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(ローゼズポーゼズモーゼズトーゼズ)
(スノーフレイクスオンアイラッシズ)
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鉄工所で溶接
夢で描く美女は妖絶
ダムダム
プレートからは
ダムダム
まっさかさ、ま
機械のド ....
たまにシあわせミたいなシろくろのしゃシんはあるけレど
聞こえるかいド
愛せないよとてもレ
その儘に生きてもド
ソ愛は聞こえないソ
シ・シシ・シ
ド辿り着くのかいド
レ水着はあ ....
闇と闇が話している
静けさが首すじを去ってゆく
遠い扉から
のびる明かり
岩の呼吸を冷ます波
夜へ遠のく夜を照らす熱
朝には消える
氷の鐘
雨のなかの灯 ....
南国の木が立っている
わたしのように
雪国に生まれてから
ずっと
南国の木は知らない
自分が
南国の木であることを
雪国の木であると
信じている
雪国で生まれたなら
....
雪霧の向こう、鳥取放牧場で
三連風車のまわる気配がしている
でも、それは僕の呼吸とは関係ない
せかいを信じるためには
僕は小さすぎて、小さすぎる世界に
食われた鳩の羽毛のような
雪 ....
昼過ぎ
しっとり
水気のある
部屋に散らばった紙の感触
窓の外は
濃い緑さえもぼかす
真雨の国
タチアオイは
潤った その花弁を
桃色の羽 ....
次女は毎朝
長女は毎晩
鈴を鳴らして
仏壇に礼拝する
その度に彼女たちは声にならない声で
何事かをブツブツと話していて
何を話しているんだい/と、尋ねてみても
えー秘密/ ....
おかあさんの ブラウスを 握る
おかあさんの めがねを 握る
握る
おとうさんの 鼻を 握る
おとうさんの 指を 握る
握る
がらがらを 握りそこねた君は
まだ きかない手を 小刻 ....
ねぇ
君はもう寝てしまったのかい
今日は一度もメールくれなかったね
ねぇ
君はなにかむくれているのかい
昨日まで毎日メールよこしていたのに
百合よりも薔薇が好き
....
木魅 (こだま)
「好きだ」
溢れ出した想いを返せないまま
あなたは土に還り
わたしは朽ちることもできずに
「好きよ」
抱えすぎた言の葉をざわめかせながら
夜毎 すすり泣 ....
したたる、したたり、
侵食しはじめた月夜に
手足はどこまでも深く伸びている
やさしく影を包み込むようにして
月は、静かにあたたかい
当たり前のようにそこにいて
闇が照らすはずも ....
月が
30Wの白熱電球の輝きを持って
フラリと空にある
都会の冬の夜空では
どんなに空気が澄んでも
瞬ける星は数少ないから
月は遠慮なしに
夜空を支配できるというのに
少し ....
やめてけろ
ひと恋しさにちゃちゃ入れた
わたしの思いを
やんわりと断つように
春の兆しは白い肩口の奥へと隠れた
厳しさだけではない冬の素顔を知ってから
流されるのとは異なる
自ら ....
ああ、雨リア
風を吹いてゆけ雨リア
泥だらけの足は
土の匂いは
毎朝欠かさず
しみこませているよ
長いということは
古いということともちがう
近いということは
親しいというこ ....
あの空は
ぼくたちにとってのどんな色で
何かを忘れないための色になったりするんだろうか?
つきぬける青に白い雲ひとつ
思いかえせば、
この変わらない空の下を
ながい間、 ....
夜の片隅は 窓際に満ちていて
澄みわたった天空のオリオンと
交差しています
歴史の流れを彼なら
知っていると、したら、
交差する窓際と宇宙の果てに
言葉に似たものがあると、したら、
....
お正月ぐらいはと帰った実家で
思いがけず伯父さんからぽち袋をいただいた
幾つになっても嬉しいものは嬉しい
おめぇにもやっからよ
おとそ気分全開な赤ら顔は楽しげに
崩したあぐらはすっか ....
真実を言葉にすると
嘘になる
痛みをやわらげると
傷になる
ただ すべる手と手を
ただ 重なるぬくもりを・・
今日は ホント会えてよかった
口数の多い、いつも飾ってばかり ....
星降る夜にちいさな灯りがぽつん
ちいさなお家で
窓の外にも聞こえてくる
若夫婦が楽しそうにおしゃべりしているよ
プチプチリルレ
プチリルレ
ここは とってもおいしい と
評判のち ....
狭庭の片隅に
妻のみつけた
秋海棠
病院の片隅に
ひそと咲いてた
秋海棠
あのころは幸せの
風が吹いてた
秋海棠に
今日は水族園の定休日
清掃はぼくの仕事だ
すっかり水の抜けた巨大水槽の中
頭上に燃える太陽
遠くジェット機が白い尾をひいて空を行く
濡れたコンクリの地面に空から落ちた星のように
....
大きな水槽の中に入ってしまったのは、
久しぶりだった。
そこは、ゆらゆらうごめいていて、
別々の世界が水素と酸素を融合させている。
やさしみの泡は、その中をぷくぷくと
漂って ....
私がまだサンタクロースを信じていた頃
父方の祖母と同居していて
私たち兄弟の面倒をみてくれていた
今にして思えば幼さ故とは言え
彼女には随分と理不尽ことしでかしたものだと悔いる
それなり ....
小学校に行ったよ
山奥の
廃校になった
なにもかも小さくて
洗面台なんかほんと低くて
でも何でも揃ってて
まだ、ひとの気配がした
あんまり陽あたりがよくて
運動場も広いから
....
アスファルトの熱
耳をつけてキミの温度を聴く
不安で仕方なくって
キミの確かさが欲しくって
塗り固めてしまった弱い僕たちだけど
ねぇ
あすふぁると
あすふぁる ....
うちに任しといておくれやす
うちは京都の女どすえ
錦はうちらの色どす
錦の御旗うち立てて
江戸へお行きやした
お侍さんたち
そんなら、みなはん
錦小路の
....
終わってしまったはずなのに
密閉した重い蓋の透き間から
かすかにに甘くたちのぼる
胸の底 荒野の地中から
かぐわしい薫りはゆるゆると漂い
真夜中の片すみにうずくまる
そ ....
なだらかな曲線を描いて
時間が蛇行している
本当は
霧状のものなのに
浮揚している
空虚な意識を投げ込んで
思考は楕円形のひもの上を回り続け
輝きを薄めていく
....
成分分析:ともさんの96%はソレで出来ています
カテゴライズは確実にソコ
ヒント:題名はアルファベットの配列です
だれに愛されるわけでもなく
だれを愛するわけでもない
あなたはあなたのままでいて
わたしはわたしのままでいる
独り歩くということの
ゆき場も見えぬ哀しみの
....
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