すべてのおすすめ
不惑など疾うに過ぎた初老の男にとって
忘れ物に気付いたことは
捜し出すべきものが
茫漠たるサハラやゴビの砂粒の中に埋もれた
小さなダイヤモンドの様に思えた

とりあえず砂漠をイメージしてみ ....
息もないコールド・スリープの午後
艶かしい女の身体と
ゴキゲンな薬の夢
乾いて
ひび割れた皮膚の上で
上がり始めた熱が止めをさす


きみの手のひらの中、も ....
人気のキャラメルポップコーンは
不自由だ
冒険したくはないのかな

百貨店の特設コーナーに 閉じこめられたり
駅のコンコースで 長い長い列を作られる
待ち伏せされ囲われて

私の作るポ ....
今きみは何をしているの?

ぼくは
2時頃起きて
から ずっと
まとめサイトの「SPEED島袋の悲惨な末路」というリンクを
たらい回しにされているよ――。

なぜ こんなにも
都タク ....
夢かもしれない
春の夜に輝く
何万光年彼方の光も

夢かもしれない
目の前にある
海を染める夕日も

夢かもしれない
あの子に恋い焦がれて
舞い上がりそうな気持ちも

時た ....
山を駆け下り開けた浅瀬に出ると
ゆるゆると草を揺らしながら往く
水の膨らみは千変万化を繰り返し
陽射しに微笑みを返すのだ

小学生の女の子ばかり六人
紫外線から完全に身を守った女の先生と一 ....
声よ
もっとさびしくおなり

いい風がふく
青葉がいっせいにひらく

ささめく噴水のしぶきあがり
陽が当たって
きららら
金粉みたいに散らばり
水面には細い銀の腕輪

さみどり ....
都心を射ぬく沈黙のバスを執拗に尾行する
半分にすり減った横顔のまま

ビルの狭間にこうこうと深く冴え渡る闇の遠くで
連動する疲弊の連鎖に眉を震わせ

容赦なく目に斬り付ける
横殴りの光の ....
嫌い、っていうと
とうめいなこざかなが
わらわら 集まって
そこに
かすかな波を生じる

なんだろうこんな不安は

好き、っていうと
ちいさなひなげしが
いっせいに帆を上げて
あ ....
一瞬で
りんごもにんじんも正論も砕かれ攪拌されてどろどろのジュースになるみたいな
彼女だけの鋭いミキサーのすいっちは日常のいたるところで押されるのだった

あるいは一瞬で
女子なのにおおかみ ....
モザイクのかかる鼻だ 木々があいする木漏れ日のこと
川がめでるせせらぎのこと

雨が求めるつちの渇きのこと
太陽がほしがる水溜まりのこと

夕日があこがれる水平線のこと
朝陽がのぞむ暗やみのこと

 ....
そうしてすべてがすり身となるのだ
肉も魚も豆も米も野菜も一切合切
ミンチよりも細かくなめらかに
均一のペーストに
そうして型成される
ソーセージのような蒲鉾のような
なんとも名状しがたい食 ....
 心の奥底を見つめる眼は誰もが持っている。
 心の奥底には見つめるべきものが眠っている。
 見つめてみるがいい。
 それを目覚めさせるのはあなた自身なのだから。

 目をそらしてはならな ....
今日は一日山登り
家に帰り片づけて
お風呂に入り
布団に横になる

目を閉じるとたくさんの
光が溢れてくる
身体が温かい
こぽこぽと生まれてくる
弾けて飛んでいく

私は
風に ....
遠い空の明け方の光のもと
純粋なデモが始まった
幾つもの国境と限界を越えた先のデモだけれど
空を渡ってこちらまでシュプレヒコールは届いてきた
純粋なデモの純粋な示威行動と純粋な主張 ....
時が経っても たぶんきみはきみのままで
あたしは ラッシュの人波に流されて溺れて
年老いた患者の愚痴を聞きながら
磨り減って 川下の石みたいに 丸くなる


そうして彩色されていく
 ....
 
花見の客もいなくなった公園に

八重桜が ぽつり

月夜に ぽつり



 
公園の遊具が拘束を解かれ
子供たちを纏い始めると
桜は突然咲くのだ
短い季節に燃え上るいのち
追いかけてはみるものの追いつけず 
去り往く姿 あっというま
廻り来る姿 あっというま
あっ ....
眠れないという寝言 八重よ、八重、
お前はどこからやってきた?
海の向こうの和の国の
家族がお前も恋しいか?

八重よ、八重、
お前はいつからそこにいる?
出逢った時からお互いに
白髪も相当溜めてきた
 ....
ビルが朝陽にかじられて
吐き出された陽光は窓をすり抜け
昨夜の恥部を暴き出す

人々は慌ててカーテンを閉じ
ベッドを隠し
朝を始める

わたしと来たら
病室のカーテンを開け放ち
 ....
右の頬が激しく打たれた
しかし左の頬は無事だった

額がスズメバチに刺された
でも後頭部は無傷のまま

左目に火の矢が突き刺さると
右目はとっさに視線を逸らす

耳は恐々 欹てるだけ ....
 表通りに街灯は点る。
 閉め切られたシャッターの並びの中に誰かの忘れた人形が笑う。

 心の休息は遥か彼方に横たわっている。
 詩を歌えなくなった者は思い出の中に消えてゆく。

 垂れた ....
ときどき、神さまについて
考えてみることがある
私は無宗教だが
神さまを侮ったりはしない

イメージは漠然として
先祖の霊だったり
大自然の力だったり
稲荷大社の狐だったり

見え ....
靴を履いて出掛けるたびに 冷蔵庫が肥っていく
月を眺めて暮らしていると 冷蔵庫が痩せていく

月が見ている私の距離は 靴で行けない夜の国
そこは 冷蔵庫のいらない世界
そこは 腐らな ....
わたしはターヘルアナトミア

あなたの皮をペロリと剥いで

思惑の筋や経絡がどれほど緻密にヒクついているか

白日の下に晒してご覧に入れます

わたしはターヘルアナトミア

飲み込 ....
心と身体が離れている
その隙間に不安が滑り込む

いちいち手足に呼びかけないと
動作しない人間型ロボットみたいで

いろんなものを詰め込んだ
底の抜けた南京袋

唇から直腸まで
排 ....
聞き捨てた
島へ渡る船なんて知らないから
僕らは港を探しに歩いていたんだ
見たこともない白い浜辺
ただひたすら国道のガードレールに沿いながら下る
海は眩しくてずっと近かったから
額から ....
心の芯に哀しみがある
それがどうしても声にならない

岐阜駅から長良川まで歩く
今日は少し増水している
空は曇り
私の心も曇ったまま

心がしんと冷えて
命の底を視てみると
どす黒 ....
りゅうのあくびさんの自由詩おすすめリスト(2167)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
心まかせに- N.K.自由詩5*15-5-5
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キャラメルポップコーンの冒険- とよよん自由詩5*15-5-4
えふえふ- nemaru自由詩3*15-5-4
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白い月- Lucy自由詩12*15-5-1
不完全な、けれど唯一の- umineko自由詩13*15-5-1
すいっち- そらの珊 ...自由詩17*15-5-1
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君に触れるということ- かんな自由詩24*15-4-30
ショク文化大革命- ただのみ ...自由詩18*15-4-29
強い心- ヒヤシン ...自由詩6*15-4-29
山登り- 灰泥軽茶自由詩915-4-29
遠い空- 葉leaf自由詩6+15-4-28
卒業写真- 藤原絵理 ...自由詩9+15-4-26
八重桜- 殿上 童自由詩14*15-4-26
春ぼんやり- ただのみ ...自由詩16*15-4-26
眠れないという寝言- 北大路京 ...自由詩715-4-26
八重よ、八重- 夏美かを ...自由詩24+*15-4-26
ビルが朝陽に囓られるとき- イナエ自由詩17*15-4-25
ガガーリン- ただのみ ...自由詩11*15-4-25
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【_ときどき、神さま_】- 泡沫恋歌自由詩21*15-4-24
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ターヘルアナトミア- ただのみ ...自由詩18*15-4-22
地図- 梅昆布茶自由詩1215-4-22
海をわたる「残光2015」- アラガイ ...自由詩18*15-4-20
太陽- 渡辺亘自由詩1015-4-19

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