げすぎないように焼き付ける。


 ....
今年初めての茄子が採れたので
お義父さんが好きだった
茄子味噌炒めを作ってみました

だけど、いつまでも残っています
冷蔵庫には
茄子一本分の茄子味噌炒めが
ぽつん、と

美味しくな ....
かんなさんの自由詩おすすめリスト(1283)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
靴音- kauz ...自由詩6*11-7-20
午後- 草野春心自由詩3*11-7-20
蝉のいない夏- 小川 葉自由詩711-7-19
確信のひと- 恋月 ぴ ...自由詩26*11-7-18
かなしみの四季- 草野春心自由詩4*11-7-17
エロティックな- 森の猫自由詩9*11-7-16
うぬぼれ- aria28thmoon自由詩311-7-15
てるてるぼうず- 千波 一 ...自由詩1*11-7-15
- 真坂木自由詩10*11-7-15
時の流れ- beebee自由詩18*11-7-15
ラストノート- aria28thmoon自由詩3*11-7-14
迷いの森- nonya自由詩17*11-7-13
インプレッション- ペポパン ...自由詩5*11-7-13
バージン- はるな自由詩611-7-13
屋上。- 十二支蝶自由詩311-7-9
虹のない/あるせいかつ- コーリャ自由詩1711-7-8
猫もゴロリ- ペポパン ...自由詩5*11-7-7
詰め合せお中元セット- たま自由詩30*11-7-7
大きな手- シホ.N自由詩411-7-2
夢の淵- yo-yo自由詩5*11-7-2
ふたり- 三奈自由詩811-7-1
枯れ蜻蛉のはなし- とろりす自由詩311-7-1
会話- 山中 烏 ...自由詩3*11-6-30
嵐がおさまり- ペポパン ...自由詩3*11-6-28
愛とか- はるな自由詩511-6-28
無題2- 吉澤 未 ...自由詩111-6-27
祈り- ゆえ自由詩2*11-6-26
真夜中の遊戯- 高梁サト ...自由詩411-6-25
シャッター- 電灯虫自由詩2*11-6-25
茄子味噌炒め- 小原あき自由詩12*11-6-24

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43