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夜の帳に溶け込んだ心情が 淡く病む。
シタールの音色が鋭く僕の喉を刺す。
震える手で連ねる恋文は
異国の呪文のように匂い立つ。

ああ、夭折した画家達よ。
あなた方の創造した世界はなん ....
雑司が谷のアパートを追い出された当時二十歳の俺は
池袋の東口で路上生活をしていた
今のタクシー乗り場付近には花壇と
その花壇を取り囲むように丁度ルンペンたち横になれるコンクリートのベンチがあった ....
飲み干したコーラの瓶に
ロケット花火を立てて火をつける
爆発したらどうしよう
私は怖かったけれど
夏のあんちゃんは張り切っていて
怖いとは言い出せず
耳をふさいだ
そのいくつかは
湿気 ....
きみの手を想う
華奢でちょっと小さめだった

骨折して松山の病院へいっしょに行ったときも
きみの身体の一部が壊れたことに
かなしみを覚えていた

きみの替わりに朝
新聞配達をやった
 ....
尾鰭も背鰭もない者だから
スクラップブックから拾ってきました

この気怠さの海を泳ぐ
艶めかしい夏の生き物たちを横目に

白い爪痕も心地よい
日焼けした空をまる齧りにします

スイカ ....
純粋遊離線の導くままに
此の世の座標上から二人して逃亡しよう
巨きな万華鏡の中にしつらえられた
夏迷宮へと入り込んで
光る樹々と湖や
虹色の長い夕映えや
大粒の星座の中で
思うさま誰から ....
〈私と社会〉
社会は初め私をくるむ甘い衣のようだった。
私が一人で歩きだすと、
社会は今度は数限りない迷路と罠をしかけてきた。
私が地図を作り罠の避け方を学ぶと、
社会は今度は遠くに見える山 ....
透明な大気に満たされていた
谷あいの小さな あの村に
あたしの夏は いつも帰っていった
斜面のトマト畑で 見上げた空に


悲しみはなかった 日暮れの蜩の声にさえ
秘かに憧れていた  ....
純情おいなりさん、夏を指している羅針盤 (蛇口)
病人扱いされた犯罪者が消えた
あるいは犯罪者扱いされた病人が
あの爺さんのハーモニカ、粒の無くなった玉蜀黍(とうもろこし)なんだって、笑えるね
とても大きくえぐれているし
赤子と痴 ....
義姉の手を握った
痛くない程度に強く
妻以外の女性の手を握ったのはいつ以来か
兄と義姉が結婚したとき
わたしは高校生だった
男二人兄弟だったから
「{ルビ義姉=ねえ}さん」と呼ぶのも恥ずか ....
真昼も真夜中も
完璧にすべてとか理解してたわけじゃないけど
なんでもいいから何かになりたい
全部とかじゃなくて
ほんのちょびっとの一部でいい
奥さんの地獄がよくわかっている自分は
もうそろ ....
細い細い銀の糸
空で誰かが泣いている
密やかに
嗚咽ももらさず

しとしと
しんしん
時には激しく

何が哀しいのか
何が切ないのか

言葉にできぬ哀しみで  ....
トッピングのようなもの男女の恋愛なんて
人生の道に咲く包み込むような寛大な 十分に雨宿り踊る
貴方の胸の傘 空が虹で虹が紺碧の紅一点

盲目なんて覚めた醒め方 闇の病み
トッピングに踊らされ ....
僻み根性のかけらも持っていない人の
笑顔はほんとに美しい
心まで透き通ってみえるよう
周りの人まで
幸せにしてしまう

あなたは日差しの中に咲く
どんな花にもよく似合う
あなたが少しも ....
果てしない思考に明け暮れる
無為徒食の存在ではないと
間違いなく
世界に貢献しているのだともいう
だがそれは私の意志ではない
決定でもない
私の居るところに
豊かな命の繁栄があると
言 ....
薄闇の中に残された
       一つの林檎から

向かい合い互いの髪を切った
鋏で剃刀で鑿で鋸で

欲深く嗜好を相手に負わせ続けた 
二体の異形は言葉を上擦らす

「わたしたちは互 ....
雨上がり傘は思いがけずに閉じる
嫌えば嫌うほど何故か奴には出会ってしまう
回り道をする
すると信号機で親子連れの奴に出会ってしまった
互いが無視をした
……どうしてなんだろうな
と ....
あの不安定だったひととき
この人のためなら
自分が持っているすべてを
投げ打っても構わないと思った

自分はこの一時、血迷っているだけなんだろうな、とは気付いていた
一晩も経てば、正気に戻 ....
{画像=140712005301.jpg}





あれは5月の終わり
小学生のぼくは
一人で仲間から離れ
体育館の横の鉄棒の側の
紅いダリアに見入っていた



転がり ....
夜毎訪れるセピア色の光景にふと吐息を漏らす。
奪われてゆく時間の中では全ての音色が透明だ。
物語は夢と現の境を行き来して
真夜中の扉をけたたましくノックする。

頭の中から幾つ ....
職業欄に忍者と書いて消したあとがある 余韻とやらを味わいたくて
夜のいちばん明るいところばかりを
かぎ回っていた

浅薄な憧れはいつしか
秘めるべきものへ変わっていったのに
なぜだかそれは継承すべきものでもあるらしい

 ....
パチンコ屋の換金は
どう考えてたって
違法じゃねえのか
と言う疑問には
一切答えないくせに
カジノって言ったら
目くじらたてて反対するって
ははーん、さてはお前ら

ちなみに私は
 ....
私は関西人だけど
納豆が大好きです!
けれど頑固な関西人の旦那は
決して納豆を口にしない

蛸を食べる日本人を見る
欧米人の眼
豚を食べる民族を見る
イスラム教徒の眼

彼にとって ....
飛ぶ
ということを手放して
風を作る
ということを手に入れた
君は無口なプロペラ

人間が涼む
猫が涼む
テーブルの上のうすい紙切れを
宙へ舞い上げる
いたづら

わたしに見え ....
【水だ】

空が、しだいにコーラルブルーに
かすむ

骨だけになって、鯨は
今日も尾頭付き

水族館の いっかいから 
          二階にかけて
       ....
1番線、ドアが閉まります。ご注意ください。
5番線、電車が参ります。 ご準備ください。
14番線、窓が開きます。ご用意ください。
23番線、天井が倒れます。ご安心ください。
7番線、特急が通過 ....
幼い頃から
鼻血を出したことがない。
だが、街灯が消えて
露が凝縮して
霧がコンクリートから浮かぶ時に
(寒い朝に
ある目に見えない神の息)
頭が空になった感じ
鉄の匂いと

を ....
詩 舌足らず
詩 知ったかぶり
詩 失敗ばかり
詩 四苦八苦
詩 死んでたまるか
詩 しらけちゃダメね
詩 しっかりしろよ
詩 叱咤激励
詩 獅子奮迅
詩 試行錯誤の
詩 支離滅裂 ....
りゅうのあくびさんの自由詩おすすめリスト(2167)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
恋文- ヒヤシン ...自由詩14*14-7-21
池袋_二十歳- 馬野ミキ自由詩914-7-20
花火- そらの珊 ...自由詩20*14-7-20
- 梅昆布茶自由詩1914-7-20
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INVITATION- 塔野夏子自由詩6*14-7-19
人へ- 葉leaf自由詩414-7-17
夏の歌- 藤原絵理 ...自由詩814-7-17
純情おいなりさん、夏を指している羅針盤- 北大路京 ...自由詩214-7-17
「#深夜徘徊パトロール」- モリマサ ...自由詩3*14-7-16
義姉- ただのみ ...自由詩17*14-7-16
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あめ- 椎名自由詩214-7-14
恋_目次のページに瞳を細め- 朝焼彩茜 ...自由詩15*14-7-14
- Lucy自由詩16*14-7-13
題名を当ててください- Lucy自由詩18*14-7-12
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Mは消極的なストレス- アラガイ ...自由詩7*14-7-12
誠実と暴挙の交差点- クナリ自由詩10*14-7-12
想い出__/__ゴム鞠毬は暗がりを跳ねて落ちて- beebee自由詩24*14-7-12
ソリテュード- ヒヤシン ...自由詩16*14-7-12
職業欄に忍者と書いて消したあとがある- 北大路京 ...自由詩714-7-11
短夜- 千波 一 ...自由詩614-7-11
カジノ構想- 花形新次自由詩214-7-11
【_納豆_】- 泡沫恋歌自由詩17*14-7-10
やさしいプロペラ- そらの珊 ...自由詩28*14-7-10
【水】引き潮- るるりら自由詩22*14-7-9
1番線、ドアが閉まります。ご注意ください。- アンドリ ...自由詩2914-7-9
鼻血- アンドリ ...自由詩514-7-8
おれの……- ただのみ ...自由詩17+*14-7-6

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