あの日
朧月

あなたにあうために
東京駅に立っていた私は
あなたをみて吹き出した
全身真っ白な私に
あいにきたあなたは
全身真っ黒で
太陽が苦手
そう言った私に
君の分まで吸収したくて
あなたは伏し目がちに言った
触れないまま
私たちは歩き
平行に座り
泣き出しそうな
心を
ただ黙って交換した
あの日
あなたの背に光る太陽が
いつまでも眩しく
私の目を焼いた


自由詩 あの日 Copyright 朧月 2010-07-07 19:21:38
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