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穂渡りの君が
口笛を吹く

錦糸町にお蚕さんの面影を重ねてみる
ほら
そんなふうに季節を忘れた町に
探している何かを求めている
探している


穂渡りの君が
嘘をつく

　.... 口だけじゃんと言われても、何度も、何度でも



１

祈りを忘れてしまう夜がいくつもあります
誰かが亡くなったことを耳にしない日はないというのに

ハンバーガーを食べながら
我が　.... 1

毎年この日の夜には
上原君の星が話しかけてくるはずなのに
今年は何も聞こえてこなくて

見上げても光が揺れることもなく
なあ、もう忘れちゃうよ
と、小さく嘘をついてみた　.... もう二度と戻れない
とつぶやきながら僕らの日常
入口も、出口も
いくつも開いている
環状２号線

トンネルを抜けると
道がいくつも別れていた頃の幸せ
次のトンネルを抜けた
　.... をとひと

ひとしきり夢をかたるもの
いつまでたってもそのままで
ずっとそのままで



いもひと

ずっと手を
つないでほしがってると
ただ思いこんでいた



　.... すべては上手くいくさ
と口にしながら歩き出すと
なんとなく
なんとなく
ほんとにそう思えてきて
顔をあげると
なおまっとうに歩きだせる
これが意気揚々というやつか
と笑みまで浮かんで
　.... つながらない

　　　つながらない

　　　　　　つながらない

きこえない　　　　つながらない

　　　きこえない

　　　　　　きこえない

とどかない　　　　きこえな　.... 帰らなきゃ
と君が言う


また
何もないところから始める


まだ
何もなく
すべてにつながっていた
明日に帰ってゆく


私も
帰らなきゃ


また
君に会う　.... 明日がずっとある
ような気がしてた

いつもおなかが空く
ように

ときどき
詩なんか綴るように



｛引用＝即興ゴルコンダより｝　 飛べるわけでもないのに
いつの間にか
こんなに遠くになってしまった

遠ざかったのは彼らなのか
僕のほうなのか
教えてくれるはずのあなたは
昼寝をしてた椅子のように
そっけなく　.... *　　

地球はまわる
ぼくらもまわる
ガリレオ相対性のきれいなこと


**

あの人のように強くなくても
あの人のように正しくなくても
やっぱりダメだと
苦笑いする夜も　.... 　　

空を見上げたあなたを覚えている

強いひとになりなさい
と言われたことがある
そのときのあなたは泣いていた
いつしか同じことを僕が言っている
気づくと僕は泣いてはいない
あな　.... その合間に

Stranger から
Honesty にかわる


その合間に

今日の失敗を
またつぶやいて


その合間に

明日の仕事の
算段が溶けていって

　.... 坂道を
どれくらい登れば
振り返ってもいいのかな
もちろんそんなことは
てめぇの勝手
と言われればそれまでのこと
ではあるけれど
ほら
横浜のはずれだとさ
ちょっと駅から歩いただ　.... あたしの夜が
無重力になった夜が
球になって
落ち着くことも
弾けることもできず
あたしのすべてを包もうとしている
のに
あんたにゴクりとされれば
いいのにと
ちょっとだけ
　....

かんなさんのＡＢ(なかほど)さんおすすめリスト（15）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
穂渡り	- ＡＢ(な� ...	自由詩	8*	21-11-24
口だけじゃんと言われても、何度も	- ＡＢ(な� ...	自由詩	13*	20-3-9
Astronomy_club	- ＡＢ(な� ...	自由詩	10*	20-1-27
環状２号線	- ＡＢ(な� ...	自由詩	6*	19-6-22
昨日にとけた音かうばし	- ＡＢ(な� ...	自由詩	6*	19-2-19
のっぺらぼうの町	- ＡＢ(な� ...	自由詩	9*	17-5-22
雨やみ上がり虹のハシまでいと電話するすると吐く恋人のサギ	- ＡＢ(な� ...	自由詩	7*	16-8-21
始発と交わる地平線	- ＡＢ(な� ...	自由詩	3*	16-7-26
一人暮らし	- ＡＢ(な� ...	自由詩	2	10-10-6
庭に胡瓜	- ＡＢ(な� ...	自由詩	6	10-7-5
くちなしの星_____こころ_ぶるーの	- ＡＢ(な� ...	自由詩	4*	10-6-18
こころ＿そらの	- ＡＢ(な� ...	自由詩	6*	10-5-11
紅茶が冷めるまで	- ＡＢ(な� ...	自由詩	3	09-8-25
梅林	- ＡＢ(な� ...	自由詩	5	09-2-24
夜球	- ＡＢ(な� ...	自由詩	5	08-8-22

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