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九月
あなたが好きでした

あこがれの名ばかりを孕んだ
鳳仙花が弾けています
木の葉が
択んで
静かなところへ落ちつくように
黄金の峰からふく風がゆきます

夕暮れがやわく優しく
 ....
電気が消えた中庭
ライトを運ぶシルエット
刷毛を握ってベニヤに汚い絵を殴り書き


f..f.f...flower!


花の絵を描く
勢いは乱雑


f..f.f...flo ....
夢のように細い骨で
ぼくたちは生きてきたんだね




愛についてを乞うたのならば

骨と枯れても

幾千

幾憶


そこには声があった、と
想う

 ....
レモン油にうたれ
泳ぎぬける頬白鮫
少年とケンカした後のように
胸の痛みを背で弾く

時には表情をくずせばいい
恥ずかしい格好で
私が下から足でこづいてあげる

知らない 
    ....
 




 石を投げたら
 海に波紋ができた
 ルーツ
 無駄にして
 深いところに落ちる
 波紋を見上げて
 できそこないの光に触れる
 棒読みの辞書の中に
 金字の注釈 ....
窓辺のロンリネス そこにいないで
翼ある者たちよ 飛び立て
あの青く澄んだ{ルビ高処=たかみ}へと今こそ

求めるものはあまりにも遠くて
追いかけてた夢にもはぐれてしまった
あきらめないで ....
  気安い同情とクレジット・カード
  じつに雑多なものたちを乗せ電車が行く

  (混沌、混沌。コントン、コントン……)



  プラットホームにいびつに立つ 性欲と性欲
   ....
哀しみのあなたの窓辺に秋桜いちりん


――凹
灰色に覆われた低い空に
押しつぶされて
想いと呼ぶには小さな
いくつもの欠片が
重たくなって
沈んでゆくだけ
雨ならなお一層

 ....
昨日は忙しい時間に 
トイレに座らせたお婆ちゃんの 
下ろしきれなかったパンツが 
お尻と便座に挟まって 
無理に脱がせると 

  びりり 

両手で持ったパンツには 
小銭の穴が ....
眠れなかった寒い朝には
あったかいココアなんか
飲みたいな

ふたり
ひっついて
離れないで
パジャマ着たままで

そろそろ出かける時間だなんていいながら
はやく着替えなきゃなんて ....
{引用=
「あいしています」


言えないんじゃなくて、
言わないだけなのさ。

この日常すらも失うのが怖くて。

{引用=
「そこにあるものが幸せだとは限らないのに」
あいの里
しのつく秋の{ルビ雑木=ぞうもく}
湯ぎりのしずく
かじかむむねのめぐみよ

髪を結い
知らぬみちをぬけて
はにかむ街へ
いつか人とはぐれて
ふちにたたずむ
銀のあかりあ ....
   いさり火の あかく燃えたつ 秋の暮れ



いっぴきの蜘蛛は、
自分の領分をわきまえて
一心に一糸の糸を張りめぐらす。
それはそれは正確で絶妙に

果して、
わたしはどう ....
剥ぎ取られ
た天使の笑顔と、分割された、

髑髏の気持の行方は。



飽きるほどコピー
され、スキャンされたマリア様と

の絆、

老いた初期衝動。


それは、
き ....
『うれし雨』

この雨は泣いてる雨なんかじゃない
きっとうれし雨なんだ
そうじゃなきゃいけないんだ


『何でも無い一日』

ただひざを抱えて
外を眺めていた
少し肌寒いのは
 ....
まばらな枯れ葉を飾った街路樹
細い枝先が交差して編んだような
小枝の投網にひっかかり
捕われてしまった晩秋の月


きっと月の頬には
網目の痕がついているだろう
憂鬱な月の溜め息が
 ....
昨日 おかんが泊まりに来た
おとんとの惚気話、散々聞かされた・・・

おかんよ
これでも うち傷心やねんで?
まぁ仲良うしてんねやったらエエんやけどな

今日 おかんが帰った
そしたら ....
ココロのある場所が

一つだとは限らない。

だって、ほら

繋いだ手が

こんなに温かい。
あのひとのまちは
晴れるだろうか
あのひとのまちは
曇りだろうか
あのひとのまちは
雨だろうか
………


あのひとの季節には
どんな花が
咲いているのだろう か

 ....
八月はしづかに
葉先からくれないに燃え
白い節くれだった骨になる
そのつつましさの中に
芽吹こうとする強い意志を隠しもっている
漂流する鳥たちは
わずかの間のよすがを求め
自らの骨のゆめ ....
 

あなたが知っているのは遠くの記憶と貶めかたであり、
それらをもってしての言動にはいつも薔薇のような棘がつきもの
いくつも刺さってしまえば、存外痛くないことに気が付いた。
(小指をぶつけ ....
かつて潔く閉じた手紙は風を巡り
伏せられていた暦が息吹きはじめている

朽ちた扉を貫く光は
草の海を素足で歩く確かさで
白紙のページに文字を刻みはじめ
陽炎が去った午後に、わたし ....
だれかの温かい肌や
柔らかい身体の感触が恋しくなって
抱きたいなあとか
抱かれたいなあ
なんて思うけれど
ひとりぼっちで眠るとしても
ふたりで抱き合って眠るとしても
眠ってしまえば
結 ....
だれかの温かい手につられて
また踏んだあの甲板
そう 見なれた茶色くまぶしいところ

窓の外はお祭りさわぎ
色とりどりのじゅうたん 花畑のような
いつもぱっとしないこの町もこの日だけは ....
抑えられて ふくらむ青
咳一つごとに 飛び散る景色
定まらぬ正中線が
欠片を探している

打ち上げられた海鳥が一声鳴いたとか

なぞったものを 刷り込めば
たがうことなく歩む夏
しば ....
《人たらん》


人たらん人になりたいと 男は思いました

道程などと つぶやきながら



人がたらん人がたらんと 別の男がいいました

道には人が あふれかえっているの ....
てのひらから青い地球がころりとこぼれ落ち
てしまったので、園児たちはみなぽかんと口
をあけて空の穴を眺めていた。外は真昼で季
節外れの台風のように雨が降っている。降っ
ているのに空は晴れている ....
闇は町を飲み下していく
水性の夜空と
夜行性の水が交わる
境目を覗き見るように
島の火から水平に引いた補助線は
離陸していく
それが星だと気づくと
線は頭上を越えていく指先だった

 ....
はじめての深呼吸は
君に会えない夜に
街灯にうかれた虫たちを
見上げる時の角度で

  波を見上げる魚でもない
  雲を抜き去る鳥でもない

手に入れた感情の
空虚な その熱さ
埋 ....
100億のおっぱいを揉んだら今すぐに
立派になれるかな今までよりずっと
微乳が巨乳になる
貧乳が品乳になる
おっぱいの裏側で本当が言えるかな

下手な手術はすぐバレて
後ろ指さされちゃう ....
りゅうのあくびさんの自由詩おすすめリスト(2167)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
九月- soft_machine自由詩15*07-10-6
f..f.f...flower!- 皆川朱鷺自由詩2*07-10-5
ぼくのかなしみが骨に似ていても- わら自由詩36*07-10-5
海の少女_Here_she_comes- 木葉 揺自由詩6*07-10-4
スプウンの上での出来事- カンチェ ...自由詩707-10-3
翼〜鳥のように〜- 未有花自由詩12*07-10-3
群像- 草野春心自由詩307-10-3
凸凹(ひとつ)- LEO自由詩18*07-10-2
三つ編みの手- 服部 剛自由詩8*07-10-2
寒い朝- 風音自由詩11*07-10-1
言わない- 神音自由詩407-10-1
鏡恋歌- 佐野権太自由詩10+*07-10-1
曼珠沙華- こしごえ自由詩14*07-10-1
cue.- やまぐち ...自由詩907-10-1
銀月と糸電話- プル式自由詩11*07-9-30
フルムーン・ラプソディー- 渡 ひろ ...自由詩12*07-9-29
ありがとうな- ライチ自由詩3*07-9-28
おすそわけ- 來稚自由詩3*07-9-27
花のひと- こしごえ自由詩5*07-9-25
螺旋- ワタナベ自由詩2007-9-14
不器用のむこうがわ。- 哀詩自由詩4*07-9-7
日付を打たない手紙- 藤丘 香 ...自由詩63+*07-9-1
ぜったい退屈- 大覚アキ ...自由詩1*07-8-27
飛行船に乗って- 長谷川智 ...自由詩7*07-8-14
夏しずか- 木葉 揺自由詩707-8-5
人たらん- るるりら自由詩9*07-7-17
てのひらから- mizu K自由詩9*07-6-28
夜島へ- 氷水蒸流自由詩807-6-22
ディラックの空- たりぽん ...自由詩14*07-6-15
おっぱい- 虹村 凌自由詩3*07-6-12

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