家路へのハンドルを握って息が漏れる
ツジツマを合わせるだけの無意味な仕事が疲労の種
見渡す限りの苦い砂
同じ景色の砂漠を行く
来る日も来る日も歩くのは
一日の終わりに君が待つから
赤茶けた透明な木々が
大きくて清々しかった
あの清洌の真下を歩く
歩いている
それが紙をめくられるようにちぎられる
ぼくは夢を見ていた
あのひとに昨晩
祖国の秋について話したからだろうか ....
眠れない夜が
あるよね
あなたを
もとめている
ふざけていないの
眠れない夜がある
明日に
蓮華の花畑
見渡す限りの はすのはな
天国や妖精の国に
来たみたい
コロポックルも
出てくるかな
この世じゃないみたい
....
{画像=120705001029.jpg}
小さい頃の僕は
捜している物はいつも
手の届くところにあって
幸せだった
それが一段背が伸びた頃から
少しづつ遠くなった で ....
梅雨の晴れ間キット
あとは花に蝶が来れば
風涼やか時は凪ぎ
憂い忘れる隙間あるはず
雨上がり待つキット
組み立てながらあした
届くはずの新しい
レンズはもうあおい
そらをみて
....
闇へと続く水脈が
君の涙で溢れ出す
その中に
一滴の僕を滲ませる
得たいの知れない揺らぎが訪れ
光の預言が放たれる
その中で 二人は寝乱れながら
散乱する無数の軌道を束ね始めた
....
あなたにされていることを浮かべていた
生きたままナイフで切り裂かれるようだ
ぼくもおんなじことをしていたのだろう
あなたは戦線を離脱してしまったけれど
ぼくはなんとか踏み留まって堪えている
....
綺麗事の方が好き。
{引用=“人”の“為”と書いて、“偽り”と読むなら}
偽善者でも構わない。
「僕を愛してください」と少年は言った
それでも母は受け入れなかった
「私を愛してください」と少女が言った
それでも父は受け入れなかった
崩壊寸前の家庭で生まれた二人は
やがて精神を病んで ....
ねえ
理由なんて
なくても良いこともあることを
君に伝えたいんだ
知らない町
知らない公園
知らない老紳士
どこも同じように雨が降るから
誰も他人になんてなれない
あなたに会えない日は 外に出て
あなたの好きな月を さがすのです
だから 月の見えない夜は よけいに切ないのです
ひらいた身体をどう使おうと
それはわたしの勝手でしょう?
「ひとりじゃないよ」
それが何の足しになるの
おなじ身体でいられるわけでなし
疲れたら
もう
眠ったらいい
重い荷物を
置いてくればいい
うす明るい
夢の中に
行こう
夢の中に
沈めてしまおう
....
朝が来た
すべりこむように穏やかに、
それでいて凄いはやさで
朝が来た
それがどのくらい奇跡的なことかを
きみはもう知っている
つるつるの空は
今日を浮かべている
そのしたに何が起こるかはだれもわ ....
わたしの話はいつも飛びすぎだ、と
言ってくれた人がいた
そうだねとわたしは少し笑って
冷めた紅茶を飲みほした
わたしは自分の話をすることがとても苦手で
話しながら自分の肉体がもつれるのを ....
少しずつ腐っていく
少しずつ 少しずつ
「少しずつ」というありふれた一語のなかの
やわらかながらすの響き
少しずつ腐っていく
少しずつ腐っていく
かけっぱなしのオーディオ
ループ再生 ....
頼むから悪魔にだけは
魂を売らないで欲しい。
多くの人が不幸になるから
多くの命が粗末にされるから
地上の楽園をつくろうよ
誘惑を振り切り
タバコを止めよう
お酒を止めよう
快 ....
狂人の如く踊れよあしたには踏まれ汚さる白き言霊
雪あかり足音迫り我を抜きドッペルゲンガー玄関を開く
しずく落ち、揺れる花びらおもたげで母の手のひら思い出すとき
君恋し
思い煩い
一片の
たゆたう心
弄んでる
白々と
冷めるお前に
がむしゃらに
カラダ重ねる
惨めさが倍
....
たったいま はるかな星が 消滅したの。 あたしたちもきっと 何かなくした。
小鳥にも 性器はあるの?と きくきみに きらきらまぶしい 木漏れ日の花びら
ポケットに 愛を握り ....
化膿した傷口をさすり続けている 夕焼け、風のにおいがしている
奥まったところに隠しているような恋だったからいけないんでしょう
しらなかったんだ
影を洗ったら自分が消えるなんて
くさっぱらで泣いていたら
あんまり汚れて見えたから
涙をためて洗ってあげたんだ
ねえ
僕はどこにいると思う
青空は何処でも青くて
桜は何処のでも薄いピンク色
分かってるよ
頭でも心でも
簡単に逢えないんだから
言葉で繋がってることくらい
ちゃんと理解してる
でも
ワガママかもしれないけど
この青空 ....
夕焼けは
心がちょっと
キュッとなる
日が沈む
なぜか寂しさ
湧き出して
明日もまた来ると信じて帰り道
1日の終わりにちょっと振り返る
私は何を残せたのかな
「いい天気だね」は 愛してると同じ意味
あなただけが分かればいい
あなた ひとりにだけ 伝えられればいい
あなた以外には知られたくない気持ち
沈みゆく夕陽が
たくさんの情報を引き出して
....
人の気持ちに過敏になって
自分の気持ちに鈍感になって
それでいいの? って誰かが言った
自分の中から聞こえてきたので無視をした
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