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柔らかにけぶる
薄紅の桜が散って
山はもう
青一色のパレット

あぜ道の黄が
私の目を焼いて
畑の菜の花は
もう直視に耐えない眩しさだ

圧倒される
やさしさのカケラもない季節
 ....
「あの海は何色ですか」
 
 「鉛色」
   「かもめの羽のような色です」



「あの空は何色ですか」

 「真珠色」
   「冷たい霧を重ねた色です」
うまく呼吸ができなくなったので
洗面器に水を張り
そっと顔をつけてみた

しばらくすれば
耳の後ろのえらがひらいて
さぞかし快適な呼吸ができるだろう

そうして
顔を上げた後は
も ....
チクタクと時計の針が刻む音音もないまま積もった想い

夢を見て泣いて目覚めた{ルビ朝=あした}は遠く気づいてしまう母も老いると

竹の葉に埋もれて眠る秋の午後「もういいかい?」のこだまは遠く
 ....
一晩経って
目が覚めたら
秋だった

もこもこと高く積み上げられていた入道雲は
とんぼがけをされたらしく
薄く平らくなっていたし
カキ氷のシロップみたいな色をしていた空は
いつも間にや ....
風音さんの亜樹さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春の日- 亜樹自由詩208-4-21
色々色- 亜樹短歌708-2-20
過呼吸人魚- 亜樹自由詩2*07-9-15
時計と追いかけっこ- 亜樹短歌3*07-8-31
秋は一夜で- 亜樹自由詩107-8-31

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