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統計的な因果の編み目があまれて
カップだけが知っている)-(硝子のテーブルに置かれた
輪廻の網をこえたの」

「朝 僕は(揺れたのはおまえか
[太陽が影だけ来ていた
死んだ」
煙草 ....
座ったときの
長さが
一体なにを証明するのか
わからないまま
――座って見る景色はほんの少し懐かしいけれど
――座ってみる景色は背伸びする必要がないから
私は
計られ続けてきたけれど
 ....
昨日のしくみを知らないうちに
すでに今日が問いかける
夕焼の潤むような眼差しの熱さが、
圧倒するようなささやかな爪で、

巨大なオレンヂのなかに私を捕らえ、拘束し、開放した
いつな ....
桃の花が咲き 蜂が盛んに飛び交っている
林檎畑の中に二本ある 出荷しない桃の木
嫁いだのに 実を選るのは担当だと言われ 
なんで私がと思いながらもなんとなく親しみ
桃ちゃん と呼んで会うのが楽 ....
今日は
晴れてくれて
窓は全開
ほのかな潮と
草のにおい
洗濯物から漂う柔軟剤の香料も清々しく
戸締まりする気になれなくて
遠くの小型飛行機のエンジン音を聞きながら
まったりと
やじ ....
  あたたかいミルクを 絨毯にこぼしてしまった日
  きみはゆっくりと愛していた
  町を、陽の光を、そでの長い服を



  きゅうくつなかなしみが胸を染める
  言葉にできな ....
もうすぐ
月とスピカがすれ違う

昔から
すれ違う月とスピカに願をかける癖

月の女神アルテミスと
子のスピカの女神アストラエア

親子の女神が楽しく出会うタイミングで
上機嫌 ....
一人ぼっちで世界に向き合う時には
マラソンランナーのような気持ちでいよう
僕は実際、血を吐きながら走ってきたのではないか
今日の夕べに眠りにつきたい

人と一緒に世界に向き合うときには
犬 ....
この国では
国民が憲法を守るのではなく
憲法が国民を守っているのです

憲法は国民を縛るのではなく
為政者を縛り
国民の
自由と人権と主権を
守っているのです
不戦の誓いも
そのた ....
痛みのない世界の
封を切れば風は青白くふいて
ビルの合間を見つけては
切先をくねらせる
光がこぼれるまで
誰も空を見つめないから
ちいさな浄罪として
足元に種をまいても
温度はなく
 ....

動物園の規則正しい給餌や
健康で安全なゲージに
拘束されることを嫌って
自然界へ飛び出す鳥がいる

自然界で生命維持するには
喰われることのすくないけものでも
ストレス ....
ムダイと読む
ムにアクセントをいれ、ダイは平たく流す
もちろん鯛の仲間ではないから泳ぎだすことはないが
イメージとしては泳ぎだしてしまうかもしれない
そのときは腹筋に力を入れ深呼吸して連れ戻す ....
新しい財布を買ってから
不思議なことに
お金に困らなくなった

迷信かもしれないけど

新しい財布を買ってから
人でなしになることもあったけど
人になることもできた

 ....
ひたむきに生きて回送電車 <二度目の初恋>

もっと 諦めることが
上手になったと思っていたよ

初めて好きになった人を 好きすぎて傷つけた日々
あんな思いをさせることは 二度とないと思っていた

もっと大人に ....
洗いすぎて
ごわりとした
ネルの小さなパジャマ
ふたつめのボタンだけ
なぜか赤い糸で
不器用にくくられている
夜泣きのたびに
私にしがみついた
熱を帯びた袖
黄色いライオンの模様
 ....
やわらかい命たち

やわらかいその時代

ほのかな湿りと肉体に

都会の青空

ごちゃごちゃ煤けてとけていた


自由だった

悲しみつきぬけていた

ていねいだった
 ....
ベストファーザー賞もらって息子に会えない 冬が去ったとは言え
霧に覆われ風にさらされる離島礼文
ようやく萌え始めた草の緑に
きりっとしまった白い袋
鎌倉武士の母衣が花開く 

かつては
ニシン漁の男たちが
往来を始める島の ....
古本を読む中野さん
手垢の主を想う中野さん
空想する中野さん
罪悪感、既視感、微かな飢餓感と
言葉を失った持ち主の幻影を脳裡に垣間見た中野さん
古本を読む中野さん
何故こんな良本が中古品と ....
いま麦藁帽子なんて

麦藁でできてんだろうか

あの愛だってなんだって

本気であれば考えもする

麦藁帽子かぶろうよ


ひかりに風に新緑が揺れている

木につかまって揺れ ....
蛇口から 
    ゆっくりと
         こぼれて
             おちる
透明で
   ふくよかな
        水の
          躍動よ
掌を
  舟 ....
俺はこのどでかい建物の中で書類をいじくり
何か血なまぐさい争いでも起きるのではないかと期待していた
人と人とが心底憎み合うような
湿った命同士の争いを待っていた
ところがこのどでかい建物には
 ....
  その日 空は折れ曲がっていた
  梯子の上ではくたびれた猫が
  真昼の光を嫌になるほど浴びていたし
  グラスに注いだ麦茶は埃を被りつつあった
  


  忘れ物はのこさ ....
            140427
ありふれた幸運
逆様に見えた世界
ありさまと名づけたい日々の光景
踊り狂う姿は若さの象徴なんて
陳腐な台詞を繰り返し吐く訓練に飽き
モダンな都市の郊外 ....
嬉しい嬉しいと動き回って 一時逆子になった君
この前2100グラム 少し大きめと

きっと愛情過多ね 今から親馬鹿ね 

嬉しい嬉しいと動き回って そんなに嬉しいの?
同じくらい嬉しいよ
 ....
春という素性の上に
細いすじがねを
うっかり高く伸ばしてしまった
ふたりは
よりかかりあう
その寸前で
定冠詞のような
小さな花を咲かせている

あなたはわたし
わたしはあなた
 ....
{画像=140426112527.jpg}

都会の一角に寄り添って
おまえは小さき声を上げていた

1月の薄い陽射しを浴びて
身体には輝く黒石の毛皮をまとい
丸まり
鞠のように丸まり ....
鳥が庭の果実をついばみに来た
鳥によって食べ方のリズムが違う

あんなに早く飛べるなら
雨粒も追いかけていける
まあるく逆さに空を映しながら落ちていく
綺麗なものを

風がさらった思い ....
昼下がり 
古いテニスコートを占領して
自転車の練習をする女の子
もうずい分上達したようで
ぎこちなくだが転びもせずに
不規則軌道を描いている
ヘルメットを被った人工衛星
昔は誰も被って ....
りゅうのあくびさんの自由詩おすすめリスト(2155)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 佐藤伊織自由詩314-5-5
さよなら、座高- そらの珊 ...自由詩12*14-5-5
わが明日へのソネット_〔ソネット〕- ハァモニ ...自由詩2*14-5-4
林檎の花の咲く前に- 砂木自由詩10*14-5-4
ちょっと遅れます- ichirou自由詩9*14-5-4
ミルクときみの春- 草野春心自由詩914-5-4
月とスピカ- ichirou自由詩7*14-5-3
マラソン- 杉原詠二 ...自由詩3*14-5-3
平和憲法- Lucy自由詩9+*14-5-3
真昼の夢に- あまね自由詩1314-5-3
風にそよぐ掟- イナエ自由詩12*14-5-3
無題- あおば自由詩8*14-5-3
新しい財布- 小川 葉自由詩12*14-5-3
ひたむきに生きて回送電車- 北大路京 ...自由詩714-5-2
二度目の初恋_など三篇- クナリ自由詩2*14-5-2
衣替え- そらの珊 ...自由詩2114-5-2
やわらかい命たち- 吉岡ペペ ...自由詩714-5-2
ベストファーザー賞もらって息子に会えない- 北大路京 ...自由詩514-5-1
レブンアツモリソウ- イナエ自由詩14*14-5-1
中野さん- ゴースト ...自由詩4*14-5-1
麦藁帽子かぶろうよ- 吉岡ペペ ...自由詩214-4-30
目よ見よ見えない言の花- ただのみ ...自由詩20*14-4-30
水物厳禁- 葉leaf自由詩314-4-30
折れ曲がった空に- 草野春心自由詩414-4-27
考察- あおば自由詩7*14-4-27
母性本能- 朝焼彩茜 ...自由詩17*14-4-25
相似形- そらの珊 ...自由詩1414-4-25
黒猫_/_陽の当たる暗闇に消えていくもの- beebee自由詩25*14-4-25
あたたかいスペル- ふるる自由詩13*14-4-24
めまぐるしくも- ただのみ ...自由詩20*14-4-24

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