すべてのおすすめ
私は卵を毎日産む
優秀な鶏
多くの同胞と同じように
一羽ずつ
ケージの中で大切に守られ
整った環境で
健康に育てられ
栄養が 無駄な筋肉や
要らない羽にいかないで
卵のみに集中するよ ....
  羊の影が
  小径を歩いて行くのがみえた
  人も居らず ごみばかり落ちている
  その小径は雨の臭いに満ちていて
  もう
  まもなく、
  日暮れが訪れる
  マフラー ....
わたしに
ゆ という文字を
教えてくれた人は
あたかもそれを
ひとふでがきのように
描いてみせるので
その曲線の美しさに
魅せられたわたしは
日暮れて
昏くなるまで
いくどもそれを ....
緩やかな坂道を下りると
遠くに海が見える

ここから見る海は
手のひらの中に
隠れてしまうほどの大きさ

海を目指して歩いてゆくと
潮の香りの風が吹いてくる

風は太陽の ....
今日も明日も
君の幸せを祈り

花や雲を見ては
いちいち涙を流す

この気持ちは恋なのかな
緑色の小鳥が歌います
夜の夢という名の
美しく透明な時と場所で
小さな嘴で泣くように歌います


 墜ちたら死ぬのさ
 飛ぶしかない
 飛ぶしかない
 それが僕の一生なんだ


 ....
人は心なんて形のないものに
絆なんて求めたりする
なんて儚いんだろう
なんて切ないんだろう
しかし絆は
確かに存在する
この世にそれが希少なことは
ガンジスの砂の中で
たった一粒の砂を ....
愛の迸る行為の後、裸のお前に女を見る時、
俺はいつも大きな母性を感じる。
自分が男でいる事の頼り無さを感じる。
これは悪しき習慣だ。

ベッドの中で体を摺り寄せる女のお前に
俺は対等な ....
目を瞑って鍵盤にそっと乗せるだけで
軽やかに舞い始める私の十本の指
やがて目の前にお洒落なショパンが現れて
揺れる私の肩をそっと抱いてくれる





「お母さん、私ピアノを習ってみ ....
空がこんなに青いのに
死にたいと嘆く 冷蔵庫101号室に住んでいるレモンなんてジュースにして
空のそらぞらしさなんて
御構い無しに たわわに実った 金柑の実を小鳥のようについばんで
よもぎのパ ....
君に会えないその時は
花でも摘みましょうか
それとも窓辺で
恋歌でも歌いましょうか

花占いももう飽きた
君は{ルビ何処=いずこ}の空の下
誰を待っているのでしょう

さらさらさらさ ....
音なくひかりだけで

さくらが爆発している

いきものたちの銀河

散ってゆく

さようなら

いきものたちの銀河

さくらが爆発している

音なくひかりだけで


 ....
夜明け
窓を開けると
空に明星が瞬いている

テーブルにこぼした煙草の灰を
手で掬いとっているうちに
夜が終わっていく

春先の
暖かい雨は降り止み
朝日が微かにひかる
神経が泡 ....
ここにはない
何も踊らない
ただ搾り出された絵具のように
眠たげな静物だけ

わたしの中か
わたしの外か

楽しげな人の姿が
ゆっくりと薄れ消えて行く
古いスナップ写真が
毎 ....
オボカタとサムラゴウチがクラスのうしろまえの席になった

ボクの弟はベビーシッターにもう三日預けたままだ

売春婦はほんとにかわいそうなのか

死ぬ直前じいちゃんが結婚した

消費税が ....
呆けた{ルビ斑=まだら}の歌声に
後ろから捕えられ
目隠し外せば 春は
    娘姿の老婆
千代紙から蝶
切り抜いては 
    ふうっと 吹いて

この肥大した冬には 
心の資産全 ....
【区別】

女と男

障害者と健常者

労働者と経営者

1×ー1とー1×1

老人と若者

貧しい者と富める者




【差別】

男と女

健常者と障害者 ....
鳥の姿の失せた空には
鳥のかたちの欠落がある

影が消え
言葉は失われても
羽ばたいてゆく記憶が
風車をまわす

失われた鳥の形の
風が舞う


私は
声を出せるだろうか
 ....
レンアイの卵


広陵な田園に聳える高枝に レンアイの卵は産み落とされる
おさない心ほど 枝の先にあるものを見つけてしまう
大人たちは  森が隠しているレンアイの卵のことを知ろうともしない
 ....
私は十三年間
薄暗い工場の中で
機械の一部になって働いてきました
小さな子どもを連れて離婚した
若くもない女には3Kの仕事しかなかった
子どもを保育園に預けて働いた

毎日々
ベルトコ ....

うん
なんと
いうかな
そもそもが
ずれているのに
まともになるように
きまじめとかぶきように
すすもうとしているからさ
ぬけだせないままにずるずる
おと ....
かわいい皿と
小さなフォークと
まるいグラスに注がれたソーダ

ひとり暮らしの彼女の部屋には
見慣れぬ物が多すぎて
しばらくキョロキョロ

彼女はせっせと
ガトー・ショコラなるも ....
雪を被った針葉樹の臍あたり
ふっくりと一羽の雀
小さな瞳に世界を映す
やがて薄曇りの向こう儚げに
手招きをする太陽へと飛び去って
小さな黒点となり
視界から消えた

わたしの煤けた ....
そいつは道の真ん中に転がっていた
雨の日だった
合羽を着て自転車を漕いでいたので
私の視界は悪い
遠くから黒い物体が見えた時
壊れた黒い雨傘だと思った
もっと近づくと
黒い長靴に見えた
 ....
寒い日に「寒いね」って当たり前のこと
温かくて柔らかい吐息の色でわかっているよ

降り積もった朝の霜を踏んで
砂利道の上のキャッチボール

口遊んだいつもの歌も
溜め込みすぎて漏れ出した ....
先日
とある公共TVの討論番組を見ていました
テーマは若者、若者世代とオトナ世代の一騎打ち
スタジオに集まってあーだこーだと、進展のない議論

それはいいんだけど

びっくりしたのは学 ....
暗闇の中、老人たちは進んでいく。
右手に白杖と、左手にステンドグラスのランタンを持ちながら列をつくっていた。
夜光虫を引き連れて歩いているような、美しい列の先は遥か彼方だ。
美しさに目がくらんで ....
ビルの谷底では
夜が
空よりも少し
早く訪れるだろう

何冊かの読みかけの本の中から
数ページ角のすり切れた
ものだけを選び出し
それを
開こうかどうかと
迷ううちに
街灯の月が ....
凍結する
冬の寒風に身を晒し 、立ち泳ぐ
辺りには静寂が満ちていて
指先から徐々に冷えてゆく

あらゆる感情の蛇口は
かたく閉じて
それがいいことなのか
悪いことなのか
判断すること ....
私の記憶が確かならば
去年の今頃は猫がいました
私の膝の上に私とは正反対の
とても品のある猫がいたのです
気づいた時にはもう既に
あたり前のようにいたのです

私の記憶が確かならば
去 ....
りゅうのあくびさんの自由詩おすすめリスト(2155)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白色レグホン- Lucy自由詩20*14-4-22
羊の影- 草野春心自由詩914-4-20
- そらの珊 ...自由詩2614-4-20
故郷- chiharu自由詩9*14-4-18
はじまり- 渡辺亘自由詩214-4-18
夜の夢- atsuchan69自由詩12*14-4-16
- 渡辺亘自由詩214-4-15
男の小さな見栄- ヒヤシン ...自由詩10*14-4-13
頼りないショパン_不器用なベートーベン- 夏美かを ...自由詩30*14-4-9
ちいさなコントラバス- るるりら自由詩21*14-4-3
花曇り- 未有花自由詩20*14-4-3
音なくひかりだけで- 吉岡ペペ ...自由詩814-4-3
桜の樹の下へ- 小林螢太自由詩20*14-3-29
死を装う春の詩- ただのみ ...自由詩18*14-3-26
ことし吹いた風- 吉岡ペペ ...自由詩714-3-23
春を装う死の詩- ただのみ ...自由詩19*14-3-21
区別と差別- ichirou自由詩8+*14-3-12
鳥の影- Lucy自由詩26*14-3-7
レンアイの卵- るるりら自由詩12+*14-3-3
【_私の履歴書_】- 泡沫恋歌自由詩36*14-2-21
詩が乳型なのは私がふざけた女だからです。- nao自由詩4+*14-2-15
ガトー・ショコラ- 千波 一 ...自由詩214-2-14
不死鳥- ただのみ ...自由詩29*14-2-8
【_どこへ_いった?_】- 泡沫恋歌自由詩19*14-1-29
言葉のカタチ- 中村 く ...自由詩13*14-1-14
あなたたちが作ったシステム- umineko自由詩26*14-1-13
七色硝子の国- 海鷹四季 ...自由詩314-1-13
夜を歩くという事- 塩崎みあ ...自由詩11*14-1-13
_冬静_- 小林螢太自由詩14*14-1-12
鎖骨を狙え- 左屋百色自由詩12+*14-1-5

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72