昨日
隣の席の
あの子の夢を見た
今日
同じ部活の
あの先輩の夢を見た
明日
大好きな
君の夢を見たい
何回も聞き返されてしゃべれない
たくさんの
シャボン玉が
飛んでるよ
ねえ
泣かないで
神様
あの子に想いを伝える勇気を
半分だけ、下さい
残りの半分は
どうにかしてみせるから
さしのべて
私に
助けてほしいの
私は
私だけの
あなたじゃなくていいから
あなただけの
私でいさせてよ
ねぇ その手をさしのべて
傷つけることしか知らない
この手を
掴 ....
まだ終点じゃないんだ。
まだ終電じゃないんだ。
まだ終わってないんだ。
まだ。
見上げた空に出口はないって
マジかよって、冗談じゃねえぞって
僕は思った
じゃあ、僕たちはどこへ行けばいいのか?
そんなことを思った少年時代
どこまで行ける気がした、だけど
どこにも行 ....
明日の中秋の名月に向けて
今日の月は
雲の中でお着替え中
空の意味がない
秋風すずむ 夕暮れは
茜空が きれいです。
君にも 見せて あげたいな
ねこじゃらし くる くる 散歩道
君住む町は
今が 明け方
君は めざめて いるかしら
朝焼け 見 ....
青空しかない
さっきから失敗してばかりだ
ついてないな、じゃ終われない
カウントし始めている時計に
かける言葉はないだろう
英語ができない
日本語もできない
うまくなんてできない
なにもで ....
雲を
積み上げた
その上に君とふたりきりになれたならいいのに
ひとりにしないで
寂しさじゃ死にはしないけど
悲しく
悲しく
なるでしょう?
慌ただしい今日の影が
私鉄電車の線路の上で
蒸発していく
なぜこんなにも美しく
空は色の層を創るのだろう
混ざり合わない
それぞれの憧憬を
ほんのひと時
寄り添わせるように
....
ひらひらと散った 夏
インディゴブルーに染まる、前に
秋へ化けた
通り雨が隠した
暗い雲に気を取られてしまった
春
もう二度と出会えないかもしれない ....
愛情のひとつまみ
塩をふたつまみ
今日もあなたは笑顔で笑う
声を嗄らした鳥が
飛びたい、飛びたいと天を仰ぐ
煤けたビルの隙間を
あの泉は
光がはじけ
澄んで
湧きつづける
いつまでも
底には
泥もあったはずなのに
泥の中で
羽を引 ....
突然 悲しみがおそってくる
そんな瞬間がたまにある
津波が起こるみたいに 心に感情が押し迫る
ぐぐぐと何かが込み上げる
私はそれを上手く吐き出せないから
感情は波になって ....
砂の熱さを憶えている
恋という物語り。
いくつかのお話を見てきました。
最終話は、きちんと在りました。
悲しい、終わる、世界のお話。
今もどこかで、始まる、恋のお話。
今もどこかで、終わる、恋 ....
あんたがオンにならへんと あの娘と一緒やと思ってしまう
でも あんただけオンやったら あの娘があんたの部屋に来てるかもしれへん
あんたも あの娘もオンにならんと あかんねん
とく ....
うまく呼吸ができなくなったので
洗面器に水を張り
そっと顔をつけてみた
しばらくすれば
耳の後ろのえらがひらいて
さぞかし快適な呼吸ができるだろう
そうして
顔を上げた後は
も ....
一。
僕はにはかない重さなど無い
そう思うから
語りつくされることも
例えば僕が空に消えても
君は行方を見失ってしまう事も無いだろう
過去にいく事も未来に行く事も
記憶に残る事も忘れ ....
溶けてしまいたい
何も考えず
生きていくのは簡単過ぎて
長い人生の道
今の苦しみなどほんの一瞬
たとえるなら
ストーブにのせてあるやかんに手が触れたかんじ
やけどをしてのこる水ぶくれ
水 ....
青い夜
私は私
別れ知る
カピパラさんとか モノクロブーとか
最近チヤホヤされてるけど
ぜったいワシのほうが カワイイと思うんだわね
「 飛ばねえ豚はただの豚だ 」という名言があるけど
ワシ、飛べないけど 蚊取り線香入 ....
いつか来るその日のために
わたしはあなたに笑いつづける
楽しそうに笑っていると
呆れて見てくれたらそれでいい
いつか来るさよならのために
靴を履く準備をしておく
泣かないで歩け ....
「月に咲く花のようになりたいの」
あの子が囁いた。
お前を蝋人形にしてやろうか
冬、夜の霧雨
ダンボール屑が散らばる
指先でつまめばいともたやすく引き裂かれる
ダンボール屑の前には公園
入口で何度も何度もバイクのキーを回し続ける青年
横には彼女らしき女性が ....
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