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ジョウロを持って
庭先に立っていると
植木鉢の間から
ヒョイと小さな顔を覗かせる
私と目が合った瞬間に固まった

キミと出会うのは
今日で何回目だろうか
植木鉢の森の住人さん

太 ....
{画像=140526015311.jpg}



サラリーマンとして
骨を埋めるところを探していた
降り積もった雪の中から
首を出す古木のように
少しの隙間を残して
雪に埋まり
冷 ....
コーヒーカップを持ち上げただけで走る衝撃
要はこんな時にも陰で働いていたのか?

くしゃみでもしようものなら
まるで電気ショック
要は体中に回線を這わせて
あらゆる身体活動を統率していたの ....
アイリス
君を見てきた
誰もが君の姿に
夢や憧れの物語を描くけれど
アイリス
でもきっと誰も
そして僕も
知ることはない
ほんとうの君の
創世記も
黙示録も
それはただ君の中で語 ....
億年の
静かな回廊に光が満ちる

瞬間を孕んだ風が吹き渡る緑野
なにか山巓を降りてくるものを待つ

待つあいだにも自分の意志とか
わからないものに軽く触っている

風化した海図では
 ....
小林峠の近くで
狐が轢かれて死んでいた
珍しいことではない
狐も 狸も 猫だって
だけど道路の端の方で
轢かれたばかりらしく
まだ そのままの姿で
顏だけが歪んで血まみれで
瞬間の ....
友の庭に咲いていた
白いリラの花が羨ましくて
根元に生えた幼木を譲り受け
我が庭に植えた

植えた翌年は庭の隅に
ひょろりと立つだけで
花をつける気配はなかった

何年もの時を費やし ....
長い眠りの蛹の
生まれ変わる朝の
ときめき
蜜に濡れて
去って行く蝶の
涙の滴が描く
飛翔の予感

村一面に泡立つ音は
目を見張り
燃え始めた野火は
往き先を失って
困惑 ....
いやさなくて
いいよと
それはいう

かなしみは
いやされることなど
のぞんでやいないさと
筆先でなでていく

涙の成分は
瞳に必要なものだという

いわさきちひろの描く
こ ....
形の無いものから逃れようと、必死に奔るうちに
地平線は、もう、どこにも、見えなくなってしまう。
「待機せよ」と、ひとりの純白の少女が起ち上がり祈るが、
またふたたび、真理が降ることは、ないのだ。 ....
海鳴りが今日はここまで届くね
ごうごうとはためく夜の空を
僕たちははっきりと開いた眼で見つめている

一人ぼっち、二人ぼっち
その違いはきっとない
誰といてもどこにいても人は寂しい
 ....
ヒッヒッフー
ヒッヒッフー
ママが呼吸法の練習をしている
ボクがスルンッ産まれるように

一緒に頑張ろうねといつも届けてくれる 優しい声

あの子がまた膀胱を頭突きする
おかげでトイレ ....
オイ、コーヒー
熱いのな
今夜は徹夜なんだ

最近どうも疲れちまってな
肩とか腰がずっと痛えんだよ
年かな

なあ、アイツはもう寝たのか?
そうか
構ってあげられてないんだよな、最 ....
淡い色あいと
やわらかな花の模様に惹かれ
去年の春に衝動買いしたストール

今年も私に
似合うだろうか

流れる時代の
はやりすたりと
日々変化していく自分の容貌
鏡を見ながら
 ....
ねじれの位置 と言う言葉を 思い出したくて
メビウスの輪を 連想しました

その後で 歪み ゆがみ ひずみ と
曖昧な記憶から 辿る内に

歪みの角度 ねじれの角度 ねじれの位置 と
パ ....
花が笑うような日だから
つんのめった想いからビー玉みたいな嘘が転がっても
誰をも恨むことはないじゃないか
翼を切られた幼子も
失くした以上に強奪しながら
物足りなさに役立たずの爪を研ぎながら ....
梅雨の晴れ間に、ひときわ
紫陽花は朝陽に輝いていた、その朝

報せの電話が真夜中に鳴った
冷静と言えば、聞こえはよいが
私の応対は驚くほど事務的であった
どこかに、安堵が潜んでいた

 ....
 上手く折れない
 紙飛行機が
 放り込んだ屑籠の
 縁から顔を覗かせている

 拾い上げて
 半開きの窓に向けて
 今一度、飛ばしてみるが

 盲の鳥のように
 あさっての方向へ ....
指で織ったことばのハンカチを
わたしは丁寧に折りたたみ
そっとタンスへしまいこんだ

楽しいことだけ思い出せなくて
悲しいことだけ思い出す
ことばさえ出てこない
毎日だったの ....
精神科のスタッフルームで、
あっち側にはいきたくないと、
面接を終えた上司が呟く。

あっちとこっち
異常と正常
障害者と健常者
病人と医者
クライエントとセラピスト
助けてもらう人 ....
アスファルトの割れ目から
草は小さい両手をひろげ
生えている

(露水晶に陽を写し)

僕の中にも
自らを開くいのちの種が
眠っているかもしれない  








 ....
♯1
まるでそれは壊れたラジオ
垂れ流す意味のない言語
本音を言えば 誰かにスイッチを切って欲しい
ああ でも小突かれすぎてバカになったそれを粗大ゴミに出すのは来週まで待ってほしい...
 ....
蛍の光は ブルーノート ラプソディ
またたくまに いちめんに連絡を取り合い
思いのたけの いのちの一陣の すいみゃくを
はしゃぐように かわもも 橋も 光で覆う

おおわれた わたしや
お ....
「どっきりでした」と伝える役が急死 遠い国で内戦があった

銃弾に倒れた人
爆弾に吹き飛ばされた人
炎に巻かれて焼かれた人々や

たくさんの人間が血を流し死んだ

勝利者は誇らしげに
殺した人の数を発表する
その中に ....
つたったあとを
つたうものあれば
つたったあとを
つたわないものもいて

誰かのまなざしのあとを
なぞるものもあれば
誰かの言葉のあとを
なぞらないものもいて

きょうのまことが
 ....
なあ、うさぎ
おれが罪を犯したら
おれの愛したものたちも
みんな
燃やされゆくのかな

なあ、うさぎ
あいつの作った歌は
もうショップには並ばない
おれはあいつを知らないし
だが
 ....
どんな神が
人に 憎むことを
殺すことを
命じたのだろう

信仰などなくても
人は憎み合い
信仰などなくても
人は殺し合う

信仰などなくても
愛し合うことだって
でき ....
理性と衝動

その二つの直線に挟まれる時

感情はあらゆる符号を失い

道なき道をたどるお前の標となるのだ
無実の者を巧みに陥れた男の
偽りを隠ぺいする行動は
あっけない結末だった
縊死も轢死もなし得ず
笑ったような顔で出頭する男の
みじめな偽り隠ぺい行動
そんなニュースを見ながら
あれこれ考 ....
りゅうのあくびさんの自由詩おすすめリスト(2167)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_シッポ_】- 泡沫恋歌自由詩18*14-5-26
雪に埋れた古木のように- beebee自由詩21*14-5-26
私の要- 夏美かを ...自由詩32*14-5-25
アイリス- 塔野夏子自由詩8*14-5-25
億年の- 梅昆布茶自由詩16*14-5-25
狐の死- ただのみ ...自由詩21*14-5-24
リラの花- Lucy自由詩12+*14-5-24
友へー2014/05/24ー- イナエ自由詩10*14-5-24
水彩- そらの珊 ...自由詩22*14-5-24
ある古代詩のソネット- ハァモニ ...自由詩6*14-5-23
僕たちの目指す夜明け。- 駒沢優希自由詩214-5-23
37週目- 朝焼彩茜 ...自由詩16*14-5-23
- 壁壁壁自由詩514-5-23
夏へのプロムナード- Lucy自由詩13*14-5-23
スッキリ- 藤鈴呼自由詩2*14-5-23
花咲く散り人- ただのみ ...自由詩16*14-5-22
紫陽花- 山部 佳自由詩1114-5-22
飛べない翼- まーつん自由詩23*14-5-22
わたしのポエム- かの自由詩2*14-5-22
あっちとこっち- ららばい自由詩8*14-5-22
草の種- 服部 剛自由詩8+14-5-22
Dilemma.- 自由詩214-5-22
ブルーノート_ラプソディ- るるりら自由詩14*14-5-22
「どっきりでした」と伝える役が急死- 北大路京 ...自由詩714-5-22
【_数字_】- 泡沫恋歌自由詩15*14-5-22
流跡- そらの珊 ...自由詩17+*14-5-22
うさぎライト- umineko自由詩20*14-5-22
善と悪- Lucy自由詩12*14-5-21
感情の絶対値- Neutral自由詩5*14-5-21
みじめな偽り隠ぺい行動と情けない事実暴露行動- ichirou自由詩9+*14-5-20

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