すべてのおすすめ
彼の母親になって
宙吊りの栄光を愛撫していると
日曜日が死んでいた

月曜日は可燃ごみだから
きみの生活を袋に詰める
捨てられていた
卵でわたしは調理をしたけれど
殻に溜まった水が腐っ ....
{引用=
いつも考える私は黒い上下の服で
見つめる白い棺の中身に顔がない



たわむれに
両手でそっと抱いた母の
細さに泣きたくて
三歩
あゆめ  ず

たわむれの
 ....
{画像=081019224202.jpg}


今日は窓際の席は止めよう
曇り空にスリットが入り
わずかに日の光が差し始めたけれど
今日は明るい景色を見たくない
風に揺れる梢も
今しば ....
この世で一番に苦く美味い酒は
心が独りぼっちになった時になって
初めて味わえるもんなんだぜ

独りぼっちになる為に
どうしたら良いのかって言えば
まぁ割と単純で簡単なことでさ

例えば ....
 
そういえば
結婚式しなかったね
ときどき妻が言う
僕は聴こえないふりをする

本当に
妻がそう言ったのか
確証のないまま過ぎてしまう
日々の幻聴のように

出会ってから
十 ....
ふたしかな水を生きて
行方のどこにも底がない


くうかんを蹴りあげて
足音を確かめる
ひかりは、
柔らかくかげを踏んで
どこか遠い国になった。



どこまでも水。
ぼく ....
手の届く範囲で
窓を開ける
遠くなった人のことを思いながら
一日を傾ける

窓枠には白い花と
手紙を添えた
白猫が通りすがりに連れて行ってくれる
そんな風景を完成させるため


 ....
小さな指のさきで
木の実をひろいながら
ドングリ
という言葉を
娘は覚えた

昼間のつづき
眠りの窓をしめて
散乱する
ドングリと戯れていた
ことばと戯れていた

ひとつふたつ ....
誰かを認めたり
好きになったり
することに
すっかり適当になった
わけなんか無いけど
たぶん無いわけでもない
昔はこうじゃなくて
いつも自分で心臓に
カッターナイフを入れるような感じで ....
恋が恋とはわからずに
そう初恋と云う言葉
さえも知らなかった
少年の頃の焦がれる記憶は
小さな翼が
羽ばたいていく
軌跡のような
鳥たちの
とても切ない
ぬくもりみたいに
少女の小 ....
ひとり、と ひとりの風景は
同じところを見るのは少ない
キミもひとりだったのか
ボクもひとりだった
太陽のある絵を描こうか 夕日でも朝日でも。
ピーカンの空はまぶしくて見てらんな ....
「幸福の青いベンチ」は 
いつのまにか色褪せ 
人々の重みに板も、折れていた。 

僕はそろそろ背を向けて 
新たな地平に、歩き出そう。 

遠ざかるほどに小さくなる 
「幸福の青いベ ....
散歩の途中で犬が逃げた
工事車両の大きな音に
驚いて走っていった

奴はリードを付けたまま
なのに
公園の草むらで
見失う

さがす、捜し回る
いつもの散歩道
立ち寄る電信柱
 ....
潮の香りがする





ふつり、と
食い込む仕草を

男だという



それに合わせ
ざらついた表面が騒ぎ

私は
頬を赤くする



その一連 ....
うっかりついてしまった
溜息の先端から
滑り落ちたマンボウが
午後3時17分の紙コップの
コーヒーの中に浮かんでいた

セクハラまがいの
丸い横っ腹を堂々と晒して
背びれと尻びれを ....
目頭にこびりついた
ノスタル自慰を
擦り落としたら
液晶で描かれた
瑞々しい少年は
皮肉っぽい脂身になっていた

買い置きしすぎた
ファンタ自慰を
解凍し損ねたら
活け作りのつ ....
(影のない犬って知ってる?
(え、知らない、何それ?
(ほら、見てごらん


そう言って指さしたのは
真っ暗な空を
黒いことをより強調させるように
輝くひとつの星
その上に
オリオ ....
落ち葉には落とし主の名前が書いてある
拾ったら交番にね
勝手に使っちゃいけませんよ
そこの焼き芋焼いてるきみ
生きているだけで
ただ価値があると言う
戯言を口にしていた頃から
僕の中での世界の価値は
どれだけ値札を上げたのだろう

ほんの少し前までは
掴もうと手を伸ばした雲も
冷えた風に早々に ....
十五年間生きてきて
恋をしたいと言っておきながら
やっぱりそんなものしたくなくて
わたし、口をつぐんでた


教室内で女の子たちは
携帯小説の話題か自分の彼氏の話をし
男の子たちは髪の ....
はねを生やして飛び立とうとするのは
なにも言葉だけじゃない
重すぎる心臓を
あかく吐き出しながら
お前のことを絵にするのは
いいかげんにしなくちゃね
お前はそう、
ひっそりとやさしいに近 ....
いなくなった
椅子が、あった
主は不在なのか、と尋ねられれば
沈黙して笑う、程度のことしか出来なかった

混ざり合った
分からなくなった
人は混ざってしまうもの、らしい
心の、底辺の垣 ....
    (わたしは秋
     枯れゆく落ち葉のしたで
     春の夢を待ち焦がれている)



北国の夏はぬるい
日焼けした肌
汗臭いTシャツ
サングラス
海と空がひと ....
 
会議室を人が歩く
金属や樹脂などでできた
冷水機のようなものがあって
その向こうに浜松町が広がっている
どこまで行っても僕には体しかないのに
ポケットに突っ込んだはずの
手だけが見つ ....
いつか語っていた景色だったら
巣食っているのは本当なんだろう
少しだけ多くの時間をかけて
誰よりも歩いた気分になれる

腕時計、を外して
その跡を順番になぞる
縛られた指先が千切れると
 ....
蟻が
わらじの死骸を
運んでいく

気持ち悪い、とか
すごいちからだ、とか
そのさまに向ける言葉は
まったくの自由だ

だがそれは
彼らにとって
とても重要な生命の営みで ....
夢の後味は
雨上がりに似ている
ほんのり苦い香りが
漂っている



目をつむって
吸い込んだ
すこしだけ
肌寒く
目がさめる
寝癖のまま


笑顔とか
そういう ....
 
雑音が聞こえる
鞄の中から
聞こえる声を聞きながら
母は呆けた

雑音が聞こえなければ
昔のような
声で母は話した

鞄の中から
雑音が聞こえると
途端に母は
声を濁らせ ....
この手の林檎が可愛いので
少し齧ってみる
この手の林檎が可愛いので
もう少し齧ってみる
この酸味はもう秋なのね
喉元に風が吹き過ぎて


秋はどこからやって来るの
秋は私の心から
 ....
たこ焼きを買うといつも 
棒が二本添えてあるのは 
何故だろう・・・? 

屋台の太ったおばちゃんよ 
ついこの間 
惚れた女に逃げられた 
寅さんみたいな俺さまに 
ずいぶん気が利く ....
かんなさんの自由詩おすすめリスト(1283)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
収集日の朝- 伊月りさ自由詩7*08-10-23
カヴァー- 因子自由詩9*08-10-20
季節の変わり目に_/_いつものイタリアンレストランで- beebee自由詩1008-10-19
最高の酒- 松本 卓 ...自由詩808-10-18
聴こえないふり- 小川 葉自由詩12+08-10-17
生き抜くために死んでいる/きんいろの森/きんいろの波- 石田 圭 ...自由詩3508-10-14
落ちる- 霜天自由詩1208-10-14
- yo-yo自由詩14*08-10-14
許せる、ということ- チアーヌ自由詩508-10-13
初恋の記憶- りゅうの ...自由詩6*08-10-13
わたしたちの出会いは幾つかの振り出し- ヨルノテ ...自由詩408-10-13
救世主からの伝言_- 服部 剛自由詩408-10-13
犬が走って- たりぽん ...自由詩508-10-12
うみ- 山中 烏 ...自由詩8*08-10-12
マンボウ- nonya自由詩12*08-10-11
自慰- nonya自由詩6*08-10-8
影のない犬- 小原あき自由詩9*08-10-8
よくみると- 桜 葉一自由詩408-10-8
流れ雲- 松本 卓 ...自由詩108-10-6
アポトーシス- 笹子ゆら自由詩13*08-10-6
光速の美夏- 石田 圭 ...自由詩2308-10-5
いなくなった- 霜天自由詩508-10-4
わたしは秋- 乱太郎自由詩29*08-10-3
- たもつ自由詩33+08-10-3
花びら空に消えた- 霜天自由詩608-10-2
蟻をおもう蟻- 千波 一 ...自由詩11*08-10-1
カプチーノ- ゆうと自由詩3*08-9-30
- 小川 葉自由詩17+*08-9-29
林檎と私- 石瀬琳々自由詩10*08-9-29
串棒二本_- 服部 剛自由詩9*08-9-28

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