すべてのおすすめ
夜を待てずに

豚が岸辺に波を見つめる

スティックみたいなあそこ

固く濡らして


川べりの風に女の髪

豚に真珠の月影が

脱獄まえのさいごの笑顔

さよならの癖は ....
見果てぬ夢のカーニバル

砂にかいた城郭の呪文

寄せてはかえす波の調べに

なにを重ねてなにを惑う


きみの瞳に恋している訳ではない

きみの瞳に乾杯したい訳でもない

 ....
葉擦れの音を君と
芝生に座って聴いていた
かなしみは悲しみの密度で
虚空を舞う飛行船のように

愛されたいと誰かが言った
僕たちは鼻先で笑った
ここにいるそのことの偉大さを
認めない愚 ....
疾駆する 髪を風になびかせて
星の無い夜 月の無い夜道を
呼吸する音が 耳元でうるさい
冷たい空気と体温の熱さ

帰らねばならぬ 刻限までに
守らねばならぬ 交わした約束を
目にものを  ....
壊れたものを修理にだしたけれど

どこの店に行っても直すことができなかった

別れ際のあの不意な涙は

今も僕の掌に落ちて染み付いている

必ずハッピーエンドになるとは限らない

 ....
夜を雪がゆっくりとゆく

フケのような

ボールが止まって見えるような

それが地球の速さなら

自転がとっても速いような


女の泣いている気持ちは

少年のとまどう気持ち ....
Y字路にこだまする轍

夜と本気で向き合っていた

暗闇のなかの標

どこかはどこに在るのだろうか


ふたり達が消えてゆく

ひとり達が生まれてゆく

夜に糸が弾いている
 ....
待ち人でありたいと廊下に立ち
ほとぼりが冷めるまでの言葉遊び
未だに解けない誤解があるなら
不本意な配慮も無駄にはならない


街灯が照らし出すと同時に
忘れていたものを思い出す
何気 ....
轟くフリギア旋法
石作りの建物の中で
ひんやりと木っ端微塵
ガラスみたいに割れていく

流星のような簪
左手に乳房の重さを
右手にシューベルトの歌曲を
地上に平安と退屈を

空は晴 ....
がらんどうの団地から、
誰も知らない0丁目から、
ホップ、
ステップ、
ムコウガワ

夕日は真っ赤
フェンスの向こう
日の名残りは羽虫の痛み

花火は上がる
高架の向こう
鎮守 ....
千年くらい前に
君とここであった
君はまだ動けなかった
大地に根を張っていたから

四百年くらい前に
君とここであった
言葉は交わさなかった
水の中にいたから

五十年くらい前に
 ....
くるしいと口にするとき
「くる」という音の流れがキレイ
やわらかい弧を描いて
昨日あなたが吸った舌が舞う

コスモス咲き乱れる公園を
ふたりで歩いた午後のように
夜を上っていく長い長いエ ....
いつまでも たたえることなく ともだちでいよう

手動で電気をおこして蓄電できるタイプのラジオって
頼りにしすぎると心臓に悪い
今日の日はさようなら またあう日までを歌っていた
ラジ ....
不幸でなければいいと僕が祈る囚人たちは
言語を弄んだ罪でここに囲われている
したこともない恋愛を歌い
自分があたかも天才であるように振舞った罪で

ついに国家は統制に乗り出し言語著作権を制定 ....
めぐる風 炎 そして永遠がやってくる
遠くから海鳥の声が聞こえる
虚無 虚無 虚無 虚無
翼を持つものたちは明察する

転びつつ丘を駆け下りて
僕は暗くなる前に帰り着く
夜に浸されてしま ....
仮にアレがアレだとしたら

意外に簡単に理解ができる

とどかなかった物は

隣の席に座っていた

綺麗な世界をみたいなら

とりあえず待って帰ってきたら

おかえりなさいとく ....
一人の女がwaterという単語を知った時
女の暗い海には光があった

一人の数学者が荒地を切り開くとき
ヴィーナスと魔女たちは密かににらみ合った

一人の音楽家が夏の行方を探り打つとき
 ....
誰かを好きになることで
その人を幸せにできると思っていた
そんな過ちを振りかざし
頬を赤く汚してきた

殺さなければいけないものは
純粋紛いの青春か


人のせいにしておけば
きっ ....
ひとつふたつ 手鞠唄
縁側に咲く 寒椿

すべてはあの六花の如く
儚く消える運命だと

俯き顔の君が言った
膝の上には銀色の猫

尾を高くあげ、するりと寄り添う
混沌の中にいる ....
バルビーノ! -the hurler!
バルビーノ! -the hustler!
バルビーノ! -the fighter!
喧嘩っ早くて 計算高くて
人を食って  人を呑んで
怪力で打者 ....
きみは気まぐれ
あれは雨だれ
彼は、(かはたれ)
どれも春の終わり

(一人でおいでね)

きみも月
そこに針
きみの秋
ぼくも鯉

グレコの空
稲光り 
水流る 
―押 ....
試行錯誤の裏の裏

銀色の鎧はマニュアル運転

カリスマもでるは変形顔面

理由の価値は1億よりは軽い

信頼を叩き潰すのは

蟻の行列

心の奥より沸き上がるのは ....
樹齢いくつとかわからないけれど
ぼくより長く生きていることは間違いない
その身体のあちこちは皮をはがされ
表面に色の濃淡を作り出している


そんな老木のたくさんある枝のたった一本に
か ....
昨日と今日は同じだと嘆くひとは
今日が今日のままであることを願っている。
自覚のない矛盾がそのひとを支える。

空の星
足もとの雑草
キーボードの上の埃
なにひとつ
昨日と同じではない ....
低気圧は急速に発達しながら
日本海を進んでいるんだという

静岡県では
注意報ではなく警報が出ているんだと
アナウンサーはいう

こんなに激しい雨
全部洗い流せばいい
泥、花、
眉 ....
わたくしにだって美学はありますが生きていく上で常に其れを意識してしまっては流石のわたくしも疲れてしまうためにやはりこの場所はありのままでよいのですと自らの胸の内で答えを導き出し此処に書き記す所存でござ .... 結合部から毒、毒
毒毒毒毒毒毒毒と、
どくどくと


毒により
無意味な文字の羅列により
ゲシュタルト崩壊


生きたい者は挙手せよ
逝きたい者は挙手せよ


痙攣を興 ....
貴方
声を上げ

天上に召されば
天上に召されば

耐えぬ傷跡の
縫い目も解けましょう



産まれた青き子の躯
剃刀の接吻を施し
貴方に捧げましょう

恐らくは
 ....
君の声が好き 君の顔が好きというひとは
沢山いるだろうけれど 
君が一生懸命だから好きだと言ってくれるひとは
あなたしかいなかった

僕の手にしているものと 僕が抱えているものを
遠巻きに ....
スノビスムの撃鉄を起こし
シャルル・ド・ゴールに降り立った
着陸までは青空だった
雲の上だから当然だ

愛やその他の悪意を捨てて
身一つで旅に出るならば
そのような悪意から逃れられず
 ....
アハウさんの自由詩おすすめリスト(1802)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
豚に真珠の月影が- 吉岡ペペ ...自由詩209-11-23
見果てぬ夢- 吉岡ペペ ...自由詩509-11-23
木漏れ日の中で出会う- 瀬崎 虎 ...自由詩509-11-23
_愚直とは私のためにある言葉だ- 瀬崎 虎 ...自由詩209-11-22
ケルト音楽- こめ自由詩1809-11-22
それが地球の速さなら- 吉岡ペペ ...自由詩809-11-21
暗闇のなかの標- 吉岡ペペ ...自由詩609-11-21
カンセツキッス- 中原 那 ...自由詩8*09-11-20
こころだけ_まだ- 瀬崎 虎 ...自由詩309-11-20
ムコウガワ- 都志雄自由詩409-11-20
千年- 瀬崎 虎 ...自由詩5*09-11-20
- 瀬崎 虎 ...自由詩309-11-19
ひとめ_あなたに- るるりら自由詩10*09-11-17
収監- 瀬崎 虎 ...自由詩209-11-16
めぐる風_炎_そして永遠がやってくる- 瀬崎 虎 ...自由詩209-11-16
戦闘力53万- こめ自由詩1709-11-16
明日の「ぼくら」へ- 都志雄自由詩609-11-15
償い- 中原 那 ...自由詩6*09-11-15
春告げ鳥- 三奈自由詩9*09-11-15
バルビーノ・ガルベス伝_〜熱風吹かし去って行ったドミニカン- 都志雄自由詩2*09-11-14
月光- 都志雄自由詩309-11-13
有効期限ギリギリの天国行きチケット- こめ自由詩1109-11-12
結び目- あ。自由詩19*09-11-10
シーシュポスに死を!- 佐々宝砂自由詩6*09-11-10
亡命レイン- 都志雄自由詩609-11-10
追求追求- やぶさめ自由詩209-11-9
シナプス- やぶさめ自由詩209-11-9
咎人の行方- やぶさめ自由詩109-11-9
YOU- 瀬崎 虎 ...自由詩4*09-11-8
この街を好きにはならないと- 瀬崎 虎 ...自由詩509-11-8

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