すべてのおすすめ
   かなしさは夜のなかにある。



   体育の時間、ぼくはだれともペアをつくれ
  ずに、みんなが踊るフォークダンスを眺めて
  いた。それは濁った河を渡る水牛を眺めるの
 ....
深海魚が太陽を見る日
光のパレットナイフが
海鳴りの弦を切断する
青い狂喜で上塗りされ
それが比喩かも忘れて

人がひとり墜ちて行く
閉ざされた貝のように
白く饒舌な泡に抱かれ
記憶 ....
君のために生きるから君のためには死ねない 引越しが落ちついて
さあどこかに食べに行こうという算段になり
歩いていける距離といえば
とんかつかフランス料理風か喫茶店かお好み焼きだった

「お好み焼きアキちゃん」は
とびきりの笑顔のふ ....
5年前の手帳に いつ正体を明かすか考えるというメモがあった

いったい何の事 疑問以前に笑いしか来なかった

果てし無い自分の浮遊感の頭を撫でる
結界を創っているわりに 網目の粗いザルで環境 ....
 九月の雨


今日は雨降り
九月に入って初めてだ
小雨から本降りになると
コーヒーショップの窓の外を
アノマロカリスが泳ぎ始めた
カンブリア紀の海棲生物だ
雨足がさらに増してゆ ....
私は語りましょう

年老いた異国の詩人が誘う
かつての黄金時代の
壮大な物語を


私は語りましょう

彼の地で出会った
美しい少女が流した
喜びの涙の色を


私は語りま ....
雪忘れ村を流れる
砂床川は
夏、水遊びの子供達で
賑わうが
女の子が遊んでいると
川に住むエロ河童に
水中で足を広げられ
アソコをベロンベロン
舐められてしまうことが
少なくなかった ....
ヒトの形をしているのが奇跡と思える位
あまりにも小さくて柔らかかったあなたを
退院後初めてお風呂に入れた時
私の緊張が伝わったのか
あなたは火がついたように泣き叫んだ
以来あなたが極端に水を ....
メスザリガニが
身籠った
腹に何百もの卵を抱え
絶えずゆらゆらと揺らして
新鮮な酸素を送っている
まるで
大切なものをあやしているように

ハハザリガニが
出産した
小さな赤ちゃん ....
そう、彼女は遥か遠い北国からやって来た。ボブ・ディランの名曲にのせて。
彼女の国では今でも夏に雪が降ると言っていた。
僕はその言葉を本気で信じていたんだ。
彼女が嘘をつくなんて夢にも思わなか ....
蝶は夏の光を泳ぐ

ふわり ふわり

目には楽しげで 

花を愛し

仲間と戯れて

ときに人にも寄り

いのちの季節を謳歌する



さて黒い揚羽がまるで
 ....
ひもじいといって、啼く蝉はいない

白亜紀の時代から
ひとはひもじい生きものだったという
そのひもじさに耐えて、恐竜から逃れて
生き延びることのできる生きものだったという

生きて
生 ....
私のいないパーティーが盛り上がっている 眠れない夜の星が眩しい君のせいにする 捨てられた星屑集めながら野良猫と歩いている 遠足だろうか。
赤白帽を被った小さな子供たちが公園ではしゃいでいる。
日曜日の山下公園は多くの人達で賑わっている。
一つだけ空いていたベンチに腰掛けて私は一人それを見ている。

私はどん ....
ひかり

ワイシャツが透き通る

暑い夏

湿気が熱を孕んでいる

だから

日向も日影も暑いのだ


でも未来がくれば

ひかりに熱がなくなって

湿気もなくなって ....
仕事から帰宅したら タイマーでひんやりしているリビングに赴く
猫たちが 御主人様おかえりなさいなどと云わず
御飯くれ御飯!御飯!と絶対に云っている

暑くて疲れています

UVのパーカーを ....
人類は忘れるという本能を繰り返し成長する。
成長とは常に新しさを追求するものだ。
新しさを求める芸術家の本能とは
、なんと浮気な性質だろう。
詩を書く行為とは常に新鮮なセックスを求める本能 ....
「雲は水蒸気からできている」

学校の授業ではそう教わったように思いますが

小さな 小さな 水の粒や

小さな 小さな 氷の粒で

本当は出来ているのだそうです



私 ....
恋愛評論家になって打席に立てないでいる そら
くう
から



変換キィで
世界は変わる

くうですか
くうですね
ひとしくみんなくうになってゆきました

昨晩はよくふりましたなあ ざんざばらん
おかげでからっ ....
これがその筋のひとのいう娑婆の空気なんだろう
別に刑務所に入っていた訣じゃない犯したのはただの喧嘩だ
しかし傷害事件とされ刑法弟39条による検察官の申し立てで
心身喪失で入院送致の判決が言い渡さ ....
立ち上る陽炎の道には郷愁を誘うものがある。
ある者はそれに故郷を想い、ある者は自己の魂の遍歴を見る。
忌まわしい出来事は時の彼方に去ったのだ。
ただ眼前に横たわる幻想に今ここに在る為の心の拠 ....
二十歳 西海岸から颯爽と流れ風に沿い 風に乗る
恋愛体質の欠片のない二十歳 BGMを探しながら ドライブする

私は明るみの黄色いドライバー 州を跨いで時差を呑み込み
異文化が宇宙へ飛び出す前 ....
絶海の孤島に漂着して
今日で何日目?

生れ落ちた時から
君は遭難者だった

街を歩けば
行きかう人の
顔、顔、顔

彼等は所詮 幻
手の届かない 幻

 ....
小学校の新学期のような香り 
ニスの塗っていない木晒しのカウンター 両サイドに詩人

木漏れ日は蝉の亡霊と小春日和 ぬくぬくと光は木霊する

カウンターに座り 両サイドに詩人 語りを始める
 ....
円周率の最後の一桁に出会ったら
宇宙はそのときめきに吸い込まれてしまうだろう
数字とは限らないその解は
きっと愛を語る詩人のように嘘っぽい
輪転機が無限に探すが
解けない問題こそ美しい詩のよ ....
ただ頷いて微笑うのはおりこうさん
泣きながら問い詰めるのはおばかさん
ひとつ問題があって
ものわかりのいいひとの粒子は
少しずつ崩壊している


淋しさをこじらせると
言葉すら思い浮か ....
りゅうのあくびさんの自由詩おすすめリスト(2155)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かなしさは夜のなかに- 草野春心自由詩20*13-9-13
海に描いた反ジガゾー- ただのみ ...自由詩21*13-9-12
君のために生きるから君のためには死ねない- 北大路京 ...自由詩1813-9-10
アキちゃん- そらの珊 ...自由詩20*13-9-9
正体と齢- 朝焼彩茜 ...自由詩10*13-9-4
九月の雨/赤トンボ- 壮佑自由詩25*13-9-3
夢物語- キダタカ ...自由詩1013-9-1
日本のエロ風習2___河童の皮剥き- 花形新次自由詩213-8-31
あなたが初めて泳いだ夏- 夏美かを ...自由詩34*13-8-29
水槽という宇宙の中で- そらの珊 ...自由詩24*13-8-28
北国の彼女- ヒヤシン ...自由詩5*13-8-26
仕舞蝶- ただのみ ...自由詩21*13-8-25
朝の日記_2013夏- たま自由詩34*13-8-25
私のいないパーティーが盛り上がっている- 北大路京 ...自由詩813-8-24
眠れない夜の星が眩しい君のせいにする- 北大路京 ...自由詩313-8-24
捨てられた星屑集めながら野良猫と歩いている- 北大路京 ...自由詩813-8-24
ささやかな想い- ヒヤシン ...自由詩10*13-8-24
暑い夏- 吉岡ペペ ...自由詩1513-8-24
素朴の素描- 朝焼彩茜 ...自由詩19*13-8-22
HONNOU- アラガイ ...自由詩8*13-8-22
いやらしく馬鹿な女の子- 時子自由詩813-8-22
恋愛評論家になって打席に立てないでいる- 北大路京 ...自由詩513-8-21
あおいそら- そらの珊 ...自由詩24*13-8-21
のっぺらぼう- HAL自由詩4*13-8-21
陽炎の道に立ちて。- ヒヤシン ...自由詩5*13-8-21
ルート二十歳の始まり- 朝焼彩茜 ...自由詩6*13-8-20
立ち上がる波- まーつん自由詩13*13-8-20
両サイドに詩人- 朝焼彩茜 ...自由詩7*13-8-19
- 乱太郎自由詩2713-8-19
ひどく簡単な、冴えたやり方- 伊織自由詩11*13-8-19

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