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六月の香りの入った
お手紙
あなたから
お久しぶりです
から
始まって
麦わら帽子をかぶった
七月の夜に
なぜか さみしかった
その日の
星がひとつだけの夜に
かわい ....
夜はネンネコリン
お月さまのすべりだい
つるつるすべって夢の中
坊やは銀のお船にのって
夜の国へまいります
夜はネンネコリン
お星さまのガラス窓
きらきらひかって夢の中
坊やは銀の ....
始発のバスのプシューという音がして空を見上げると光輪ができている
空気は蒼い
シンボルの時計が印象的だ
人が疎らに歩いていて噴水が噴き出し始めた
途端に駅の雰囲気が変わった 小鳥が囀 ....
夏の氷は透き通っていた
四角いその宝石を
水の中へと入れると
しゅわぁという音が聞こえた
それをじっと見つめる
自分の中に固まっていた何かと
同じようだった
さようなら
この氷の最 ....
わたしはさがしているのです
この世に生まれおちる
その前の
母のナカで見た
あの光を
わたしはさがしているのです
わたしが生まれおちる
その時の
慈愛に満ち ....
その花には名前はなく
道の隅に ひっそりと咲いていた
それをみつけた きみは
その花に名前をつけた
その花は、あたらしい「いのち」を与え ....
今日はネコの日だ
ネコを大切にしなくてはならない一日
自分の家で飼っているネコだけでなく
ノラも含めて大切にしなくてはならない
でも今日は朝からずっと雨
コンビニから帰る途中で
ゴミ箱 ....
ヘッドフォンをして「ドラマチックレコード」を聴いた時だけあの頃に戻れる
あの頃に戻らないと決めたのに曲を聴いている自分がいる
風が強く怒ってそうな曇り空で暗闇が広がり小雨が降るかもしれない
....
夏の朝
とうもろこし畑の中に溶けてみた
一直線に並んだ黄緑の
甘い匂いが夏だった
気づけば夏の中に溶けていた
黄色の穂先から見上げる青空は
水を見ているようだった
土から湧き出る水蒸気が ....
コンコンチキチン
コンチキチン
コンコンチキチン
コンチキチン
祇園祭が始まるよ
祇園祭が始まるよ
祇園囃子の音がすりゃ
京都の夏も本番さ
コンコンチキチン
コンチキチン ....
鍵爪のような細い三日月の夜
ある人妻は魔王メフィストと約束を交わしました
禁断の恋の成就を願い
その代わりにメフィストの言うがまま
魂を売ることにしたのです
ただ一つだけ月の出ない闇 ....
俺の君へ
すごく強い俺がいて すごく弱い俺がいて
すごく恐い俺がいて すごく優しい俺がいて
すごく甘い俺がいて すごく辛い俺がいて
すごく明るい俺がいて すごく暗い俺がいて
....
毒薬のような願望を散りばめた、
陰茎の夕暮れが、
いちじく色の電灯のなかで燃え尽きると、
ようやく、わたしの夜が訪れる。
静寂をうたう障子は、わたしのふるえる呼気で、
固く閉ざしてある。 ....
さようなら
なんて
言わないはずだったのに
さようなら
ふたりで作った
桜のしおりは
あの日以来 挟んだまま
日記には
もう あなたのことを
書 ....
おもてに映るのは
笑って
泣いて
嘘を吐いて
うらでは何を
映しているの?
遠い空しか
見てないの、ね
仰向けに眠る癖は
やっぱり
私なんか
あなたのどこにも
....
あの時
「ごめんなさい」と言えなくて
けれどもその後
勇気を出して言いにいったけど
君はもう帰ってしまった
あの時
「ありがとう」と言えなくて
けれどもその後
がんばって言おうとし ....
あなたがお腹にいると分かった時
どんなに楽しみだった事でしょう
あなたが産まれてきて、
どんなに幸せを感じた事でしょう
小さなあなたに
どれだけの幸せを願った事で ....
君の歌をポケットに忍ばせて故郷を歩き続けるよ
まずは何と言っても学校 現在は新しいグラウンドになっている
夢の中で古い校舎の玄関の鍵を開けて 現実で中に入っていくんだ
空想を広げて 同級 ....
愛のかたちってどんなもの?
触れるとやわらかくて 弾力があって
姿をかえていくの?
愛に種類はあるの?
色や 大きさや あたたかさで
区別できるの?
愛ってつかめるの?
とらえど ....
言葉に挑んでみる
言葉の世界は広くて深いので
何もしなければ
言葉に溺れてしまう
バタバタするのではなく
全身を使ってバランスよく
綺麗な姿勢で泳ぐのがいい
言葉に向かってみる
言 ....
恋をするなら
声の素敵な子猫を飼って
恋しい 恋しいと啼かせます
一人の夜に膝に抱いて
小さな頭をやさしく撫でて
恋をするなら
おろしたての靴を履き
街をあてもなく歩いてみます
....
埃をかぶった辞典を開いて
君に伝えたい言葉を探してみる
学のない頭から出てくる言葉は
ありふれた簡単な単語ばかり
君を勇気づける言葉を知らなくて
根拠も言えず「大丈夫」を繰り返す ....
鳥はいいなぁ
と誰かが言った
鳥のどこがどういいのか
説明こそしてくれなかったけど
何となく理解できた
きっと空を自由に飛びまわれるから
なんて単純な理由なんだろうけど
....
朝起きたら
机の上にメガネが置いてあった
昨日の夜
酔って歩いていたら
呼び止められて
「透視メガネを買わないか」
と言われた
ほろ酔い気分だった自分は
うっかり買ってしまったのだ
....
こんなときだから
あなたのこと
思い出してみる
洗いざらしのティーシャツ
良く似合ってた
防波堤にふたり
たたずみ
いつまでも夕陽を眺めてた
はにかみ屋さんで
口下手で
....
こんなことがあってね
あんなことがあってね
生活がどうにもならなくてね
愛した人と別れてね
こんなことができなくてね
あんなことが叶わなくて
考えに来たんだ ....
続いた雨の音階は消え
訪れた静かな夜
問うこともせず
答えることもなく
過ぎてゆくだけの影に
狭くなる胸の内
満たしていたもの
耳に慣れた雨音と
肌に馴染んだ湿度と
それらの行方 ....
みんなが川で遊んでいた
川の回りに落ちている
材木とか箱とかを拾ってきては
川に流して競争していた
次の日も
みんなは昨日と同じように
草むらの中で下を向いて歩いては
水に浮かぶもの ....
雨色の空気が
私の奥をノックする
深く吸い込んで
吐くだけの、仕草
名も知らぬ花に
小さく声をかける
雨音はもう
とうに止んで
水溜まりの上を
わざと歩く
波紋が ....
僕の安らげる景色 それは近くて遠い所
雨が降っている それは涙が零れるほど長く続く
その中で君に逢えることを待っている 世界に2人だけしかいなく 寿命が同じだ そんな世界を諦観している僕がい ....
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