すべてのおすすめ
あなたの隣に
夢を置かせて下さい
ほんの小さな夢ですが
あなたの隣にいる限り
とても生き生きとします
あなたが喜ぶと
小さく羽ばたく音を出します
ただ
あまり見つめられると
照れて縮 ....
木の葉が開き始める頃
言葉も広がり始めます
光が当たるように
大きく伸びてゆきます
そっと行ってごらん
風が葉を揺らし
言葉が鳴っています
木の葉が開き始める頃
心も広がり始めます ....
青い雲 白い空 とまどう僕を笑う君
クールに決めるつもりが 落ちつかない僕
君の手を握れたら 少しぐらい落ちつくかな
陽ざしは暖かいけど ....
雨上がりの世界
虹はもう、霞んで
短い終末を迎えた街に
新しい世界がやってくる
隅っこでうずくまったままの
黒く淀んだ
嫌われたものたちの声が
啜り泣いているのを
人 ....
雨の日に
美術館の裸婦像は
艶やかに
やがて本当の姿を見せるだろう
ぼくも同じだ
ぼくの想いは風に乗り
雲と流れて地球儀の裏側の
ひとつの地平となるだろう
暖められた卵のように
....
貴女への想いを空へ投げて宇宙の果てへと波紋を伝わらせる
そうすることで僕は自分の気持ちを世界に示そうとする
特に夜空に
あの無限の星々は僕のものとなるのだ そして深呼吸した胸に星々の光が ....
真っ白な紙の中に
何でもない文字が
単純に並んでいる
けれども
そこには
見えないものが見え
聞こえないものが聞こえ
何かを訴えて
人の心を響かせる
真っ白な紙の中で
言葉は響いて ....
とても独りじゃ持ちきれない荷物
「持ってやるよ。」って
ひょいとかついで
私の半歩前を歩くあなた
きっと顔は苦しそうなんだろうけど
背中は大きくて
とっても ....
僕は瞬間的に庭を受け止める
そこには平安が待っている
一時的な小雨がばぁぁぁと降り注いでいる
僕は庭のデッキチェアーで君を待っている
君は嫌がるかもしれないけど僕は君を待っている
....
ありふれた【豆】。――心奪われて
一粒づつ、手の生えたやつを鋏で切り落とし、
妖しい黄緑の笑いに負けまいとする
僕は生体機械。幸せなど知らない
そう。かなり前に飯炊きの胎から生まれて
....
「一人前」という人が
どんな人なのか
今でもわからないけれど
多分自分はそうではないだろう
世の中からすれば
自分はきっと
立派には生きていないだろう
お金になるようなことに
とても不 ....
夕べの机
つまらぬ世辞をいい
つまらぬジョークを飛ばし
人は生きてゆく
つまらぬほど人は笑い
つまらぬほど満足する
今日も日が暮れる
今宵も妻帰るを待つ
鰈を二匹 ....
ばらばらに散らばった
こころをかき集めて、
「こんなにも だよ」
って、見せるキミの手は
散りゆく破片で 血まみれで
降りそそぐ花びらは、
しきつめられて
....
もっともっとメを開いて ずっとずっと僕を見てて
君がスキだよ 他の誰かの代わりじゃ厭だよ 代わりじゃヤだよ
君に逢いたくて 逢いたくて 逢えなくて Ah... 辛い
君が好きなのに ....
窓の外は花の雨
傘もささずに飛び出せば
白い花びらがそっと揺れた
まるで僕の心を知ってるように
どんなにかくしても
走り出してしまったこの想い
いつでも君のことばかり探してた
君 ....
言葉には翼があるのです
人の心の中を翔け抜けてゆく
翼をもっているのです
言葉によって
その飛び方もまちまちで
小鳥のように
翼をせわしく羽ばたかせるもの
大きな鳥のように
空高く翼を ....
土曜日になると僕はいつも頭の中に森が思い浮かぶ それは荘厳で深緑に煌びやかで僕をとても安心な気分にさせる
僕はその森の中へ入っていく 吐く息は真っ白から緑になる この森の中では季節がめまぐるしく ....
おめかししてまいりましょう
からす瓜もほんのり色づいて
アザミの花が熱いため息ついたから
あなたに逢いたくなりました
おめかししてまいりましょう
赤いカエデに負けないように
くちびるに ....
足早に通り過ぎた
世界は今、遥か後方で
私を呼んでいる
擦れ違った私は
遥か前方で ただ
先を、見詰めている
ネジが何処かで
一本抜けてしまった
から
世界と私は
....
春は白浜の波の音がする
いろいろなことを思い
浮かんだと思えば波にさらわれ
刻んだと思えば波に消される
その度に波の音が聞こえてくる
ゆっくりと薄く
浜に広がる白い泡が
繰り返される
....
64000もの煩悩が僕を苦しめる
業惑縁起に翻弄されながら僕は阿羅漢になる為に全ての煩悩を断ずるつもりだ
けど無余依涅槃に辿り着いても永遠を手に入れるだけで何も良いことがないじゃないか
....
むきになって
取り繕った一雫、が
忘れ去られた今
ようやくチクチクと
棘を
発生させて
忘れるな
忘れるな、と
声を上げている
(ように、感じる)
洗濯機に ....
人はみな誰でも
いつも夢を抱えている
その夢が見えなくなった時
空を見上げれば
忘れた夢が浮かんでいる
何でもなかった白い雲が
何かの形に見えるでしょう
人はみな誰でも
いつも ....
「たいして格好よくもないし金もないし
これといってとりえもないのに
なんで俺みたいのと一緒にいるの?
どこが好きなわけ?」って訊くから
「あなたのそういうとこ。」って答え ....
君が 初めてだった
僕が病気であることを敬遠したりせずに心から心配してくれて
僕が詩人になることを笑いもせず誰に言うこともせず(病気のことだってそうだ)まるで夢物語を聴くみたいに心から応援し ....
どういうわけか
門の前にいた
平安調の赤い柱と白い壁
門の屋根の下には
「時の門」
と書かれていた
その重たそうな大きな扉の前に
甲冑を身にまとった
時の門番が立っていた
自分の存在 ....
どこまでも続く桜並木の先に在るものを
確かめたくて
あなたと手をつなぎ歩く
親子ほどにも見られそうで
控え目なあなたの腕を
胸元にまで引き寄せ
歳の差なんてね
桜は潔く散るから美 ....
{引用=さらり ふぅ さらり
水の音
ふぅ さらり}
川岸で
あかい手を あらってた
空には月が揺れ
あたしは 朧月夜、を 口ずさむ
川岸で流れた ....
午前2時を過ぎると 時々 死の淵まで立たされることがある
脳には絶望しかない
僕はこのまま外へ連れ出されて 何処かで処刑されるんじゃないかと思う
文章に書いてしまえば落ち着くことができる ....
この先にある午前中の玩具屋
眩い白い光に包まれて
僕は2004年に戻ってきた気分になる
バスを降りて暫く坂を下ると
異国の風情漂う町が見えてくる
そしてその一角に僕が働いている小 ....
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